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低価格で個性派サウンド!「Mooer Juicer」レポートします!

低価格なミニサイズエフェクターを多くラインナップするMooerが昨年末に発売したNeil Zazaのシグネチャーモデル、「Mooer Juicer」を弾いてきました。
これはかなり面白いペダルです。レポートしてみます。

Mooer Juicer

こちらが、そのJuicerです。ニール・ザザが長年使用していた、「DOD FX-51 Juice Box」を元にしたペダルですね。Juice Boxは、DODがオーバードライブとしても使えるブースターというコンセプトで製作したドライブペダルです。その使い方を理解したプレイヤーからは好評だったようですが、通常のオーバードライブペダルだと思って使ったプレイヤーが多く、結果的に何か違うということで当時はそれほど人気が出なかったペダルなんですが、DODらしい個性派ペダルとして、そして他に無いペダルとして、好きな人は本当に好き、というペダルとなっているようです。ニール・ザザもそんなプレイヤーの1人で、フェイバリッとオーバードーライブとしてDOD Juice Boxを挙げています。
私はオリジナルのJuice Boxを知らないので、実際このペダルがオリジナルに近いのかどうかは分かりませんが、ペダルのデザインも面白く、また知識として知っているJuice Boxがどんな感じになるのか試してみたかったということもあり、試奏してみました。ではレポートしてみます。
 

  • セッティング

Fender American Standard Stratocaster


Ibanez TS808

Roland JC-120
Roland JC-120
今回はこんなセッティングです。オーバードライブをブースト/補正するためのペダルとして作られたことから、TS808を一緒に使ってみました。
 

  • 操作性

このペダル、Level、Low、High、Juiceというコントロールを持っています。この配列で、Juiceがゲインなのはだいたい分かると思います。つまり、何も考えずに使うことができたペダルなんですが、元のDOD Juice Boxは、Sweet、Pulp、Tang、Juice(Level、Low、High、Juiceの順)というコントロールだったことを考えると、格段に分かりやすくなったペダルと言えるのではないかと思います。
Mooerの他のペダルの例に漏れず、小さなノブに関してはどこを指しているのかが分かりにくいということはありますし、もちろん電池も使えませんが、ミニサイズでペダルボードの場所を取らないことを考えれば仕方ないと言えるかも知れません。
 

  • サウンドレポート

では、音を。まずは単体で使った場合の音色です。(TS808はトゥルーバイパスではないので、この時は外しています。)
まず適当に、ノブを12時あたりに合わせて音を出して見ます。このあたりではほとんど歪まない、ローゲインで透明感のあるペダルだと思いました。正直、この元になったペダルが「歪みとして使えない」と言われたのが不思議なほど、使いやすいペダルです。どちらかといえばブースター的ではありますが、ほんの少しミッドが厚くなり、音も立体的で使いやすいと思いました。LowとHighを動かすと、それぞれローミッド、ハイミッド辺りの音の出方を調整できるので、とても使いやすいです。
しかし、Juiceを上げると、かつてのJuice Boxがそれほど人気が出なかった理由が分かった気がします。オリジナルのJuice Boxが発売されたのは90年代半ば。私は正確にその自体のエフェクターの評価は知らないんですが、当時はオーバードライブを複数台つなげたりすることもあまりなく、またトランスペアレント系のドライブペダルというものもほとんど無かったでしょうから、このペダルを使う、となるときっちり音を歪ませるべく、Juiceノブをかなり上げてセッティングしたのではないかと思います。
このペダル、単体でJuiceを上げてセッティングすると、非常に個性的な音が出ます。「スタンダードな歪みペダル」として評価すると、音自体が薄くなり、和音はかなり潰れてしまって使いにくいという評価になると思います。しかしこの音、今なら、「ローファイでラジオから出ているような音を作る個性派エフェクター」というような使い方が出来ます。ノスタルジックな音色を作るローファイペダル。そういう使い方なら、このペダルを単体で使っても面白いかもしれません。
もちろん、Juiceノブを上げすぎず、若干音をファットにするブースターとして使うこともできます。

では、TS808と併せて使って見ましょう。TS808は言うまでも無くオーバードライブのスタンダードと言えるようなペダルですが、JC120のようなトランジスタアンプを、それも試奏レベルの音量で使うと、その真価を発揮するのは非常に難しいです。音がやたらとミッドよりになり、「鼻づまり」と呼ばれるような音色になってしまうことがあります。爆音で鳴らしたり、チューブアンプを使えばまた違うんですが、JC120での試奏、という環境は、TS808にとっては最悪の環境と言えるでしょう。
そこでこのJuicerの登場です。ミッドレンジが分厚くなりすぎてしまったこの音を、Juicerは上手く補正します。LowとHighノブを使うことで、強調するミッドレンジをシフトしつつ広げることができ、さらにJuiceノブの調整により、倍音成分をより厚くすることができます。
その結果、コードではTS808とは思えない、厚みのある立体的な音に仕上がり、リードではTSらしいなめらかさを持ちながら、太く長いサステインを持った、音抜けのよいサウンドになります。

これは確かに、分かりにくいというか、分かりにくかったペダルと言えると思います。ボード内のエフェクターが増え、複数の歪みをONにするのも当たり前、さらに補正系と言えるようなドライブペダルを知っている今のプレイヤーなら、このペダルの意味や意図は簡単に理解できるんじゃないでしょうか。
オリジナルのJuice Boxは、出て来る時代を間違えたペダルだったのかもしれません。今、ニール・ザザというアーティストの手も入り、Mooer Juicerとして復活したこのペダル。非常におもしろいペダルだと思います。
音を軽く補正できるクリーンブースト、ローファイな個性派ドライブ、そしてTS系などスタンダードなオーバードライブをさらに自分好みに調整できる補正ペダルとして。いろいろな使い方ができるペダルです。チューブアンプのブーストとしてもおもしろそうだと思いました。
あとデザインがかわいいですw
2013 Music Chinaでのニール・ザザによるパフォーマンス
2013 Music Chinaでのニール・ザザによるパフォーマンス2
サンプルムービー

 
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