2014年、BOSSは大きな変革を遂げようとしています。
それに合わせ、21世紀になってからのBOSSを振り返るBOSSの21世紀を振り返る!シリーズ、今回で最終回となります。
前回は2012、2013年のモデルでしたが、今回は今年2014年に発売された、または発売予定のモデルを見て見たいと思います。
BOSS ME-80 Guitar Multiple Effects
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ME-80用に新規にブラッシュアップしたという、METAL、CRUNCH、DRIVEなど9種類の最新COSMアンプを搭載。アンプモデリングはさらに進化を遂げ、ヴィンテージアンプサウンドをより高い次元で再現し、ピッキングなどのレスポンスもより向上。もちろん、COSMアンプの特徴でもある、従来のアンプサウンドを超えた範囲でのコントロールにも対応しています。GAIN、BASS、MIDDLE、TREBLEコントロールを使うことで、直感的に、アンプを操作するように音作りが可能です。
さらに、BOSS OD-1やBOSS DS-1、最新のBOSS TE-2やBOSSMO-2に至るまでのBOSS歴代のサウンドを厳選し、ブラッシュアップして搭載。最大38秒までのフレーズループも装備しています。
コントロールはPREAMP、COMP/FX1、EQ/FX2、OD/DS、MOD、DELAY、REVERB、PEDAL FXのセクションが独立していて、FX2セクションを使うことで複数のモジュレーションやディレイをかけるような使い方もできるようになりました。+2オクターブまでのピッチベンドやフリーズ機能など、飛び道具的なエフェクトも備えています。OUTPUT LEVELノブが独立しているのもポイントです。
さらに従来の大柄なフットスイッチではなく、より小型ながら操作性の高いスイッチを使うことで、コンパクトなサイズに8つのフットスイッチを装備。バンク操作や各エフェクト/アンプの操作など、多彩な操作を即座に行えるようになっています。
また、専用のパッチダウンロードサイトがあります。これは専用ソフトウェアBOSS TONE STUDIOからアクセスできるサイトとなっているんですが、そこでは「プロ・ミュージシャンが作成したスペシャル・パッチや憧れの名曲の音色」を入手できるということで、まるでTonePrintシリーズのような試みを行っています。
最新のマルチエフェクターらしく、PCとの連携も強化されており、USBオーディオインターフェイス機能や、専用のBOSS TONE STUDIOソフトによる操作で「BOSS TONE CENTRALからダイレクトに最新のパッチを取り込み、それをライブラリアン機能で自由に配置、ワンアクションで瞬時に呼び出し可能。エディター機能で好みのサウンドにカスタマイズも可能」。さらに、アダプタだけでなく単3電池×6本の駆動にも対応しています。
44.1kHz、24Bitの音質で、ユーザープリセット36、ファクトリープリセット36の計2プリセットを搭載。ディスプレイは出来る限りシンプルに作られており、本体の操作はあくまでアナログペダルのような感覚で行える作りとなっています。入出力系もシンプルで、1IN2OUTのステレオ対応、およびREC OUT/PHONES端子、AUX IN端子、USB端子のみで構成。あとは電源スイッチとアダプタ端子が背面にあります。
サンプルムービー
BOSS OD-1X Overdrive
【ポイント8倍】【送料込】【在庫あり!】BOSS/ボス OD-1X/Overdrive 従来の歪みエフェクトの弱... |
Level、Low、High、Driveコントロールを搭載。ハイレスポンスで幅広い音を作ることのできるペダルです。
試奏レポート
レビュー
サンプルムービー
BOSS DS-1X Distortion
従来の歪みエフェクトの弱点を克服した最先端のディストーション、BOSS DS-1XBOSS DS-1X Distor... |
Level、Low、High、Distコントロールを搭載。OD-1X同様、MDPを用いたデジタルディストーションです。OD-1Xと併せ、デジタル歪みへのイメージを覆し、非常に高い評価を得たペダルです。
試奏レポート
レビュー
サンプルムービー
BOSS GT-001 Guitar Effects Processor
デスクトップでの使用に最適化されたフラッグシップ・クラスのマルチ・エフェクツ。BOSS ボス/G... |
ヴィンテージエフェクトから最新MDPエフェクトまで、厳選したエフェクト群を搭載し、GT-100同様2系統のエフェクトチェインを持った接続順のシミュレートも可能です。また、USBオーディオ/MIDIインターフェイスの機能を搭載し、卓上に置いてそのままPCと接続可能。6つのノブと4つのFavoriteボタン、および7つの小さなボタンのみというシンプルな操作性を実現しているのもポイントですね。
BOSS TONE STUDIO editor/librarianというソフトウェアからの操作も可能なので、本体側はこれで十分なんだと思います。入出力端子は、ギターインプット、Auxインプットに加え、Phantom電源供給もできるXLRインプットも搭載。アウトプットはステレオ対応で、ヘッドフォンアウトも付いています。あとUSB端子、電源端子、そして外部コントロールのEXP CTRL端子となっています。エクスプレッションペダルRoland EV-5やBOSS FV-500シリーズ、また外部フットスイッチBOSS FS-6などの外部コントロール機器を使うことができるようになっています。
イントロダクションムービー
スティーブ・ルカサーによるプレイ
グンディ・ケラーによるプレイ
アレックス・ハッチングスによるプレイ
BOSS BD-2W Blues Driver
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こちらはBOSS人気のオーバードライブ、BD-2を改めて再構築したドライブペダルですね。2001年のMD-2以来となるアナログコンパクトシリーズです。
Level、Tone、Gainと、S/Cの2モード切替を搭載。SはStandard、CはCustomで、StandardモードはBD-2のサウンドを継承、Customモードではハイレスポンスで太く粘るドライブサウンドとなっています。内部回路はオリジナルのものとは違う新設計回路です。
BD-2とBD-2Wの比較(音出しは1分56秒あたりから)
サンプルムービー
サンプルムービー2
BOSS SD-1W Super Over Drive
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SD-1WはLevel、Tone、DriveコントロールとS/C切替スイッチを搭載。スタンダードモードはSD-1のサウンドを継承、カスタムモードはさらにワイドレンジでハイレスポンスな、現代的なサウンドとなっているようです。
SD-1とSD-1Wの比較(音出しは1分45秒あたりから)
サンプルムービー
サンプルムービー2
BOSS RC-1 Loop Station
BOSS(ボス)LOOP STATION RC-1 |
ノブはLevelのみ。右側に円形の独特なインジケータが付いています。使い方はシンプルで、フットスイッチを押せば録音が始まり、続いてそのまま再生しながらのサウンド・オン・サウンドへと移行。ダブルクリックで停止し、長押しでクリアという形です。フルステレオ入出力に対応し、最大録音時間は約12分。BOSSコンパクトでは珍しく、アウトプット側の端子が電源を兼ねるスタイルとなっています。また、右側にはステレオインプットに加えて外部フットスイッチ端子を搭載。FS-6や今後発売されるFS-7で、StopやUndoのコントロールを外部スイッチに割り当てることができます。録音したフレーズはクリアしない限り、電源を切っても保存されると言うことです。
イントロダクションムービー
なお、BD-2W、SD-1Wと同時に発表されたアナログディレイ、DM-2Wの発売は延期され、またRC-1と同時に発表されたFS-7は現時点で発売日が出ておらず、おそらく両者2015年以降となるようなので今回は載せていません。
※追記:FS-7が発売されました。
というわけで、2014年のBOSSです。見ての通り、かなり大きな変革が見えます。
2001年には大きくデジタルへと舵を切り、ツインペダルシリーズやレジェンドアンプシリーズなど、デジタルやシミュレータとしての強みを生かしたペダルを製作、またコンパクトシリーズの多くもデジタル化され、シンセ的な個性派ペダルもラインナップをしてきました。ただ、2013年頃になると、デジタルの進歩速度も少しゆるまったのか、なんとかして新製品を出しているような印象もあったように思います。BOSSは復刻を作らない。今後のBOSSはデジタルで。もちろん内部でどのような話があったのかは不明ですが、作る技術はあるのに制約があって、その中でモデルを開発していたのではないか、というような憶測も出てきます。
2014年のモデルを見てみると、全く新しいフットスイッチのME-80にはじまり、「復刻」ともとられかねないOD-1X/DS-1X、さらにデスクトップタイプのGT-001、そしてアナログペダルであり、モディファイへの対抗とも見えるWAZA CRAFTシリーズ、特別なモデルではなく、久々の「-1」を型番に用いたRC-1と、とにかくBOSSにかぶさった殻を破る、そういうモデルを連発しています。
ここで、ある意味のタブーを破っておくことで、今度はさらに自由に、BOSSの持つ技術を活かしたペダルが今後はさらに出て来るのではないかと期待できそうです。新しくなったBOSSを、またこれからも楽しみにしたいと思います。
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