ヘッドレスギター。
ギターという楽器の基本的な構造の1つ、糸巻き、チューナー、ペグなどと呼ばれる機構が取り付けられる部分、それがヘッドです。装飾的な意味は別として、ヘッドにそれ以外の機能はありません。
歴史的な価値、伝統というものが必要なクラシック楽器と違い、まだ歴史の浅いエレキギターという楽器に於いて、様々な新しい試みがこれまでもなされてきました。
ソリッドボディやトレモロブリッジなどの機構がそれですね。ペグという機構の進化も、その1つと言えます。
こちらはLes Paul Modelでも有名なギタリストで発明家、レス・ポール氏が実験として開発したヘッドレスギターです。ブリッジ部に取り付けられたチューニング機構をボディ上からコントロールするというもの。実際に使うとステージの照明で金属が歪み、使い物にはならなかったとのことですが、こういった実験は古くから行われていたことが分かります。
ヘッドレスギターがその形を確立したのは、1980年に登場したSteinbergerの登場です。先に実験作を開発したレス・ポール氏にも確認を取った上で発売した、なんて逸話もあるらしいですが、ともかく、発売以来、ヘッドレスギターといえばステインバーガーといえるほど浸透しています。
近年、エルゴノミックなスタイルのギターが増えています。新たな研究開発の結果、様々なモデルが開発されていますね。そんな流れの中にヘッドレスギターというものは高い注目を浴びていると言えます。今回はそんなヘッドレスギターブランドをいくつか見てみようと思います。
では、いってみましょう。
Steinberger
STEINBERGER /Spirit Collection GT-PRO Deluxe Black 【横浜店】 |
ステインバーガーはヘッドレスというだけでなく、様々な革新も盛り込まれたギターを制作しています。
例えばこのSteinberger Spirit GT-Pro Deluxeは、ステインバーガーの“スピリット”を手軽に感じられるモデルです。
24Fスルーネック、HSH配列のピックアップと、このコンパクトなモデルでありながら幅広いサウンドを作ることができるモデルです。
では、ここからブランド名順に、現在日本に入ってきているモデルを載せて行きます。
Carvin
アメリカでギターやアンプなどを制作するCarvinのヘッドレスギターです。このモデルはアラン・ホールズワースのシグネチャーモデルとして制作されていますが、カスタムメイドで様々なギターを制作できるCarvinですので、使われる材なども多彩なモデルがあります。アラン・ホールズワースの求める"サウンド"、"プレイヤビリティ"、"重量"に近づけるべく制作されたモデルです。
Kiesel
そして、こちらはそのCarvinのギターを現在制作するメーカーのオリジナルブランド。現在のCarvinブランドのギターはKieselが制作していますが、KieselはもともとCarvinから独立したところなので、Carvinギターの品質なども以前と変わっていない、ということになります。
6弦、7弦、8弦のヘッドレスギターを制作。メーカーの生い立ちから、形状がCarvinに近いのも当然ですね。
Lap Axe
【正規輸入品】【送料・代引き手数料無料】Lap Axe トラベルギター デラックスモデル Natural ... |
短めのスケールを用いたそのギターは、まるでウクレレのようなスタイル。そして1本まるごと削り出しで制作されることで、トラベルギターとは思えない音質を実現したとのことです。
strandberg
strandbergから遂に本国スウェーデン製のカスタムショップが入荷!!日本向けに製作されたバール... |
Traveler
【トラベル・ギター】★今なら当店内全商品ポイント5倍です!TRAVELER GUITAR EG-1 Custom Blac... |
ということで、ヘッドレスギターを制作する6つのブランドを見てみました。
海外には、超ハイエンドなモダンヘッドレスギターを制作するドイツのTeuffelや、同じくモダンでハイクオリティ、エルゴノミックなギターを制作するポーランドのSkervesenなど、まだまだハイクオリティなヘッドレスギターはたくさん作られています。今後また日本に入ってくることもあると思いますし、また新しいブランドも出て来ると思います。
革新的な構造や様々な工夫、プレイアビリティへの高い追求。ヘッドレスギターはどれも個性的で面白いです。
人気blogランキングへ
Follow my blog with Bloglovin