サウンドハウスのニュースより、Fenderが今後ローズウッド指板の採用をとりやめ、段階的に代替材を使用することに決定したと報じています。
Fenderローズウッド指板製品が仕様変更
ローズウッドとワシントン条約のお話の記事でも以前書きましたが、「絶滅のおそれのある野生動植物の種の国際取引に関する条約」、通称ワシントン条約、英語ではCITESの2016年に行われた第17回のワシントン条約会議(COP17)により、全てのローズウッドの輸出入には、適正に伐採されたものであることを示す証明書が必要となる、と決定されました。
それ以降、しばらく海外のギターの入荷が明らかに減少し、最近は戻ってきた感じがあったんですが、ここにきてFenderがローズウッド指板を代替材へと変更するという流れになりました。
段階的に変更するということなので、即座に全てが変わるわけではありません。また、この規程は輸出入に関する内容ですので、どうなるのかは不明ですが規定上では日本製フェンダーのローズ指板を日本で売ることはできます。
ちなみにこのCITESの決定ですが、楽器業界への影響は考えていなかったらしいです。楽器で使用される木材は全体の取引量からすれば微々たるもの。この規程の大きな理由は家具におけるもので、特に中国でそういった材を使用した家具が多く取引されている状況から森林を守るために規程されたものとなっています。
楽器業界からの陳情を受け、CITES側も状況は理解しているということですが、これも条約の決まり上、こういった規程は次回の会議・・・なので今年の会議まで変更されることはありません。会議の変更が実際に動くのは来年から、という感じになります。
今後どのように動くかということは不確定ですが、少なくとも来年中くらいまでは徐々に影響が広がっていく可能性があります。
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