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キセノン放電管にシグナルを通して歪ませる「Gamechanger Audio PLASMA Pedal」!レビューします!

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ストロボライトや自動車のキセノンランプ(HID)などにも使用される、キセノン放電管を使用して大きな話題となった「Gamechanger Audio PLASMA PEDAL」。その独特なサウンドと圧巻の見た目が人気のペダル、実際どんな音なのか、レビューしてみたいと思います。

では、いってみましょう!

Gamechanger Audio PLASMA PEDAL

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こちらが、Gamechanger Audio PLASMA PEDALです。中央に見える青く光っているのがキセノン放電管。オーディオシグナルを通すと光を放って放電します。
モデル名のプラズマペダルは、放電時に気体がプラズマとなり、そこを通って放電することからきている感じですね。いわばこのペダルの青い光はプラズマ状態となっったキセノンの中を電気が通っている状態、という感じです。プラズマというと珍しいものに思うかも知れませんが、蛍光灯でも起こっているもので、それ自体は日常で使われているものです。とはいえ、エフェクターに放電管を使用していること自体はとても珍しいため、このペダルは大きな話題となりました。
日常で使われているものですので、危険もありません。ただ、見た目の危なそうな感じはペダルのデザインとしても素晴らしいものだと思います。

このペダルはアウトプットにプラグを挿すと電源が入るようになります。インプットからのシグナルがないと放電管は光らないので、放電管を光らせるためには上の写真のようにインプット、アウトプット、アダプターを全て接続する必要があります。

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コントロールはBlend、Volume、Voltage、Low Freq、High Freq。右上のノブは、商品画像等では“DRIVE”表記となっていたりしますが、実際はVOLUME表記です。Blendはクリーンミックス、Voltageが実質的なGainコントロールとなります。

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背面にはClean EQスイッチがあります。これはクリーンブレンドするドライシグナルに本体のEQをかけるかかけないかを選択するもの。いわばEQの位置をブレンド前の歪みサウンドに通すか、ブレンド後に通すかという切り替えなので、Pre/Post切り替えのような使い方ですね。

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駆動はアダプター、250mA以上となります。すごい“高電圧”なペダルという印象がありますが、消費電流は多めではあるものの膨大ではありません。一般的なデジタルペダルが駆動するアダプターやパワーサプライならたいてい動きます。

それでは、レビューしてみましょう。

  • 操作性

コントロールの動きがかなり素直で、使いやすいペダルです。各ノブの役割も分かりやすく作られていて、一見気むずかしそうに見えるペダルかもしれませんが、実際使ってみるととても簡単に使うことができます。

  • サウンドレポート

では、音の方みてみます。まずは簡単に音を録ってみました。

  • サンプルサウンド1:ローゲインセッティング

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設定
Blend:9:00
Voltage:11:00
Volume:2:00
Low Freq:11:30
High Freq:4:00
Clean EQ:ON
ギター:Fender USA American Vintage 57 Strat リアPU Vol:Max
アンプ:Kemper Profiler (Matchless HC30 Profile)

  • サンプルサウンド2:ハイゲインセッティング

f:id:toy_love:20190121012123j:plain

設定
Blend:Max
Voltage:4;00
Volume:2:00
Low Freq:Max
High Freq:3:30
Clean EQ:ON
ギター:Fender USA American Vintage 57 Strat リアPU Vol:Max
アンプ:Kemper Profiler (Matchless HC30 Rig)

  • サンプルサウンド3:ハイゲインセッティング ミュート

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設定
Blend:Max
Voltage:4;00
Volume:2:00
Low Freq:Max
High Freq:3:30
Clean EQ:ON
ギター:Fender USA American Vintage 57 Strat リアPU Vol:Max
アンプ:Kemper Profiler (Matchless HC30 Rig)

とりあえず音はこんな感じ。サンプル1のローゲインは、ドライ多めのブレンドとして、軽めの歪みを付加する感じの設定、サンプル2と3は同じ設定で、100%歪みのみのシグナルとし、ゲインも高くした状態です。ギターは全てストラト、アンプはKemperで、マッチレスのリグを使っています。ほぼクリーンですがかるーくコンプがかかった程度のセッティングですね。

実際に音を出すまでは、もっとファズっぽい音でバリバリした感じなのかと思っていましたが、使ってみるとこれはオーバードライブだと思いました。たしかにシグナルが弱まってきた時とかのジリジリしたゲート感はファズっぽさもあるんですが、しっかりとシグナルが強いところではかなりぶっとくて使えるオーバードライブです。
放電の様子が見えるのも面白いですね。役割としては別に波形が表示されるわけでもなく、LEDクリッピングのLEDを外に出して見えるようにした状態とほぼ変わりません。ゲインが高いと明るく、低いと暗くなり、シグナルレベルが下がって放電されない状態だと歪み部の音は出なくなります。この音が出なくなる状態が突然訪れ、その直前にジリジリしたサウンドになるので、若干のファズっぽさを感じるところはありますね。

また、音自体が太く、その割にしっかり歪んでいると甘い音が出るので、ビッグマフ系の回路をより現代的にした、見たいな音とも言えるかも知れません。そういう意味では、ファズに分類しても良い音なのかも。いわばファズとオーバードライブの中間的な音という感じはします。

ノブの動きはとても素直で扱いやすく、また音そのものも、クラシックロックというか、現代の高解像度、ハイファイライクなサウンドではない音ではありますが、予想以上に扱いやすいです。やっぱ見た目の印象ってかなり大事なんだなと思いますね。なんか手強そうに見えるペダルなんですが、使ってみるとすごい手の内に入りやすいです。ただ、そのサウンドは少し古めのロックの方が相性は良いかと思いますね。グランジとかストーナーにもかなり良い感じです。
High Freqを上げると、倍音成分が強くなり、ファズっぽい少し硬めの歪み感を強めることができます。そしてLow Freqを上げると、なんかゴゴゴゴって迫ってくるような強力な低音が出ます。アンプのセッティングなどによっては部屋が震えるような音を作る事もできそうですね。

音そのものの存在感も強いです。Clean EQは、クリーンブレンド時のバランスを見てON/OFFを切り替えると良い感じです。今回サンプル1ではONにしていますが、ちょっとEQ効き過ぎるかなと思ったらOFFにしてみたりすると、設定によって少しマイルドなサウンドになったりもします。Blendが最大設定のサンプル2と3だと関係ないです。

例えばリードでより太く存在感のある音を作るというような使い方から、地の底から沸き上がるようなリフまで、いろいろ使えるペダルですね。ビッグマフにゲルマニウムファズフェイスっぽさを足してOD-1で割ったみたいな、そんな感じのイメージが浮かぶ音だと思います。
そしてこの見た目の存在感もやはり素晴らしいです。こういうペダルが足下にあると、なんか気分が高まりますね。気分が高まることってプレイが良くなったり、リフを思いついたりするので、とても重要な要素だと思います。
素晴らしいペダルです。発想からパッケージまでしっかり練られて作られていますね。


Gamechanger Audio Plasma Pedal Bass Demo

PLASMA PEDAL by Gamechanger Audio
 
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