そんなRed Pandaから、新しいペダルが登場です。
「Red Panda Tensor」。
モデル名、テンソルは、様々な分野、理論で使われる数学的な概念、という感じです。量に関する概念で、ベクトルのすごいやつ、みたいな。一言で表すのは無理ですが、そういうつかみどころがなくて実態が把握しづらいやつです。このペダル自体の特徴もそんな感じです。
基本的には短い時間のフレーズルーパーの一種です。ペダルは電源が入ると、ON/OFFにかかわらずプレイを録音し続けます。それを一定時間ごとに再生するわけですが、その時に録音を上書きし続ければディレイになりますし、上書きせずに同じものを再生し続ければループ、音を重ねていけばサウンドonサウンドになります。
そして、さらにこのペダルにはピッチシフトの機能と、再生方向を反転させる機能、再生速度を変える機能、タイムストレッチ/タイムコンプレッション機能がついています。これらを組み合わせることで、グリッチ、フレーズループ、リバースディレイなどの効果を作る事ができる、というのがペダルの構造ですね。
コントロールはSPEED、TIME、PITCH、BLEND、RANDノブとHOLD、DIRスイッチ、HOLD、ONフットスイッチと各フットスイッチのM/L(モメンタリ/ラッチ)切り替えです。
SPEEDはフレーズの再生速度で、中央で停止、右に回せば順方向、左に回せば逆方向に再生します。TIMEはタイムストレッチ/タイムコンプレッション機能で、右に回せばタイムストレッチ(音を伸ばす)、左に回せばタイムコンプレッション(音を縮める)となります。
PITCHはピッチシフト。-2~+2octの範囲で調整可能。BLENDはクリーンミックスで、RANDはランダマイズです。ランダマイズは、フレーズの中にあえてエラーを起こしてグリッチを入れたりすることができます。
HOLDとDIRスイッチは左のフットスイッチを押してHOLDモード時の動作を切り替えるもの。HOLDモード=フレーズルーパーな機能で、オーバーダブ、レコーディング、常時上書きを設定できます。DIRはその時の再生方向で、順再生、逆再生、およびそれを交互に切り替えるモードを選択できます。
また、このペダルにはUSB端子を搭載。これはUSB-MIDIを使用してペダルをコントロールするもので、31種類のプリセットを呼び出したり、各コントロールをMIDIで操作することも可能。
フレーズループでオーバーダブを行う際、過去の古い録音を徐々に消していく機能なんかもMIDIで設定します。
モバイルデバイスからのコントロールもここから行う事ができます。
また、CTRL端子にエクスプレッションペダル、CV、または外部フットスイッチを接続してコントロールすることも可能となっています。
説明するより音を聴く方が早いかと思います。
Red Panda - Tensor
こんな感じのペダルです。使いこなすのはかなり大変そうですが、とにかく変な音を作ったり、逆再生したり、シンプルに使うこともできるペダルですね。
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