コンパクトなマルチエフェクターはいろいろな使い方ができます。それ1台でシステムを完結させたり、他のエフェクトを組み合わせてボードに組み込んだりできます。
小さなサイズのマルチエフェクターはいろいろあって、小さいという形だとフットスイッチ1つのZoom Multistompシリーズや、そもそもフットスイッチがないMooer Prime P1やPrime P2といったモデルもあります。
より「マルチエフェクター然」とした最小サイズなら2フットスイッチのZoom G1F OURなどのタイプがあります。
そこにプラス1、フットスイッチ3つのマルチエフェクターはより本格的かつそれ自体でできることもより増えていきます。3フットスイッチのマルチエフェクターでは大覇権モデルであるLine6 HX Stompをはじめとしたモデルがあります。
ただ、今回は従来のマルチエフェクターらしさを重視して「3フットスイッチ＋ペダル搭載」という条件でマルチエフェクターをまとめたいと思います。
フットペダル自体のあり・なしはマルチエフェクターとしての良し悪しを決めるものではありませんし、どっちが良いかというのはそれぞれのスタイルにもよるので分ける意味はあんまりないんですが、3フットスイッチでペダルなしのモデルだと、マルチエフェクターの中でも「なにかに特化した」モデルが多くなったりしてレンジが広くなりすぎるので、今回はあくまでも伝統的なマルチエフェクターという位置づけで、「3フットスイッチ＋ペダル搭載」で比較したいと思います。
では、いってみましょう。
※ブランド名順に載せていきます。
BOSS GT-1
現行のBOSS GT-1000
- プリセット数：99（ユーザー）+99（プリセット）
- アンプモデル：27
- エフェクト：108
- エフェクトブロック：10
- 接続順変更：可能
- タッチパネル：なし
- IRロード：なし
- MIDI：なし
- エフェクトループ：なし
- エディタソフト：あり
- オーディオインターフェース：あり
toy-love.hatenablog.com
www.youtube.com
BOSS GT-1B
- プリセット数：99（ユーザー）+99（プリセット）
- アンプモデル：13
- エフェクト：90
- エフェクトブロック：10
- 接続順変更：可能
- タッチパネル：なし
- IRロード：なし
- MIDI：なし
- エフェクトループ：なし
- エディタソフト：あり
- オーディオインターフェース：あり
BOSS GX-10
本体にはSELECT、OUTPUT LEVELノブと4つのコントロールノブ、3つのフットスイッチ、エクスプレッションペダルを搭載。あと操作用の6つのボタンがあります。
- プリセット数：198（ユーザー）＋99（プリセット）
- アンプモデル：ギター用23、ベース用9
- エフェクト：170
- エフェクトブロック：15
- 接続順変更：可能
- タッチパネル：あり
- IRロード：可能
- MIDI：なし
- エフェクトループ：あり
- エディタソフト：あり
- オーディオインターフェース：あり
Donner Arena 2000
低価格エフェクターなどで知られるDonnerのマルチエフェクターです。スタイルとしては中国系マルチエフェクターのスタンダードなスタイルの1つと言えます。
- プリセット数：150
- アンプモデル：80
- エフェクト：278
- エフェクトブロック：10
- 接続順変更：可能
- タッチパネル：なし
- IRロード：あり
- MIDI：あり
- エフェクトループ：なし
- エディタソフト：あり
- オーディオインターフェース：あり
Flamma FX150
カラーバリエーションやバッテリー内蔵モデルをラインナップしています。タッチパネルやエフェクトループも搭載しています。
- プリセット数：180
- アンプモデル：58
- エフェクト：160
- エフェクトブロック：10
- 接続順変更：可能
- タッチパネル：あり
- IRロード：あり
- MIDI：なし
- エフェクトループ：あり
- エディタソフト：あり
- オーディオインターフェース：あり
HEADRUSH MX5
このペダルは他のモデルとは異なり、「エフェクトブロック」という概念はなく、各エフェクトを自在に配置していくことができる、高い自由度があります。エフェクトブロックに頼らないスタイルは上位モデルのマルチエフェクターでは一般的ですが、今回のまとめの中では唯一のモデルとなります。プリセット数はファクトリープリセットの数を記載しています。
- プリセット数：270
- アンプモデル：46
- エフェクト：63
- エフェクトブロック：-（同時使用11）
- 接続順変更：可能
- タッチパネル：あり
- IRロード：あり
- MIDI：あり
- エフェクトループ：あり
- エディタソフト：あり
- オーディオインターフェース：あり
Hotone Ampero One
Hotoneのコンパクトマルチエフェクター、Ampero
のコンパクトバージョン。現行の第2世代ではなく、第1世代のAmpero
のコンパクトモデルですね。第4世代SHARC DSP搭載しています。
- プリセット数：99ユーザー+99ファクトリー
- アンプモデル：64
- エフェクト：242
- エフェクトブロック：9
- 接続順変更：可能
- タッチパネル：あり
- IRロード：あり
- MIDI：なし
- エフェクトループ：なし
- エディタソフト：あり
- オーディオインターフェース：あり
JOYO GEMBOX 3
中国のエフェクターブランド、JOYOのマルチエフェクターです。JOYO
のマルチでは最上位モデルに位置しますが、スタイルとしてはコンパクトスタイルですね。
- プリセット数：300
- アンプモデル：61
- エフェクト：157
- エフェクトブロック：9
- 接続順変更：可能
- タッチパネル：なし
- IRロード：あり
- MIDI：なし
- エフェクトループ：なし
- エディタソフト：あり
- オーディオインターフェース：あり
Mooer GE200
- プリセット数：200
- アンプモデル：55
- エフェクト：70
- エフェクトブロック：9
- 接続順変更：可能
- タッチパネル：なし
- IRロード：あり
- MIDI：なし
- エフェクトループ：なし
- エディタソフト：あり
- オーディオインターフェース：あり
NUX MG-30
このスタイルの中では王道と言えるようなタイプですね。
- プリセット数：128
- アンプモデル：34
- エフェクト：55
- エフェクトブロック：8
- 接続順変更：可能
- タッチパネル：なし
- IRロード：可能
- MIDI：なし
- エフェクトループ：あり
- エディタソフト：あり
- オーディオインターフェース：あり
Sonicake Matribox II
Donner、Flammaと並び、少し独自のスタイルも入れつつ手頃なモデルをラインナップするSonicakeのマルチエフェクターです。
タッチパネルやMIDI、エフェクトループをすべて装備する、多機能なモデルです。
- プリセット数：99
- アンプモデル：63
- エフェクト：93
- エフェクトブロック：9
- 接続順変更：あり
- タッチパネル：なし
- IRロード：あり
- MIDI：あり
- エフェクトループ：あり
- エディタソフト：あり
- オーディオインターフェース：あり
www.youtube.com
ということで、3フットスイッチ+ペダル搭載のマルチエフェクターをまとめてみました。
ちなみに同等のサイズのG2X FOURは4フットスイッチのため入れていませんが、これも選択肢の一つに入るかもしれないですね。
しかしこのスタイル、どれもかなり似通っている部分もあります。どれが正解か、というよりもデザインだったり、動画で音が好みに近かったりするものを選択肢に入れていくのが良いのかもしれません。DonnerとかJOYO、Sonicake辺りはほとんどAmazonでしか売っていないので難しいですが、楽器店で扱いがあるものは店頭で実際に触らせてもらうのも良いと思います。
持ち運びも手軽で、サウンドクオリティも高く、とても使いやすいので、このスタイルのマルチエフェクター、かなりありじゃないかと思います。
Lineアカウントからブログ更新をお知らせ！
がっきや速報
人気blogランキングへ 
