iZotopeの制作する今、最も人気の高いミキシング向けプラグインが新しくなりました。
3種類のグレードが用意され、全機能を網羅するNeutron 3 Advanced、基本的な機能を全てそろえたNeutron 3 Standard、よりシンプルに機能をまとめたNeutron 3 Elementsをラインナップしています。
よく「自動ミックスプラグイン」と言われるNeutronですが、実際は丁寧にミックスを作り込むことができる機能を備えたマルチプラグインです。
これまでは自動といってもトラック間の調整が簡単に行えるとか、プリセットである程度のところまでできる、という感じだったんですが、今回のアップデートでは、遂に「自動ミックス機能」を搭載しました。
それが「Mix Assistant」という機能(Advancedのみ)です。
トラックを解析するプラグインを各トラックに入れ、マスターにMix Assistantを設定。全トラックのVolとパンニングを「初期値」にしたままで解析を開始。特にフォーカスしたいトラックを選択し、さらに各トラックがどんなパートかを選択(自動選択されますが、修正も可能)して、あとはミックスをまかせる、ということができます。
各トラックの音量バランスと再生位置をまとめて表示する「Visual Mixer」も継承され、視覚的にミックスをバランスさせて楽曲を作る事ができます。
続いて、新たに「Sculpt」モジュールが追加されています。(Standard、Advanced)
これまでのNeutronの目玉機能であり、今回ももちろん搭載されているTrack Assistant(各トラックに合ったエフェクトを自動で割り当て、ある程度の形まで仕上げてくれる機能)と合わせて使うことができる新モジュールで、音色をより「洗練させたり」「新しい音を作る」ことができるというもの。
また、全体の動作を改善し、より軽快に動かせることができるようになりました。
バッファサイズ、メモリ消費をヘラし、ローディングを3倍速くした、ということです。
全体的な機能を見ると、Sculptor、EQ、トランジェントシェイパー、2つのコンプレッサー、ゲート、エキサイター、リミッターの8つのモジュールをまとめたマルチプラグインです。(Elementsはコンプレッサー、エキサイター、トランジェントシェイパー、EQのみ)
EQはこれまでどおり複数のトラックをまとめてコントロールすることも、マスキングを視覚的に見ることもできますし、トラックのアタックを可変するトランジェントシェイパーはより操作性を高めています。これらも全体的にアップデートされています。特にゲートとEQはUIをさらに進化させ、EQは12バンドになっています。
Advancedでは、これらの8つのモジュールを個別にトラックに使うこともでき、上記のMix Assistantを使用可能。
Elementsは基本的な4つのモジュールを使い、Track Assistant機能で楽曲をある程度簡単に整えることができるので、ささっとある程度のレベルでミックスを仕上げたい、という場合にも使えます。
もちろん、同メーカーの人気マスタリングプラグイン、Ozone 8との連携も可能。これまで通り、Advancedにはさらに強固な連携をするTonel Balance Controlプラグインも備わっています。
Mix Assistantがどの程度なのかは、ちょっと試してみたいですね。
What’s New in iZotope’s Neutron 3 | Mix Assistant, Sculptor, and More
iZotope Neutron 3 Mixing Suite Overview
Introducing iZotope Neutron 3
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