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当サイトの内容を説明文等に使用している楽器店さんがあるようですが、一切関係がありません。

「Gretsch G5700 Electromatic Lap Steel」レビューというか、ラップスティール、デビュー!


前からきにはなってた。

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今回投稿した動画「ラムネ」で使いましたので、レビューしてみたいと思います。


スティールギターとか、スチールギターって、なんか独特の雰囲気がありますね。本格的なのはペダルスティールギターで、足が付いていていろいろな機能があるものなんですが、今回はラップスティールギターです。ラップスティールの「ラップ」はLap、膝というか、膝の上みたいな感じの意味です。膝そのものはKneeで、Lapは「膝の上に座る」とかの膝です。太ももまで含める感じ。

その名の通り、太ももに載せて使うのがラップスティールです。

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これがペダルスティールギター。ペダルとか太ももで弦をベンドさせたりする機構があって、複雑なプレイができるものです。

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で、これがラップスティール。今回レビューするギターです。

Gretsch G5700 Electromatic Lap Steel
Gretsch G5700 Electromatic Lap Steel」。

グレッチの低価格ライン、Electromaticシリーズのラップスティールですね。というか現行だとグレッチのラップスティールはこれしかありません。
てかラップスティール自体が現行品ではほとんど存在していません。グレッチはさすがにカントリー系強いのでラインナップしている感じですね。
実はこのモデルはけっこう思い入れがあって。初めてのギターを買う前、グレッチが好きで(ブランキーの影響で)、楽器店でグレッチのカタログをもらってよく見てたんです。
そのときからカタログに載っていたのがこのモデル。当時は何か分からなかったです。なんだこの、ギター?みたいな感じで。
んでスティールとかスチールギターっていう名前がついてて。スチールってなんだ?鉄?金属弦ってこと?みたいな。
このスティールギターのスティールは、実はスライドバーのこと。鉄の塊みたいなのを使って演奏するからスティールギターと言われます。じゃあ普通のギターはフィンガーギターかというとそうではないですけどね。

ちなみに、ラップスティールギターの定番は、現行品ではありませんが「Fender DLX」がまさにキングという感じ。

この写真は8弦のDLX-8。6弦はDLX-6です。Fenderの歴史っていうと1948年ごろのエスクワイアからの「エレキギター」から語られることが多いですが、その前からハワイアンギター、つまりラップスティールギターを作ってきました。FenderのDLXはこの足を取り付けられるのも特徴。でもペダルとかの機構はないので、これはラップスティールギターです。


これは1949年製のChampion Lap Steelというモデル。テレキャスターより前に作られていたモデルですが、その後に発売されるテレキャスターのコントロールプレートとか、「謎」と言われるブリッジカバーとか、ラップスティールから派生しているのがよく分かりますね。

せっかくだから現行品についても触れておきましょう。
先ほども書きましたが、ラップスティールは現行品、とても少ないです。


スペインの低価格ギターメーカー、SX Guitars のラップスティールです。足を取り付けたりもできます。


1930年代からブランドがあるというカントリー系低価格ギター・バンジョーを制作するRecording Kingのラップスティールです。


現行品で最高峰といえばこれ。ドイツDuesenbergのラップスティールです。本格的にラップスティールをやるならヴィンテージFenderか現行ならDuesenbergの2択ってのがけっこう現実的なところかもしれません。

あと今回のグレッチ。ほんとこれくらいしかありません。もちろん世界を探せばもう少しあるでしょうけど、それほどマイナーな楽器になっています。

で、「ラムネ」を作るにあたって、どうしてもスチールギターの音が欲しくなって、この機会にと思って、前からきになっていたグレッチを買うことにした、というわけです。

ということで、まずは細部見てみましょう。

Gretsch G5700 Electromatic Lap Steel


全体はこんな感じ。スペックを見ると、ボディはマホガニーです。ネックは無いというか、ボディと一体になっています。指板はプラスチック、フレット(?)は28まで「書かれて」います。スライド専用ギターなので、一般的なギターみたいなフレットはありません。音の位置が分かるようにプラスチックの板が貼られていて、そこにフレットがプリントされているという形。


こういう感じ。指板はネジ留めされています。プラスチック指板って、と思ってしまいますが、実際は弦が触れることもないので、ただ板が付いてる、というだけのものです。


エレクトロニクス部分。ピックアップはP-90みたいなシングルコイルが付いています。1Vol、1Tone。テレキャスみたいなスタイルのコントロール(というかテレキャスがスタンダードなラップスティールっぽい)ですが、プレートに飾りが付いていたりするのがグレッチっぽい。というかカントリーっぽい。
ブリッジ部には手を置くレストが付いています。


アウトプット端子はここ。


ノブはグレッチのGアローノブ。今はElectromaticシリーズでも普通にこのノブが使われますね。以前だとこのラップスティールくらいにしか使われていませんでした。


ブリッジはあんまり見えないけど、裏通しになってます。


弦高はこんな感じ。琴とかそっち系の雰囲気に近いです。


ソフトケースが付属します。この丸いグレッチロゴのソフトケース、懐かしいです。Electromaticシリーズのソフトケースに付くロゴですね。初めてのギターはGretsch ElectromaticシリーズのJet(という名前の韓国製レスポールタイプ)でしたので、このロゴが付いていました。
今のElectromaticシリーズはかなり出来が良い感じしますが、当時のElectromaticシリーズはけっこう作りとかクオリティがあまり良くなくて…1弦の15Fだったかな、が弦に負けて、弦のところだけフレットに溝ができるというえらい状態になったんですよね。15F押さえると16Fの音が鳴るの。それ以降しばらく韓国製ギターになんかトラウマがありました。今はPRS SEとかも評判良いし、そういうことはないと思いますが。ちなみにこのG5700は中国製です。今のところ全然問題ないです。


ヘッドはこんな感じ。ラップスティールギターは開放弦のチューニングが普通のギターよりも大事なので、ペグの精度もけっこう重要です。使ってみたところ、ペグは悪くないと思いました。Kemperのストロボチューナーで丁寧に細かく合わせられます。1~2弦はちょっと時間かかりますけど。価格考えたら十分ですね。


ラップスティールは、演奏も普通のギターとちょっと違うものが必要です。スライドバーとフィンガーピックですね。いくつか種類がありますが、よくわからないので定番ぽいのを買いました。スライドバーはShubb SP-2、フィンガーピックはNATIONAL PICKS by Daddario NP27T8W-06というセットです。サムピックはべっ甲柄の方を使いました。フィンガーピックはニッケル製です。


スライドバーはこうして、弦に当たっているところが指板のフレットの位置に合うようにします。初めてなのでうまく行っているかは別として、それを心がけました。親指と中指でスライドバーを持って、上に人差し指を置きます。薬指と小指は、ローフレット側をミュートします。



フィンガーピックはこう付けて演奏します。

スティールギターの音

スティールギターって、個人的にけっこう好きです。昔から「それと分かっていなくても」好きな音でした。今考えるとあれスティールギターだったんだっていう。

一般的に特に知られているスティールギターといえば、松任谷由実(荒井由実時代)の「やさしさに包まれたなら」だと思います。
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これは2022リミックスですが、このラスサビのところがよく使われますね。当時のアルバムバージョン(シングルバージョンにはスティールギターありません)でも、この2022リミックスでも、ペダルスティールギターを演奏しているのは駒沢裕城という日本を代表するプレイヤーです。

個人的に最も印象に残っているのがUAのプライベートサーファー。イントロからアコースティックなラップスティール(だと思う。ただのオープンチューニング+スライドかもですけど)の音。オルガンとラップスティールの組み合わせが気持ち良くて好きです。
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あと、スティールギターではなくスライドギターですが、Mr.Childrenの深海というアルバムが好きで、よく聞いていました。小学生とかそんなくらい。初めてだったか2枚めだったかに買ったアルバムです。この時代のミスチルはスライドギターを多用したり、曲中でマンドリンを弾いたりしていましたね。
特に好きだったシングル曲「花 Memento mori」のギターソロはスライドギターです。チューニングがレギュラーチューニングだからラップスティールではないというのが分かりますね。
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最近だとD.W.ニコルズのエバーグリーンとかでラップスティールが使われていますね。これはさらにマンドリン、オルガンという組み合わせなのにカントリー色がそこまで強くない(ドラムとメロディがカントリーじゃないからだと思いますが)のがなんか面白い曲です。
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他だと、ニール・ヤングのHarvestとか好きです。この曲はドラム(キック+スネア)、アコギ、ベース、ヴォーカル、そしてスティールギターというシンプルな構成なので音がわかりやすいです。構成がシンプルすぎてステレオ感作るために右アコギ、センターにキック、左にスネアというミックスになっているのも面白いです。スティールギターは左とセンターの間ですね。
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もちろんカントリー曲とかだとスティールギターは今でも必須な感じでよく使われます。ここで載せた曲だとニール・ヤングはかなりカントリーより、「やさしさに包まれたなら」もカントリーアレンジって感じですが、UAはレゲエだしミスチルとD.W.ニコルズはロックにスティールギター(やスライドギター)を取り入れていますね。

とまぁ、なんか分かってる雰囲気で書いてますけど、ミスチルはもちろん、UAとかニール・ヤングとかも聞いてた当時はそんなこと全然知らなくて。でもこのスチールギター特有のふんわりして柔らかい、なんか落ち着くような感じは昔から好きだったんですよね。

こうしてYoutubeを並べたからには、載せないわけにはいかないですね。
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冒頭にも載せましたが、オリジナル曲「ラムネ」です。
これもカントリーって感じはしないと思います。オルガン入れるとカントリー色薄まる感じはしますね。クラシックロックに寄るというか。

この曲では、スティールギターのチューニングはC6というチューニングにしています。6弦側からCEGACEになります。オープンでC6になるからC6チューニング。スティールギターの代表的なチューニングの1つです。
曲のキーもCにして、できるだけ演奏しやすいようにしました。初めてスティールギターを触ったにしては思ったより良い雰囲気になったような気もしています。気がするだけかもですけど。

イントロの部分だけ取り出すとこんな感じ。音も悪くない感じになったと思います。

アンプはKemperでFender Bassmanのリグを使っています。コンプとコーラスをKemperでかけました。


そこにスペースエコー再現系のUAD Galaxy Tape EchoWAVES Magma Springsというスプリングリバーブのプラグインを通しています。ラップスティールの音は全編通してこの音で作りました。

ということで、レビュー、といっても比較対象がないのでレビューになってるか微妙ですが、Gretsch G5700 Electromatic Lap Steelの紹介でした。

 
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