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ボカロ曲

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ボカロ曲「トケテナクナレ」アップしました!

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ボカロ新曲アップしました!
今回は冬のバラードです。


【初音ミク】トケテナクナレ【オリジナル/MV】

こんな曲。ちょっと切ない感じの、冬の歌です。
クリスマスの雰囲気を一人で過ごす感じの曲になりました。

なりました…っていうか、実は曲自体は10年くらい前に作ったものだったりします。メロディとコードと歌詞の原型は10年前にあったもの。
ただ当時の歌詞だとなんか7分くらいになったので、そのへんブラッシュアップしたりはしています。ちゃんとアレンジして形にしたのは今回が初めてですね。

イラストと動画はちびろぅさん。いつもありがとうございます!

せっかくなので楽曲を作った時の様子などを載せていきます。

基本の音作り

まずはギターの音から。

  • クリスタルクリーンなイントロ

この曲は、最初ギターとヴォーカルから入ります。イントロはギターのみですね。
けっこうクリスタルクリーンな音になりました。
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機材はKemper

クリスタルクリーンといえば、コーラスやデチューン、ディレイやリバーブなどを丁寧に組み合わせて音を作っていったりするんですけど…そんなことはしてません。使ってるのは普通のクリーンです。
ここで使ったのはFender Twin系の小型アンプとして知られるCornell Romany Plusと、Matchless HC30のリグ、これをストラトで。
どちらもリグエクスチェンジに共有されているリグで、それぞれ「Cornell Romany 10W」「Sampson CH 1 Hi」という名前で出てきます。リバーブ等のエフェクトは切って使っています。
そして、マイクプリアンプUniversal Audio 710 Twin-Finityを使ったリグと、チャンネルストリップAPI The Channelを使ったリグ。これはそれぞれジャズマスターのセンターを使いました。こっちのリグは有料。Ultimate Kemper Acoustic Bundleというバンドルに入っているリグですね。
UAとAPIはもちろんギターアンプではなく、スタジオ機材。これをKemperでプロファイルしたリグは、もともとアコギ向けに作られたものです。実際アコギでも良い音がでます。当初エレアコで使ったんですが、ピッキングアタックの「トントン…」という音をどうしても拾ってしまって、多少アコギっぽい音の出るジャズマスのミックスポジションに合わせてみたら良い感じでした。

要はこのイントロ、4本のギターが鳴っています。左右それぞれ2本ずつ、全部別録り。なので、コーラスがかかった音に聞こえますが、エフェクトとしてのコーラスではなく、ガチで複数本のギターを重ねたことによるコーラスです。「クリスタルクリーン」という音は、そもそもクリーントーンのギターをユニゾンで重ねた音をイメージしているんだということが逆によく分かりました。
このクリーントーンは楽曲のAメロとBメロでも使っています。

  • サビのバッキング

サビと、あとCメロ(今夜雪は静かに~のところ)、それからリードのバッキングでは少し歪んだ音を使っています。
ここではFuchs ODSの歪みと、Syuhr PT100の歪みを合わせています。これらも無料のリグで、それぞれ「ODS Classic CH2 EQ22.0」、「Suhr PT100 Ch 2#」という名前で共有されています。
この2つのリグを使ってストラト、およびジャズマス(どっちもリアPU)で弾いています。

  • リード

ギターソロの部分です。ここはとにかくなっがいサステインが得られる音が必要。ギターは持ってる中で一番サステインが長いNik Huber Dolphin II(PRSのMcCarthyみたいなモデル)を使っています。
リグはFriedman BE-100とMarshall 1960AVキャビを使った無料のリグ。「Friedman BE 100」ってそのままの名前で共有されています。ただそのまま使うのではなく、かなりハードにコンプレッサーをかけて、最後の音のつながりをつくるためリバーブもかけています。

RECの際のギターの音作りはこんな感じですね。

  • ベース

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音源はいつものMODO Bass。プレベです。
で、今回はそこにDarkglass Electronicsのプラグイン、Neural DSPを使っています。このプラグインすごい良いですね。クラシックからモダンまでけっこう簡単にベースの音が作れます。キャビシミュもついてるし。

  • ドラム

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こちらもいつものBFD3。今回スネアはリンクさせず、1つだけで使ってます。あとリムショットが右による癖の対処法がやっと分かった…アンビエントマイクのステレオになってるところをモノラルにします。(逆にステレオのままだと絶対右に寄る癖がある)

  • ストリングス

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Kompleteに入っているNIのSYMPHONY ESSENTIALS、STRING ENSEMBLEです。ガチのオーケストラとかだと物足りないと思いますが、ポップスとかロックに合わせるならこういう音の方が使いやすいです。

  • ベル

途中で鳴ってるベルはHand Bells for KONTAKTのデモ版と、IKのPhikharmonikの鐘の音を組み合わせて鳴らしています。鐘の音がないと綺麗すぎるし、ハンドベルがないと透き通る感じがなくなるんですよね。ハンドベル+鐘。それがあのクリスマスっぽい、綺麗でクリアで、ちょっと不協和な音が作れます。

  • ボカロ

ボカロはいつもの初音ミクです。エディタはVOCALOID 5ですね。

これが基本の音作り。これで曲の形になるようにします。

ミックス

続いてミックス。ミックスのやり方とか基本的な流れは今までも述べていて、基本は変わらないです。別の曲のときのですが、↓の記事とか見てもらえれば。
toy-love.hatenablog.com

で、今回のこだわりとか、キーとなるプラグインをまとめてみますね。

  • 基準ピッチ

今回、実は基準ピッチをA=443Hzで作っています。実際、多くのポップスでは基準ピッチが440Hzじゃないことが多いです。ライブでは440だけど、音源ではちょっと上がっているとかもけっこう多いんですね。なので、今回はそれをやってみようかなと思いました。
じゃあ、ギターのチューナーのキャリブレーションを443Hzにして……というところで気付いたんです。
ボカロってチューニング機能なくね?
他のプラグインもですが、基準ピッチを変える機能ってなかなかないんですよね。なので、こうしました。

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ピッチシフトです。REC自体は440Hzで行い、後からこれを各トラック(ドラム以外)にかけることで、基準ピッチを変えてみました。簡単なことなんですがけっこう市販音源っぽくなります。ただピッチシフトを通すことで音もほんの少しですが変わりますね。今回は持ってる中で一番軽いピッチシフトってことでWaves使いましたが、もうちょっと良いの使ったら音の変化も少ないかもです。

  • ヴォーカル

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ヴォーカルに関してはある程度定番の設定って感じですが、ダブラー、コンプ、リバーブですね。コンプは76系を使うのが好きです。がっつり前に出したい。ちなみにこれはメインの旋律だけで、バックコーラスにはかけていません。

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あとボーカルのバストラック(ステムトラック)にはWaves Scheps Parallel Particlesをかけてちょっと整えたり前に出したりします。

  • ベース

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ベースは、まずBass Riderで音量を整えて、それからEddie Kramer Bass Channelで音色をちょっと調整。最後にSmack Attack(トランジェント)で音のアタックとサステインのバランスを調整しました。

  • ドラム

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ドラムの調整はシンプルですが、キットによって細かく変えたりはします。一番大事なのはEQですね。これはスネアの設定。EQ、それからWaves CLA Drumsで音の方向性を整えて、あとスネアやバスドラはリバーブをかけます。タムとかは逆にゲートをかけたりしますね。タイコ系はだいたいこんな感じ。

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これはハイハットの設定。ここもEQが一番大事。シンバル系の調整はWaves JJP Signature Seriesを使うことが多いです。金物系の調整がしやすいです。

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あと今回初めて使ってみたんですが、WavesのTorqueというプラグイン。ドラムの中で曲のキーとなる音程の部分を強調できますよ、という、まぁ、ドラムのチューニング的なプラグイン。
もともとBFD3は各キットのピッチとかも調整できますし、もちろんそこでの音作りもやってるのでそこまで変わらない感じがしましたが、なんとなく楽曲全体の一体感が出るかも、と思ってドラム全体に挿してみました。実際、なんとなく一体感が強まったような気がします。

  • ギター

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ギターはちょっとアナログ感を強めたかったので、テーププラグインをかけています。

  • リード

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リードギターにはManny Marroquin Delayというディレイをかけています。

  • ストリングス

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ストリングスはヴォーカルとかぶる帯域がとても多いので、ヴォーカルが鳴っているときはストリングスを端に追いやってヴォーカルの場所を空けています。包み込むような感じになる効果もあったりします。ギターソロのバックとかアウトロではOFFにしています。

  • ベル

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ベルもWaves JJP Signature Seriesを使ってシンバルみたいな感じで設定できます。

  • マスター

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マスタリングはiZotopeです。

今回はこんな感じで作ってみました。

  • 曲ができるまでの流れ

そうそう、曲を作るときなんですが、この辺はいろいろスタイルがあると思います。私の場合はけっこう細かくファイルを分けて作ったりします。
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今回だとこんな感じ。
tokete2までは初期の打ち込みの設定違いで一応のこしているもの。
ファイル名にallmidiがついているのは、いったん打ち込み終了の状態(ボカロ以外)
allwavは全部ボカロ以外全部バウンスしてオーディオトラックになったもの。その下にwav not drumがありますが、これはドラム以外をバウンスしたもの。ファイル名順で並んでいるので順序逆転してますが、ドラム以外のバウンス→全体のバウンスの順で保存されています。
VoeditとVoedit_0はヴォーカルの編集をしたもののバージョン違い。
rawは全部をオーディオ化したファイル
mixはそこからミックスを行ったもの
実はここで各パートのバストラック(ヴォーカル、ギター、リードギター、ベース、ドラム、ストリングス、ベル、あとFX(センドエフェクト))をそれぞれWavで書きだして、新規にmasterのファイルでマスタリングします。
こうすることで、各パートごとにneutronを挿しても重くならずバランスを調整することができるためです。

マシンスペックが強力ならここまで分けなくてもいいんですが、ラップトップで作っている関係上、細かく分けないと重くなってしまう、というのが主な理由ですね。

打ち込み、およびRECしながら曲を構成しつつ、まずはドラム以外をバウンスしてオーディオ化します。この時点でヴォーカルは仮でメイン旋律のみが鳴っている感じです。
続いてドラムをパラアウトします。BFD3の場合、パラアウトはそのまま即データになるのではなく、DAWでいったん再生して、それを録音するという形になるため、ドラムのパラアウト時に余計なパワーが使われないよう、まずはドラム以外をバウンスする、というやり方をしています。

ヴォー-カル以外がすべてオーディオデータになったら、ボカロの編集です。
VOCALOID 5エディタもけっこう重いので、できるだけさくさく動かせるように、先に他を全部オーディオデータにしてしまうということですね。
ここではメインヴォーカルの声、バッキングコーラスの追加をします。
メインヴォーカルがだいたい3~4トラック重ねますし、そこからコーラスとかハモりを入れるといつも20トラックくらいヴォーカルに使いますね。それだけ主役となるところなので、丁寧に作っていくのが大事だと思います。同じ音程で声の感じを変えて重ねたり、パンニングを変えて重ねたりすることで重厚というか、しっかり前にでるヴォーカルになります。
 
こんな感じです。

是非、聴いてみてもらえたらうれしいです!



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