以前、エフェクターブックVol.37でインタビューさせてもらった名古屋の個性派エフェクターブランド、ELECTROGRAVEが全国的に販売されそうです。
星野楽器に在籍し、IbanezのES2などの開発を手がけた小池和伸氏によるブランドです。ノイズやシンセを中心としたかなり個性的なエフェクターやノイズマシンを展開するブランドですね。
ELECTROGRAVE RIPPER FUZZ
まずはファズ。ゲートをかけることのできるファズです。ゲーテッドファズとか、ベルクロファズといって、ブチブチと音が途切れるようなゲートのかかるファズはけっこういろいろありますが、それらは基本的にファズ回路の中でバイアス(トランジスタへの供給電流)を下げたりしてゲートを作っているものが基本的な構造。
このRIPPER(切り裂き魔。ジャック・ザ・リッパーのリッパーです)FUZZは、ファズ回路と別にゲートを搭載することでファズにゲートをかける構造となっています。
コントロールは、VOL、TONEがファズのコントロール、RIPPERスイッチでゲートをON/OFFし、SENSITIVITYでゲートをコントロールします。
ファズ自体は「国産ファズのDNAを色濃く継承した」サウンドとなっていて、そこにゲートをかけることで、一般的なファズでは発振してしまうような設定でも「弦を弾いたときだけ音が出る」ように使うことができる、ということです。つまりこれはインプット部でゲートのスレッショルドを検出して、ファズの後にゲートがかかるような仕組みになっている、ということなのかな、と思います。
ELECTROGRAVE QUAD OSCILLATOR
実は上に載せたRIPPER FUZZは、「ELECTROGRAVE初の歪みエフェクター」で、それまでは基本的にシンセやノイズマシンを制作していました。
このQUAD OSCILLATORも同様で、以前から作られているノイズマシンです。4つのオシレーターを内蔵していて、太い音を作る事ができるのでアンサンブルでも埋もれないノイズを出せる、というモデル。モジュレーションエフェクトを内蔵していて、オシレーターで作った音にエフェクトをかけることもできます。
4つのFREQUENCYノブで各オシレーターの音程を調整し、MODスイッチでモジュレーションのON/OFF、RATE、DEPTH、LEVELでモジュレーションを調整する形です。
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まずはこれらのペダルから全国的に販売される形となるようです。
かなり面白いブランドです。国産のノイズ系ブランドではMASFやBANANANA Effectsに並ぶ、そんなブランドになるんじゃないかと思います。
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