ざっくり言って、デジタルによるローファイサウンドを作るペダルです。
デジタル特有のローファイといえばビットクラッシャーですが、このペダルはいわゆるビットクラッシャーとは異なり、例えば高圧縮のmp3だったり、何度もリッピングされた動画や、スマートフォンで客席から取られたライブなど、デジタルシグナルのクリッピングや強引なコンプレッションなどがかかったようなサウンドのローファイ化を再現します。
もともと、Goodhertz Lossyというプラグインエフェクトがあり、それをペダル化したもの、ということです。
コントロールはFILTER、FREQ、GLOBAL、VERB、SPEED、LOSS、およびSLOPE、PACKETS、MODEスイッチを搭載。フットスイッチはFREEZEとBYPASSとなります。
まず、全体の操作部分について。
GLOBALで全体のかかりの強さを調整。BYPASSフットスイッチでON/OFF、長押しでゲートのON/OFFとなります。FREEZEは押すとフリーズ、長押しでフリーズ時のサウンドを切り替えます。
2つのフットスイッチの間のスイッチはプリセットの選択となります。またフットスイッチを2つ同時に押すと各ノブのオプションパラメータを操作できます。
次に音の損失などをコントロールするLOSSのとPACKETS周り。
SPEEDノブはLOSSとPACKETSのレートをコントロールします。
LOSSはエフェクトの深さを調整。PACKETSはパケットのモードを選択。音の予測不可能なランダム性のモードを選択します。LOSSノブの下のMODEスイッチは音の損失のモードを3種類から選択します。
続いてフィルターやリバーブのコントロール部。
FILTERはフィルタの設定で、最小にするとフィルタOFFになります。FREQはフィルタの中心周波数を調整。SLOPEはフィルターのスロープ、つまり急激にかかるフィルターから全体にかかるフィルターなどを選択します。VERBはリバーブのミックスバランスです。
2つのフットスイッチを同時押ししたときのオプションパラメータ。
GATE(FILTERノブ)はゲートのカットオフ。BYPASS長押し時のゲートのかかりを設定します。
FREEZER(GLOBALノブ)はフリーズ時のフリーズ音と演奏音のバランス調整。
DECAY(VERBノブ)はリバーブの長さや空間の大きさ。
THRESHOLD(FREQノブ)はリミッターのスレッショルドです。音量のコンスタントさなどに影響します。
AUTO GAIN(SPEEDノブ)は自動ゲインコンプレッションの強さを調整します。
LOSS GAIN(LOSSノブ)はウェットシグナルのゲインを調整します。
WEIGHTING(MODEをスイッチ)はエフェクトのかかりを優先する周波数を切り替えるように使えます。
また、このオプションモード中、プリセットスイッチを3回左に動かすとすべてのオプションパラメータをデフォルトに戻すことができます。
これらを使うことで、例えばダウンロードに失敗した音源や電話を通したような音、フリッカーなどが発生したサウンドなどを作ることができます。
さらに、Chase Bliss AudioならではのDIPスイッチによるオプションも搭載。モノラル・ステレオ切り替えやトレイルON/OFF、フットスイッチのラッチ/モメンタリ、リバーブのプリ/ポスト、初期Lossyプラグインのサウンドへのモード、位相反転、キルドライ、ランピング(パラメータの自動操作)、エクスプレッションペダルの設定などが行なえます。
エクスプレッションペダル/CVコントロールやMIDIからの操作も可能。MIDIを使えばプリセットを122種類選択可能。また各パラメータをMIDI CCで操作できます。
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