Eventideから1970年に発売されたラックエフェクトが当時のままの仕様で復活です。
「EVENTIDE Omnipressor 2830Au 50th Anniversary Reissue」。
現在はプラグインエフェクトとしても発売されているOmnipressorのオリジナルモデルを復活させたものです。
1970年代の初めに発売されたダイナミクス エフェクト プロセッサーで、当時まだデビューしたばかりのQueen、ブライアン・メイもいち早く導入したというエフェクトプロセッサーです。
コンプレッサー、エキスパンダー、ノイズゲート、リミッターをまとめたようなスタイルのダイナミクスエフェクトです。
中央にメーターがあり、THRESHOLD、ATTACK TIME、RELEASE TIME、INPUT、MIX、FUNCTION、ATTEN LIMIT、GAIN LIMIT、OUTPUTコントロールを搭載。LINE、BASS CUT、SIDECHAINとMETERSスイッチ、LINKスイッチがあります。
LINEスイッチはバイパススイッチで、INPUTはインプットレベルコントロールです。MIXはドライとウェットのバランス、SIDECHAINは外部サイドチェインを有効にします。THRESHOLDはOmnipressorの動作するレベルの設定、BASS CUTは「レベル検出回路の周波数応答」、つまり低域がThresholdに影響しすぎる(つまりコンプが動作しすぎる)場合にThresholdに送る低域をカットします。つまり音色ではなくコンプの動作を変えるためのスイッチです。
ATTACK TIMEはOmnipressorがインプットレベルの変化に応答するための時間。
RELEASE TIMEはシグナルレベルの低下(THRESHOLDを下回ったとき)に応答するのに必要な時間です。
中央のメーターはMETERスイッチでインプットレベル、ゲインリダクション、アウトプットの3つのモードを切り替えることができます。
FUNCTIONノブはメインコントロールで、Omnipressorの動作を調整します。
OUTPUT LEVELは±12dBの範囲で出力を調整します。
ATTEN LIMITで最大ゲインリダクションを制限、GAIN LIMITは最大ゲインのリミットとなります。LINKスイッチは複数のユニットをリンクさせます。
入出力は背面にあり、LINE IN、LINE OUTとSIDE CHAINのIN、OUT、LINK端子があります。LINK以外はTRSまたはXLR端子があり、アンバランスとバランス接続が可能。LINKは複数のユニットをリンクするための端子となっています。
サイドチェイン(外部の音源などを元にコンプレッサーを動作させる)や、予測動作といった機能があります。今ではDAWなどで当たり前にある機能ですが、それを70年代初めに実現していました。
そんな当時の革新的なコンプレッサーを当時の回路のまま、当時のサウンドで蘇らせたモデルとなっています。
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