2022年、カスタムショップモデルとして作られたTheodoreがレギュラーモデル化されました。
「Gibson Theodore Standard」。
Theodoreの名前は、1950年代、レスポールモデルなどが発売された時期のギブソン社長でありギター開発を行っていたテッド・マッカーティの名前ですね。ちなみに姓の方はPRSのMcCartyのモデル名となっています。
トムがトーマス、ニコラスがニックみたいな感じで、セオドアはテッドと略されます。セオドア・ルーズベルトとかも同じ名前ですね。
2022年当時の特設ページには当時のスケッチがありますが、1957年に実際にテッドがスケッチしたもので、これを元に2022年に作られたのがカスタムショップモデルのTHEODORE、今回がそのレギュラー化のGibson Theodore Standardです。
1957年当時の状況を考えると、まずGibsonは現在PAFと呼ばれる、当時初のハムバッカーピックアップをレスポールモデルに搭載。あとEpiphoneの買収も1957年ですね。
一方、当時の看板ギタリスト、レス・ポールは人気が陰りはじめ、チャック・ベリーなどのロックが台頭してきていました。
1958年にES-335などの“シンライン“シリーズ(薄いホロウボディという意味)や、“Les Paul Standard”(ゴールドトップでもカスタムでもないモデル)、そしてフライングVやエクスプローラーなどの変形モデルやモダーンなどを発売したことを考えても、なにか新しいモデルをいろいろ考えていた時期であることがわかります。
そんなデザイン案の1つだったのかもしれないモデルがこのTheodoreです。形などを見てみると、当時のエクスプローラーなどと共通する部分や後のSGに発展しそうな部分もあったりして面白いです。
ダブルカッタウェイでネックジョイント部をハイフレットにして演奏性を高める手法は後のSGの原型のようなスタイル。これはストラトやテレキャスターがカッタウェイを深くえぐった方法とは異なる手法なので、ギブソンとしてのハイフレット演奏性への回答だったのかもしれません。
ノブ配置もプロトタイプっぽいシンプルな並び方をしています。
ボディはマホガニー。ネックもマホガニーでローズ指板22F仕様。
ピックアップは57Classicと57Classic Plusで、1Vol、1Tone、3Wayセレクター。
ブリッジはアルミストップバーとABR-1となっています。
ボディのスタイルとしてはあまりにもシンプル。シンプルでありながら伝統的なギターとは異なる形なのでかなり賛否が分かれるスタイルだとは思います。かなり61SG的なスタイルでもあるので、音色もSGっぽい感じで使いやすいのではと思います。
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