【エフェクター】Lovepedal Eternity |
LovePedalといえば、以前こちらでレポートしました、Lovepedal COT 50を作り上げたメーカーさんですね。FulltoneやZ.Vex、Xoticと並んで、ハンドメイドエフェクトブランドの四天王的存在ではないでしょうか。(Landgraffはまた別ですw)
四天王とか勝手に作ってしまったので、それぞれのブランドさんの特徴を簡単にまとめてみますと・・・
ハンドメイドエフェクトの先駆けとして存在し、常にトップシーンを走ってきた「名門」Fulltone、誰もが度肝を抜くようなアイディアと、裏付けられた才能で独特の世界観を持つ「奇才」Z.Vex、プロミュージシャンとの交流を大事にしつつ、コツコツと良質なエフェクトを作ってきた「正統派」Xotic、そして、サウンド的な派手さはないものの、ギタリストの音作りのツボをおさえつつ、それでいてそれまでに存在しなかったようなアイディアで使うものをうならせるペダルを作る「職人」LovePedal、とでもいえるのではないでしょうか。
これらは私が勝手に持っている「イメージ」なのですが、これらの4つのブランドは、やはり大別するとFulltoneとXotic、そしてZ.VexとLovePedalの二つに分かれるような気がします。FulltoneやXoticはなんとなくですが、「完成度」を感じ、Z.VexとLovePedalには、「作り手」を感じるような気がするからです。どれも素晴らしいメーカーさんばかりですけどね・・・。
さて、そんなLovePedalのフラッグシップモデルでもある「ETERNITY」ですが、当然のように素晴らしい評価を得ているペダルです。
【エフェクター】Lovepedal Eternity |
どういうことかというと、これは1台のオーバードライブ、というより、「クリーンブースト」「トレブルブースト」「オーバードライブ」の3つの機能が一つになったペダルと考えるのが正しいようです。そしてLevelコントロールがクリーンブーストを担当し、12時あたりからブーストが開始されます。Driveコントロールはオーバードライブであり、Glassコントロールがトレブルブースト、ということですね。そういう特性上、一般のトーンコントロールと違い、このGlassコントロールは、0の位置が標準となってるようです。
そして、この「Drive」と「Glass」、そして「Volume」は互いに相関関係を持っており、3つのつまみでそれぞれのパラメータをコントロールする、という概念ではなく、3つのつまみでまさに「音を作っていく」、真空管アンプのような概念が必要となります。(例えば真空管アンプでは、同じセッティングでもマスターヴォリュームを上げたときと下げたときでは全く音が違いますが、その雰囲気を考えてもらえれば分かりやすいと思います。)
ちなみに、この3つの特徴的なコントロール系統を、The OVERDRIVE BOOKでは「まさしくマスター/ゲイン/プレゼンス」と、真空管アンプのコントロール系統そのものだ、と書かれています。
Lovepedal COT 50では、エフェクターであるにもかかわらず、まさにアンプ的な反応を見せたことに驚きましたが、このLovepedal ETERNITYでも、それと同様の評価がされている、というのは面白いことだと思います。派手さはないですが、そこから出る音全てが「使える」サウンドで、まさに職人芸のようなドライブペダルですね。ぜひとも試して見たいペダルだと思います。