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Fulltone Fulldrive2-MOSFET

Fulltone FULL DRIVE 2 MOSFET 【smtb-u】

Fulltone FULL DRIVE 2 MOSFET 【smtb-u】
価格:28,300円(税込、送料込)

2日連続の試奏レポート、今回はバージョンアップされたばかりのFulltone Fulldrive2-MOSFETを試してきました!
いやー、定番ってのはすごいもんですね。では、いきましょう!
FulltoneのFulldrive2は、発売されてからさまざまなバージョンアップがされてきた製品です。90年半ばに製作された最初のFD-2は、Sobbat Drive Breaker 3のような見た目の、ON/OFFスイッチとブーストスイッチをもつ3コントロール仕様でした。ブースト量はコントロールできず固定式で、VOLUME、TONE、DRIVEのコントロールのみを持っていたんですね。そして、そこにブーストコントロールがついた4コントロール仕様となり、現在の原型となります。

そして、そのままの仕様で、専用筐体となったモデルが、「Fulltone Fulldrive 2」の名前をもっとも有名にした青い筐体に4つのノブ、ミニスイッチを持たないモデルです。
FD2の特徴としては、(今では当たり前のように行われていますが)1ペダルにブーストスイッチとON/OFFスイッチがついていること、そしてLED付の「トゥルー・バイパス」である、ということでした。
回路はTS系を改良したもので、そのサウンドにも評価は高く、アメリカの「Guitar Player」誌のランキングで発売当初から現在までの10年以上もの間、一度もトップ50から落ちたことがないという怪物的なペダルです。
3PDTフットスイッチを使ったLED付トゥルー・バイパスを最初に行ったのがFulltoneで、現在まで続くTS系ハンドメイドペダルの流れを作り、トゥルー・バイパスというひとつの「常識」を作りあげたのがまさにFulltoneなわけですね。まさにハンドメイドエフェクター界の「王者」として君臨するにふさわしいブランドですね。
さて、その後のFD-2ですが、まず「コンプカットモード」が追加されます。4つのノブの中央に設置されるミニスイッチがそれですね。この、クリッピング回路をパスするモードは、それまでのオーバードライブに比べて「ブースター」として使ったときの真空管アンプのブーストサウンドがよりダイナミックになり、さらに「Full Drive」の名前を売る結果となりました。
その後、原音とドライブ音をミックスする「FM(Flat-Mids)モード」が追加され、クリッピングした歪みの選択肢が2種類となります。
そして、現段階での最新モデルは、右側2つのノブの間にもうひとつミニスイッチを搭載することで、クリッピングをダイオード/MOSFETでの切り替えが可能となっています。MOSFETはトランジスタの一種ですね。他にわかっている限りでは同社のOCDはBS170というMOSFETでクリッピングしています。また、Z.VEX BOX OF ROCKも中身を見る限りではダイオードが1つしか使われていないので、もしかするとMOSFETクリッピングかもしれません。(MOSFETっぽい音ですしw)
こうした流れを経て完成したのが2007年モデル「Fulltone Fulldrive2-MOSFET」です。

それでは試奏セッティング、いってみましょう!

Bill Lawrence ストラトタイプ

Fulltone FULL DRIVE 2 MOSFET 【smtb-u】

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価格:28,300円(税込、送料込)

今回は品揃えがマニアックなお店に行ったので、使った機材もいつもと違いました。まずギターですが、Bill LawrenceのCustomなんとか、と書いてありました。「ストラトでいいですか?」で持ってくるギターじゃないですよ、普通w
ピックアップ配列がフロントにシングルサイズハム、センターが普通の6ホールピースをもつシングル、リアがハムバッカーでした。今回はストラトサウンドに一番近いと思われるセンターのシングルしか使っていません。でもいい音してました。(PUは全部Bill Lawrenceですよね、もちろん)
アンプですが、チューブアンプでのブースターとしての使い勝手にはすでに定評のあるFulldriveですので、あえてトランジスタアンプで、といったらこれになりました。(というかチューブアンプは癖が強いですから試奏はあまり使いたくないのもありますが。)JC-120は置いてなかったです。アンプの傾向としては、Fenderらしくない、本当にごく普通のトランジスタアンプでした。家庭用練習に使う10Wアンプが大きくなった、という感覚に近かったです。
それではレポートしてみます。

  • 操作性

コントロールはVOLUME、TONE、OVERDRIVE、BOOSTとなっていて、ミニスイッチが二つ。サウンド切り替えの3モードスイッチ(Comp Cut、FM、Vintage)と、クリッピング切り替え(MOSFET、STANDARD)の2モードスイッチです。
これといった特徴はないため、何の問題もなく使えますね。

  • サウンドレポート

サウンドの種類がありますので、それぞれについて書いてみます。
 

    • コンプカットモード

チューブアンプ専用ブーストモード、とも言われるコンプカットモードは、クリッピングを行わないのでMOSFETもSTANDARDも関係ありません。サウンドとしては、「ほぼ」クリーンブーストです。トランジスタアンプをクリーンにして使っているので、歪んでる感じはほとんどありません。わずかに中域を持ち上がらせ、音量をUPしたような感覚ですね。この「わずかな」味付けが肝となっているんだと思いますが、非常に上品なサウンドに思えました。たしかにチューブアンプによく合いそうな雰囲気です。
 

    • FMモード、STANDARDクリッピング

コンプカットからの変貌ぶりはすごいです。音圧もさることながら、ジリジリと鳴く倍音成分が非常に気持ちがいいですね。原音とMIXすることで、コシのある音になっている点はもちろんあると思うのですが、この倍音の出方は、原音とドライブ音をMIXした際に新たに発生しているような気がします。非常に使いやすく、どんな音楽にでもあわせられそうな音で、同系統の音をだす歪みはいくつもあると思います。しかし、そういった歪みとの違いは、まるで「カシミアとウール」の違いのような、言葉で言い表しにくい「上質感」を持っていますね。
 

    • FMモード、MOSFETクリッピング

上記のサウンドに、より音圧をあげ、中域を太くした感じのMOSFETモードは、個人的にとても好みのサウンドでしたね。これはTS系ということで、クリッピングが対称だと思うんですよ。そのせいか今までFD-2には全体的に倍音が少ないという印象があったんですが、MOSFETになると全然違いますね。FMモード、さらにMOSFETモードとすると、本当にこれTS系か?と思ってしまうほどです。すばらしいサウンドだと思いました。
 

    • Vintageモード、Standardクリッピング

「FMモード、MOSFETクリッピング」の後でこのモードにすると、あぁ、やっぱりTS系だったんだ、という安心感のようなものがありました。「Full-drive2」のもっとも基本となる歪みですね。方向性的には中域が持ち上がり、マイルドなTS系の傾向はありますが、その中域の持ち上がり方が絶妙です。コンプカットモードでの上品な味付けをそのまま歪ませた感覚です。(当たり前といえば当たり前ですが)
しかし、いわゆる本家Tube Screamerのサウンドと比べると、圧倒的に音圧があり、全周波数のサウンドがしっかりと聴くことができます。中身の仕様もおそらくいくつか変更されているとは思いますが、これは基本的にFD-2の発売当初からある歪みなわけです。このサウンドをもつペダルがいきなり現れたら、そりゃ伝説にもなって当然だと思いました。これほど素直で、何にでも合う、それでいておいしいところ(中域)を持ち上げたサウンドは素晴らしいですね。
 

    • Vingtageモード、MOSFETクリッピング

STANDARDに比べてハイファイ感が増し、より音圧があがったように思います。倍音成分も増えているようですが、FMモードと比べるとおとなしい印象がありました。モダンロックやポップス向けのサウンドですが、Vintage+STANDARDと、FM+STANDARDの中間的な音に思いましたね。
 

    • BOOSTスイッチ

このペダルのBOOSTスイッチは、おそらく回路は非常に単純なんだと思いますが、このFD2のもつ歪みに合わせて綿密にチューニングされたパーツ構成となっているんだと思います。初期の3ノブ時の調整できないブーストがついていたときと同じ回路だと思います。そのため、ブーストだけで使っても「なんだこれ?」となるんじゃないでしょうか。コンプカット、FM、Vintage、そしてSTANDARDにMOSFET、そのどのモードのサウンドと組み合わせても、その音のもつニュアンスを綺麗に残しながら、「あと一歩」的なブーストをしてくれます。
ブーストスイッチが目的でこれを使うと、本来の力が発揮できないように思いました。やはりFD-2は2フットスイッチ合わせて「ひとつのペダル」なんですね。ブースト付ドライブはいくつか知っていますが、ここまで綿密にチューニングされている、と感じたのは初めてです。

というわけで、今回はFulltone Fulldrive2-MOSFETのレポートでした。カラーリングはメタリックブルーとなったレギュラーFD-2ですが、少し前に10周年を記念して作られた赤い「MOSFET EDITION」と中身は同じだということです。(もしかすると基盤がちがっているかもしれません)
さすが、定番といわれるだけあって素晴らしい出来だと思いました。とにかく全体的に「上品」という印象をよく聞きますが、本当にそのとおりでしたね。もっと荒くて太い音がお好みなら、OCDの方が合うかもしれません。



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