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BOSS BD-2 VS Weed BD-2 Double SW Modify


今回は、「伝説の名機」に仲間入りをしているといっても過言ではない、BOSS BD-2と、日本製モディファイブランドの新鋭にして、すでに高い評価を得ている、BOSS BD-2といえば、発売当初は数少ないフェンダー系のドライブサウンドを作り出すオーバードライブとして、その「独自性」が評価されていましたが、最近ではむしろ「定番」としての評価が多くみられますね。BD-2については、以前、こちらの記事でも書きましたので、読んでいただければと思います。
さて「WEED」ですが、こちらは東京恵比寿にある、HARRYS工房という工房で製作されるエフェクターブランドです。今のところ、BD-2以外にもBOSSを中心としていくつかのエフェクターのモディファイを発表していますね。オリジナルエフェクターの作成もやるのではないかという感じです。
 
さて、このモディファイを行っているWEEDのエンジニアさんですが、実はいち早くKeeleyやLandgraffといった製品を国内に広めた先駆者でもあり、そういった点からも非常に信用できる「聴覚」を持っておられる方だと思います。
それではまず、WEEDのBD-2について説明したいと思います。
【エフェクター】weed BD-2 Mod Double SW

【エフェクター】weed BD-2 Mod Double SW
価格:26,880円(税込、送料別)

追加されるコントロールはスイッチが二つで、左側(アウトプット側)がクリッピングのON/OFFスイッチ、右側が低域ブーストのON/OFFスイッチとなっています。基本的なBOSS BD-2のサウンドは、クリッピングON、低域ブーストOFF(スイッチはどちらも手前側に倒す)で再現できます。
あえて「再現」と書いたのには理由がありまして、内部パーツがいろいろと変更されているため、完全にもとのBOSS BD-2と同じ音にはなりません。

それでは、試奏セッティング、いってみましょう!

BOSS BD-2

BOSS BD-2

といったセッティングでした。ではレポートしてみます。

  • 操作性

BOSS BD-2、Weed BD-2 Double SW Modifyともに何も迷うことはありませんでした。どちらも非常に基本的なコントロール系統を持っているため、「ここが使いにくいな」と思う場所はありません。あえて挙げるとすれば、WEEDの方のミニスイッチが狭い場所にあるため、少し操作しにくいかもしれませんが、これは仕方がないと思います。
 

  • サウンドレポート

では、まずは本家、BOSS BD-2から。
さすがは「定番」となっているだけあって、非常に使いやすいサウンドだと思います。「独特」といわれますが、この音はもはや「スタンダード」なサウンドだと思いますね。シングルコイル、とくにテレキャスターとの組み合わせによる「ジャキジャキサウンド」や、チューブアンプをブーストする、ゲインブースターとしての使い方に定評がありますが、レスポールにトランジスタアンプ、BD-2単体での歪みでも十分な使いやすさがあると思いました。逆に、「ドライブ0」での使い方はトランジスタアンプには無理ですね。どちらかというと少し軽めのサウンドで、明るくスピード感のあるポップロック/パンク系にも合うと思いました。そしてピッキングやヴォリューム操作への反応も、評判どおり、いいですね。
一つ気になったのがトーンコントロールです。高域方向には非常によく効き、鋭い歪みを作り出すのが得意なのですが、低域方向にはすこし効きが甘くなる感じがありますね。BOSSペダルのクラスとしては必要十分な効きをしていると思いますが、「その先」を求めていくとまず最初にここを直したい、と思うのではないでしょうか。
ところで、機材によってその出音には「香り」があるんですよね。抽象的な表現ですが・・・。で、このBD-2には、BOSS独特の香りとともに、ハイエンドブティック系の持つ、作りこまれたサウンドの「香り」がほのかにした気がします。おそらくこの「ほのかな香り」が、このBD-2をモディファイしたい!と思わせるのでしょうね(実際にペダルが匂う、とかそういうのじゃないですよw)
 
では、Weed BD-2 Double SW Modifyの方を。
まずはクリッピングをON、低域ブーストをOFFとした場合のサウンドからいってみましょう。基本的に回路構成がBOSS BD-2と同じなので、歪みのサウンドも基本的には同じです。しかし、全体的に音の抜けやハイファイ感が強くなり、ブティック系のペダルの「香り」がします。内部パーツの変更によるものですね。トーンコントロールは多少改善されたように思いますが、このモードだと基本的に本家BD-2と傾向は変わりません。
しかし特筆すべきはゲインを下げていったときのサウンドです。ほぼクリーンで、少し強くピッキングすれば歪む程度のゲインに落とした状態での、音の「艶」が本家のものと比べると圧倒的によくなっています。このサウンドだけでも、すでに買う価値がある、といえるほどです!
そこで、まず低域ブーストスイッチをONにしてみます。当たり前なのですが、全体的に音圧が上がり、太い音になります。今回はハムバッキングPUで試したので、控えめな変化に思いましたが、これ、シングルコイルでは非常に重宝するんではないでしょうか。ミュートプレイでも「勢い」が出せますし、いい感じだと思いました。この状態でのトーンコントロールは、ベース方向によく効くようになりましたが、トレブル方向にはそれまでの突出した効きのよさはすこしかげりをみせたように思います。しかし、ピッキングやヴォリューム操作にはよく反応しますね。
 
それでは、クリッピングをOFFにして、コンプカットサウンドにしてみましょう。
TONEを真ん中にして、ワンコードを鳴らしたところで、手が止まりました。これはすごいですよ!
コンプカットモードということで、単純にゲインが下がり、全域において音が前に出てくるというのを予想したんですが、いい意味で裏切られましたw
これはBD-2を基調としていながらも、全く違った歪みです。音としてはマーシャル系ドライブに近い感じですね。ゲインも下がるどころか、すこし高めに設定されています。そしてピッキング、ヴォリュームへの反応性もさらにアップし、高級ブティックペダルの領域に完全に入っています。トーンの効きは相変わらず低域方向に弱いですが、これは低域ブーストスイッチがカバーしてくれます。抜けを重視した、トレブルが強めのサウンドを作りたいときには低域ブーストをOFFに、ミュートブレイでざくざくと刻みたいときには低域ブーストをONにしてやればいいのではないかと思いますが、レスポールのようなハムバッキングPUだと低域に関してはさほど問題なかったですね。(ただ、効きが弱いというだけで、音がぼやけるということも、このコンプカットモードでは感じませんでした)
 
これは素晴らしいですよ。設けられた2つのモードが違った方向性を向いているにもかかわらず、どちらも使えるサウンドで、バッキングにもソロにも対応したサウンドが作れる、というのはやはりすごいと思います。BOSS BD-2が好きだという方には、このWEEDのペダル、是非とも試してもらいたいと思いました。

というわけで、今回はBOSS BD-2と、そのモディファイ、Weed BD-2 Double SW Modifyの比較レポートでした。本家はその値段を考えると素晴らしいコストパフォーマンスですし、WEEDは、その設定された価格に見合ったサウンドで、BD-2を高級ペダルへと進化させることに成功していると思います。どちらも素晴らしいペダルだと思いますよ。



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