きになるおもちゃ -ギター・エフェクター・アンプ・DTM関連の情報サイト-

ギター・エフェクター・アンプ・DTM関連の情報サイト


きにおも@Twitter
Facebookアカウント
instagramアカウント
Line@アカウント
きになるおもちゃ@Lineブログ

がっきや速報
楽器店のセール情報や限定特価品をまとめてみます

ボカロ曲

リンク切れ等がございましたら、メールかコメントに書いていただくと助かります



きになるリスト(ニコニコ動画) Youtubeチャンネル Instagram

当サイトの内容を説明文等に使用している楽器店さんがあるようですが、一切関係がありません。

ギター用エフェクター ユニヴァイブ基礎編 〜歴史と紹介〜

久しぶりの基礎編シリーズ、今回は、「ジミ・ヘンドリクス」の使ったエフェクターとして有名な「3種の神器」のひとつである、ユニヴァイブ系のエフェクターを見ていきたいと思います。

  • ユニヴァイブって何?

ユニ・ヴァイブは、いわゆるフェイザーやトレモロ/ヴィブラートなどの流れを汲む、「ロータリースピーカーシミュレータ」のひとつ、「Uni-Vabe」というエフェクターのことで、ジミ・ヘンドリクスがステージやレコーディングなどで使用して有名になったエフェクターですね。ちなみに冒頭で書いた「3種の神器」とは、「ワウ・ファズ・ユニヴァイブ」だと勝手に思っています。
そして、ジミの使っていたオリジナルのユニヴァイブは、当時のギター用空間系エフェクトとして存在していたフェイザーやトレモロといった効果とはまったく違った音を出していて、あれは一体なんだ?ということで、謎とされていたようです。
で、それは一体何だったのか、というと、もともとオルガン用として開発された、フェイザー、トレモロ、そして後にコーラスへと変わる途上のような回路を組み合わせ、ロータリースピーカー(レズリースピーカー)の音を再現しようとしたもので、日本の「新映電気」製のものでした。ジミがいたころから、日本人ってエフェクター製作が得意だったようですね。

  • ユニヴァイブの特徴

特徴としては、ペダルで回転速度(いわゆるRate、Speed)を操ることができ、当時はまだなかった、「強くエグい」コーラス的なサウンドが出せる、というものです。
回路には4つのフォトカプラを使っており、これによって「水中サウンド」と表現される独特の揺れを得ることができます。「フォトカプラ」とは、内部にLEDとフォトトランジスタを内蔵した箱(といってもオペアンプ等のICと区別がつかない程度の大きさ)で、これに入力された信号でLEDを発光させ、それを受けたフォトトランジスタが出力信号を流す、という仕組みになっています。もちろんLEDの光の強弱などによって出力信号は変化させることができます。一種の可変抵抗ですね。
ちなみに、DigiTech Whammyペダルでは、これと同様の仕組みでペダルの動きを回路に伝えています。ペダルと連動するLEDと、それを受けるフォトトランジスタで、LEDとの距離による光の強弱を利用したものですね。「フォトカプラ」というにはかなり大きいものになってしまっていますが、フォトカプラの一種と考えていいと思います。

  • ユニ・ヴァイブ系エフェクターの紹介

それでは、実際に売られているユニ・ヴァイブ系エフェクトペダルを紹介します。

Dunlop/UV-1SC UNI−VIBE STEREO CHORUS

Dunlop/UV-1SC UNI−VIBE STEREO CHORUS
価格:17,450円(税込、送料別)

無骨で、どこかのハンドメイド製かと思えば、実はクライベイビー等で有名なDunlop製のエフェクトです。ステレオ出力仕様のユニヴァイブで、コントロールはMix、Speed、Intensityとなっています。Mixは、出力のL、Rの音量を調整するものですね。

【エフェクター】Lovepedal Vibe "Magic Boy"

【エフェクター】Lovepedal Vibe "Magic Boy"
価格:24,360円(税込、送料別)

高品位なサウンドと丁寧な作りでおなじみのLovepedalの、非常にシンプルなユニヴァイブです。たった一つ表に出ているコントロールは、「Speed」で、内部にIntensity調整用ポットがあるようです。これ、個人的にいいな、と思っているモデルです。

JIM DUNLOPがウッドストック'69に実際に使われたユニ・ヴァイブを再現しようとした入魂のモデルです。このオリジナルケースを見ても、力の入れ具合が伝わってきますね。
コントロールはSPEED、VOLUME、INTENSITYとなっていて、左側のフットスイッチでコーラスとヴィブラートの切り替えができるようになっています。
別売りの専用フットコントローラ「Dunlop UV-1FC UNI-VIBE FOOT CONTROL」を使えば、ロータリースピーカーのようにSPEEDをフットペダルで変化させることができます。

Roger Mayer Voodoo-Vibe+

Roger Mayer Voodoo-Vibe+
価格:63,000円(税込、送料込)

ジミ・ヘンドリクスのサウンドエンジニアとして有名なロジャー・メイヤーによるユニ・ヴァイブです。多彩なコントロールは、FUNCTION、RANGE、FINE、INTENSITY、SYMMETRY、BIAS、OUTPUTとなっていて、FUNCTIONはトレモロ/VIBE/コーラスの切り替え、RANGEでは波形を、FINEと組み合わせて揺れのSPEEDを調整します。INTENSITYはエフェクトの強さ、SYMMETRYは波形を調整することで、音の輪郭を変えるものですね。通常は12時の位置で、場合によってはそれを動かします。BIASコントロールは(これまた代理店さんか公式ページか分かりませんが、そういうメーカー側の中心的な部分の情報が間違っているため、ほとんどの楽器屋さんのページでは「BASS」と表記されていますが、「BIAS」の間違いです。低域だけコントロールしても仕方ないですし。)これは特にコーラスとトレモロ時に効果を発揮するもので、トレモロのときは掛かりの強さとなり、コーラスではすこしピッチが揺らぐような、不安定な音色を作り出すことができます。OUTPUTは音量ですね。
さらに、これはエクスプレッションペダルを使うことで速度調整をペダルで行うことができ、アウトプットもAmpA/Bの2系統搭載と、とにかく非常に多機能、高機能なモデルとなっています。

Fulltone Mini Deja Vibe-2

Fulltone Mini Deja Vibe-2
価格:35,200円(税込、送料込)

「現在もっとも本物に近い音」といわれる、フルトーンのユニヴァイブエフェクター、「Deja Vibe」です。エリック・ジョンソン等有名なギタリストも使っているようですね。Fulltoneの中でも最も力の入ったモデルで、コレが売れると創業者のマイクフラー氏が喜ぶ、という噂もありますw
コントロールはヴォリュームとブーストで、スピードはもちろんペダルでコントロールします。左下の2つのスイッチは、コーラス/ヴィブラートの切り替え、およびモダン/ヴィンテージのサウンド切り替えとなっています。

というわけで、今回はユニヴァイブ系のエフェクトをいくつか見てきました。基本的にこのユニヴァイブというエフェクターは、いわゆる「高品位」といわれるレベルのモデルばかりであることが分かりますね。それだけパーツの値段が高いのかもしれません。しかし、ユニークなペダルですので、一つ持っておきたい、そんな気になってしまいます。次回、基礎編シリーズはモジュレーション系のラストとして、現代のモデリング技術で甦った「ロータリースピーカーシミュレータ」を紹介したいと思います。

    • 追記

ご指摘をいただいて初めて気付きましたが、「フランジャー」を忘れていましたwつんさんありがとうございます。では、スピーカーシミュレータの後で、フランジャーについて書きたいと思います。



にほんブログ村 音楽ブログへ
免責:
紹介している商品のリンク先の販売店、およびメーカーと管理人は関係ありません。
仮に御購入の際になんらかのトラブルがおきましても管理人は責任を負いかねます。
当サイトは楽天アフィリエイト、Amazon.co.jp アソシエイト、Yahoo!アフィリエイト、アクセストレード、A8.net、リンクシェア、Google Adsence、iTunesのリンクを使用しています。
また、当サイトと同じ改造を行って何らかの問題が発生した場合も責任は負いかねます。ご了承ください。
Privacy Policy