【エフェクター】Lovepedal Vibe "Magic Boy" |
では、いってみましょう!
実は今回は、ZPさんにリクエストをいただいていたIbanezのSシリーズを試そうと思ったのです。ところが、今回行った楽器屋さんには置いていなかったので、次は別のところで探そうと思います。
というわけで、エフェクターコーナーを見たところ、このMagicboy vibeが置いてあったので、さっそく試してみることにしました。
以前、ユニヴァイブ基礎編でも紹介したこのペダルですが、先ほども書きましたとおり、Lovepedalの中では唯一のモジュレーショネフェクターです。LovepedalのSean Duniganさんは、ジミ・ヘンドリクスの影響を多大に受けておられるようで、そんな彼がユニヴァイブ的なエフェクトを作る、というのはきわめて自然なことではないかと思います。
このペダルは、さすがに空間系ということもあって、Lovepedalの中ではトップクラスの部品点数です。といってもそこらのアナログコーラスなどと比べても相当少ないパーツで組まれていますが・・・。
また、筐体はCOT50と同じものが使われ、とかく大きくなりがちなユニヴァイブ系のエフェクトとしては、非常に小さなペダルだといえますね。コントロールは、表にある大きなノブがSpeedで、内部にIntensityを調整するトリマが搭載されています。
では、セッティング、いってみましょう!
GIBSON 60s Les Paul Standard
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【エフェクター】Lovepedal Vibe "Magic Boy" |
Roland ローランド JC-120 Jazz Chorus(ジャズ・コーラス) ギターアンプ JC120 ジャズコ (沖縄... |
では、レポートいきましょう。
- 操作性
どこにも迷うことはありません。ただ、Intensityが内部なので、今回はその部分に関しては調整することができませんでした。
- サウンドレポート
さて、音の方ですが、ONにしていきなり感動する、そんなLovepedalのサウンドはこのペダルでも健在です。とにかく音の太さには目をみはるものがありますね。
音量が多少上下するヴィブラートなので、エフェクトのONとOFFで音量バランスが崩れないようにするためか、瞬間的な最大音量はすこし上がります。しかし、音を伸ばしたりしていると、結果的に音量差はない、と言っていいレベルであることが分かります。この絶妙なセッティングはさすがですね。
音はすこし甘いトーンになり、そしてとにかくドンっと突き抜ける太さがある音ですね。この音の太さは本当にすばらしく、アンプに搭載されているヴィブラートより断然こちらの方が抜ける感じですね。
ジミヘンでおなじみのユニヴァイブには、深いコーラスやフェイザーがかかったようなシュワシュワといった感覚がありますが、このMagicBoyにはそういった感じはなく、むしろトレモロやヴィブラートに近いような印象をもちました。ただ、これは内部のIntensityの設定によって変わってくると思います。
私が試したペダルでは、トレモロ/ヴィブラートとしてはかなり深く設定されていたにもかかわらず、その揺れ方はとてもスムーズで心地よく、大きなSpeedノブを回していったときの速度変化も本当に自然でした。
上質のコーラスを薄くかけ、さらに本当にスムーズな動きをするトレモロをしっかりとかけたような、そんなサウンドだったように思います。「エグい」音ではなく、本当に「上品な」サウンドですね。これは独特ですよ。
しかし、その上品さゆえに、クラシックなペダルであるユニヴァイブが、現代の音楽シーンに合った、幅広い使い方ができるペダルに「進化」しているのではないでしょうか。
それにしても、この音の太さと抜けのよさは本当に特筆モノです。是非一度、ためしてみてはいかがでしょうか。「上品なトレモロ」としても使えそうなサウンドだと思います。
というわけで、今回はLovepedal MagicBoy-Vibeの試奏レポートでした。価格も、他のユニヴァイブ系ペダルからすると安めですし、お買い得なペダルだと思います。本当にいい音ですよ!
そういえば余談ですが、Lovepedal White Dragonが製造中止だそうですね。なんでもパーツのストックがなくなったとか・・・ゲルマニウムトランジスタかなぁ。