では、いってみましょう!
このモード切替は、どうやらクリッピングの選択のようで、左から非対称、クリップなし、対称クリッピングとなっています。このMighty Mouseは、どうやら旧バージョンがあるようで、現在のものは写真のようにスイッチがツマミと同じ面にありますが、旧バージョンは奥のジャックがある面にあったみたいです。またアダプタ端子もセンターマイナスのものと、従来のRATのままのミニプラグのものとがあるみようですね。
今回試したのは、現在のバージョンで、センターマイナスアダプタジャックに、ツマミの上側にスイッチがある、写真と同じモデルでした。もちろん、単純にモード切替を行うだけではなく、内部のパーツもいろいろ変更されているみたいです。では、セッティングいってみましょう。
Gibson 50's Les Paul Standard
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【ギターアンプ】Roland JC-120 |
ただ、個体差か、やたらと重たいレスポールでした。こう、持ち上げたときにずしっとくる重さで、5.5kgくらいあるんじゃないかと思ったほどですw どうも在庫がこれしかなかったようで・・・。しかしゴールドトップのレスポールはかっこいいですw
では、レポートいきましょう!
- 操作性
3モードスイッチが増設されていますが、基本は普通のRATです。逆回しトーンのFILTERコントロールですが、Keeleyを買われるような方ならば問題ないかな、と思います。分かってて買われる方が多いでしょうし。
スイッチの位置も、おそらく大丈夫だと思います。
- サウンドレポート
さて、サウンドですが、全てのモードに共通する特徴があります。それはノイズがないことです。
たしかに試奏はヴォリュームが小さいのでノイズって出にくくなるんですが、それでも他のペダルに比べて圧倒的にノイズが少ないですね!これはある意味恐ろしいとさえ思えるほどでした。
各モードの違いですが、音は明確に違い、またスイッチのポジションによって音量もかなり変わってきます。クリッピングを切り替えているタイプの特徴で、基本的に音量は、対称<非対称<クリップなしとなり、このMighty Mouseも例外ではありません。クリッピングとは、波形の一部を削り取ることですから、考えれば当然のことですね。
非対称モードでは、ドライブを上げるとラットらしいファズ的なディストーションとなります。最も「RATっぽい」サウンドですが、音圧がすごいですね。バッキングやミュートプレイに適しています。オリジナルのRAT2の傾向を受け継ぎながら、音圧を高めたという感じです。といってブーミーというわけでもなく、ちょうどいいバランスの取れた音ですね。
クリップなしのモードでは、さらに音圧があがり、アタックの「ドン」という衝撃が強く出るタイプですね。ゲインは他のモードに比べて下がるんですが、それ以上に音量が上がる感じで、音抜けがもっともあるモードです。
対称クリッピングのモードでは、ソロプレイで効果を発揮するような甘い単音サウンドが出ます。コード弾きでももちろん使えますが、通常のRATに比べて「暴れる感じ」は弱くなっているように思いました。
とはいえ、どのモードもしっかりと使いどころがあるモードですね。音量差が激しいので、あまり曲中で切り替えて、というようには使えませんが、各モードでそれぞれしっかり音作りをすれば、曲ごとに切り替えて使う、ということはできると思います。
というわけで、Keeley Electronics RAT Mod ”Mighty Mouse”のレポートでした。
とにかく大変よくできていて、またノイズがありえないほど少ないので、レコーディングなどにも使えるモデルではないでしょうか。どちらかというと現代的なサウンドを持つモデルですが、いい音だと思います。