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実は、メールでとあるご質問をいただきまして、内容を思いっきり簡単にすると「極上クランチの出せるペダルはないか」ということだったんですが（ご質問はもちろん大変ご丁寧にいただきました）、なかなかクランチサウンドって難しいですよね。
もちろん、単純にクランチといってもいろいろあると思うんですが、部屋にあるFuzz Faceを見てふと思いついたことがありまして。
今回は、ちょっと違ったファズフェイスの使い方なんかもおもしろいかな、とおもってご紹介させていただこうと思います。
では、いきましょう！
Fuzz Face
はい、ファズフェイスです。写真はちょっと遊んでみただけなので特に意味はありませんw
ファズフェイスといえば、やはり一番に思い浮かぶのはJimi Hendrix、さらにSRVやEric Jonsonといった、多くのギタリストからもリスペクトされているギタリストが使っていることでも有名です。まぁジミヘンはともかくとしても、あとの二人は90年代以降の音楽シーンにも多大な影響を与える「音」を遺し、また作り続けているプレイヤーでもありますね。
さて、そんなファズフェイスなんですが、もちろんこれはファズですから、歪みとして使うのがメインになってくるんですが、これ、味付けとして使うとどうなんだろうと思いまして。
ファズフェイスがギター側のヴォリュームに対しての反応がよく、ヴォリュームを絞っての「鈴鳴り」と呼ばれるクリーンサウンドを昔からよく使われていたというのは有名でもありますが、この鈴鳴りクリーンを生かして、甘いクランチサウンドを作ってみようというのが今回のテーマです。
まぁ、とりあえず鈴鳴りクリーンというのを聴いてもらいたいと思います。
サンプルサウンド
ギターはストラトキャスター、リアPUのみで（テレキャスだとヴォリューム絞ると音が変わってしまうのでw）、前半がヴォリュームフルテンのクリーン、後半がヴォリュームを2あたりにして、FUZZ FACEを両ツマミともフルテンにしたサウンドです。最後の最後、和音を強く弾くとファズっぽい音になっていますが、全体的にただのクリーンとは違った独特の音になっているのが分かっていただけるかと思います。
ちなみに私のファズフェイスはトランジスタがゲルマなので、ちょっと低域よりな音になっています。シリコンのものをつかえば、もう少しブライトな音になるかと思います。
このクリーンサウンドを元に、いわゆるクランチ設定にしたオーバードライブをかけると、ただ単にオーバードライブをかけたものとはちょっと違う、クランチサウンドが作れるのではないかと思いまして、試してみました。
サンプルサウンド
使ったオーバードライブは、Lovepedal Eternityです。このエタニティを、ゲインを低くして、9時くらいで使っています。前半はクリーンサウンドにエタニティのみをかけた音、つづいてギターのVOLを2あたりにしてファズフェイスを通した音にエタニティをかけた音です。最後はそこにディレイをかけて、ソロっぽいものを弾いてみました。
いかがでしょうか？ファズフェイスを通した音の方が、太めのクランチサウンドになっているのが分かっていただけるかと思います。ゲインもちょっと上がっている感じですが、この歪むのか歪まないのか、というギリギリの感覚が弾いているととても心地よいです。
ともすれば「古くさい」「抜けない」「使えない」とさえ言われてしまうこともあるかもしれないファズフェイスというペダルですが、いろいろと工夫すると新たな一面が見えてきたりするのではないかと思います。
もちろん、まだまだいろいろな使い方ができるペダルだと思いますので、お持ちの方はいろいろと遊んでみてください。
というわけで、「音作りを楽しもう」シリーズの第一弾は、ファズフェイスでした。またなんか思いついたら、ご紹介していこうと思います。
