WMD、こと「William Mathewson Devices」というエフェクターブランドのペダルが日本に入ってきました。アメリカの新鋭ブランドのようで、現状で分かる範囲内では、非常にヤバいペダルという雰囲気がしています。
さっそく、ご紹介してみます！
WMD Effects
WMD、William Mathewson Devicesは、アメリカの実験的なエフェクターブランドで、公式サイトはこちらです。サイトを見てみると、WMDペダルは、フルアナログ回路にこだわり、音のダイナミクス、深さを大切にし、それぞれのプレイヤーが求めるトーンを作り出せるように多彩なコントロールを装備し、創造性のあふれた音作りと確かなパーツ選択を心がけている、と書かれています。（だいぶ省略しましたがw）
かなりこだわった作りのペダルを製作しているようで、どうやら2007年にできたばかりの新鋭ブランドのようなんですが、全米のエフェクターを専門に扱うお店で取扱が拡大しています。
そんなペダルが日本に入ってきたと言うことで･･･知名度はまだまだですが個人的に非常に注目のブランドです。では、ペダルをご紹介しましょう。
WMD GEIGER COUNTER
今年の10月6日にリリースされたばかりの新製品です。放射線を検出する「ガイガーカウンター」の名前と見た目のインパクトがすごいですが、音も大概です。
エフェクターのジャンルとしては･･･公式では「Digital Distruction」と書かれています。「The Geiger Counter is an extreme lofi example of digital audio's effect on tone. 」とのことなのですが･･･サンプルサウンドのページで音を聴くと･･･なんだかよくわかりません。オーバードライブ〜ファズのような音も出ますし、ビットクラッシャーやローファイ、リングモジュレート、ギターシンセ･･･という感じで、とにかく「変な音の集合体」のようになっています。かといって全てが音楽的で、クリーンのローファイや「Tubey Overdrive」などのようなきれいな音もあったりして、本気で意味不明ですw
こちらの動画でも少し分かりますが、質の高いハイゲインディストーションやファズ的な音からほとんどノイズ系のような音まで、いろいろと出るみたいです。
見た目はデジタルペダルっぽいんですが、実はフルアナログってのも良い感じです。ペダルはギターだけでなく、ベースやシンセ等にも対応するようです。ペダルにあるディスプレイは、選択している「Wave Table」というのを表示していて、おそらく16進数表示で252種類のWave Tableを選び、GainやTone、サンプリングレート、Volumeやミニスイッチなどを設定して音を作っていくのではないかと思います。どういうものか分からないんですが、なにかすごく惹かれますw
このペダルに関しては、おそらくまた、レビューかレポートかさせていただけると思います。
WMD FATMAN
こちらはWMDでは先に出ていたペダルですが、今回初めて日本に入ってくるようになりました。こちらはさっきよりもわかりやすくて、いわゆるオートワウ、エンヴェロープフィルターです。こちらのサンプルをみても、かなり暖かみのあるタイプのサウンドだと分かります。
動画だとこんな感じで、ちゃんと「ワウ」って言ってるのが印象的ですね。非常にヒューマンボイスに近いタイプのオートワウなのではないかと思います。（もちろん、弾いたわけじゃないので分かりませんが･･･）
コントロールも分かりやすくて、アタック、スレッショルド、フィードバックと、スウィープのUP/DOWN切替（ワウペダルを踏み込むか戻すかの選択）と、バンドパス/ローパスのフィルタ選択となっています。特徴的なのが12種類のロータリースイッチにあてられたレンジ切替で、これによってワウのタイプをいろいろ変えられるようです。そのレンジも幅広くて、20Hz〜7kHzの範囲の中からの切替なので、ギターだけでなくベースやシンセにも使えるようにできています。なかなかここまでのレベルのオートワウってなくて･･･もしかしたら今後、オートワウの定番的モデルの一つとなるのかもしれません。注目です。
WMDは、まだ製品化されていませんが、真空管をつかったペダルなども開発しているようで、少し大きめのエフェクターサイズに6本の真空管を搭載した3chアンプ（しかも内部はすべて空中配線で基板を使わない）といったもの（下の写真がそうです）を作っていたり、今後が本当に楽しみなブランドだと思います。
こういうブランドさんって、見ているだけでも楽しいですw
