先日、自宅のテレビで十津川警部のシリーズをやっていて、なにげなく見ていたら「超大物ミュージシャンの自宅」のシチュエーションで広々とした高級マンションの一室にありがたそうに飾られたテレキャスとレスポールが出ていました。そのレスポールのヘッドには・・・大きく「Legend」と書かれていました・・・ww(あまりのシュールさに吹き出したら家の者に不審がられてしまいましたw)
まぁ、それはともかく、今回はご要望をいただいていた、小型チューブアンプの特集をしてみたいと思います。実は当サイトの最初期に一度、小型チューブアンプ特集をやっていたので、今回はVol.2としてやらせていただきます。もう2年前になるんですね〜。まだEpiphone Valve Juniorが最新機種だったころです。改めて当時の記事を見てみると、15〜20Wクラスまでを載せていますが、この2年間で小出力のチューブアンプの情勢は全く違ってきていますので、今回は「5W出力まで」という中でいろいろと見ていきたいと思います。
では、いってみましょう!
Gibson GA-5
もう発売からだいぶ経っていますが、未だに高い人気を誇る5W真空管アンプです。まだ作っているのかどうか分かりませんが、お店でも在庫が少なくなってきています。中古市場でもなかなか見ることが出来ないので、気に入って使われてる方が多いモデルなんだろうな、と思います。ハンドワイアードのクラスA動作で、プリ管には12AX7、パワー管にはEL84それぞれ1本ずつの組み合わせです。Gibson Goldtone 8”というスピーカーが使われています。軽く歪んだクランチサウンドを得意としていて、エフェクターを多用するよりもアンプ直か、ブースター一発くらいで弾く方が実力を発揮できるモデルです。
Epiphone Valve Junior
昨今の小型チューブアンプ情勢のパイオニアとなったのが、Epiphone Valve Juniorです。といってもこれは2年前に発売されたものとは違い、スピーカーにエミネンスの8インチを採用し、音質UPが図られ、リニューアルされたモデルです。12AX7とEL84が使われ、Gibson GA-5同様1Volのみで構成されています。
Epiphone Valve Junior Head
Valve Juniorのヘッドモデルです。12AX7とEL84、1Volの構成は変わりませんが、ヘッドモデルということでキャビネットとの組み合わせで音を選ぶことも出来そうですね。エミネンスの12インチスピーカーを採用したキャビネットも発売されています。
Fender Champion600
12AX7と6V6を組み合わせ、1Volと6インチスピーカーを採用したモデルです。Valve Juniorが切り開いた、手ごろな価格の小型チューブアンプを定着させることとなったモデルということになるでしょうか。外観のデザインと相まって、人気も高いモデルだと思います。
Gretsch G5222
Gretschのサブライン、「Electromatic」シリーズとして発売されたのが、このG5222です。真空管やスピーカーの構成から、中身はChampion600と同じだと言われているモデルですね。音を出したことがないのでなんともいえませんが・・・キャビネットのサイズもそのままChampion600なので、デザインやブランドでどちらかを選ぶというのもありかもしれませんね。
Fender Vibro Champ XD
12AX7と6V6真空管の小型チューブアンプとDSPエフェクトを組み合わせたモデルです。3種類のBlackface、Tweed、British、Hot Rod、2種類のMetal、1種類のJazz、Acousticの計16種類のデジタルヴォイシングと、Vibratone、Delay、Reverb、Chorus、Tremoloエフェクトを搭載しています。スピーカーは8インチで、主に自宅での使用を想定して作られたモデルのように思います。
Peavey Valveking Royal8
12AX7とEL84、GAIN、TONE、MASTERコントロールと8インチスピーカーを組み合わせたモデルです。クラスA動作で、Peaveyらしいデザインになっていますね。特徴的なのは、Phoneアウトプットがあるという点でしょうか。発表から発売されるまですこし時間がかかったこともあり、予約された方も多かったというモデルです。
Peavey JSX Mini Colossal
最近シグネチャーモデルの発売に積極的な姿勢を見せている、ジョー・サトリアーニさんのシグネチャーモデルです。12AX7とEL84の組み合わせで、コントロールはVolumeとTone、そしてトレモロが搭載されています。特徴としては、フロントパネルにエフェクトループの端子を装備していて、リアには0〜5Wまでのアッテネートコントロールが、そしてダイレクトアウトでラインレコーディングにも対応しているという点でしょうか。これだけの機能がある5Wクラスのアンプはなかなか数が少ないです。
Greco GVA Custom
満を持して発売された、日本の大手メーカーさんによる小型チューブアンプです。12AX7と6V6の組み合わせで、VOLUMEとTREBLE、BASSの2バンドEQを搭載しています。スピーカーは20センチ(8インチ)です。非常に素直な音のアンプで、エフェクターと組み合わせて使うと良い感じでした。
BLACKHEART BH5-112
12AX7とEL84の組み合わせで、5Wと3Wの出力切替を持ち、VOLUMEと3バンドEQ、そしてエミネンス12インチスピーカーを組み合わせたモデルです。スピーカーが大きいのですこし重いんですが、かなり注目のスペックではないかと思います。
BLACKHEARTはあまり日本ではなじみがないんですが、小型アンプをたくさん作っていて、1Wのヘッドアンプなんかもラインナップしていたりします。これからもっと日本に入ってくることを期待してみたいですね。
CRATE V5
12AX7とEL84を組み合わせ、ヴォリュームとトーンコントロールを搭載し、10インチスピーカーを合わせたモデルです。
CRATEは以前から小型アンプを作っていて、評判も良いモデルです。このモデルはV508等のアンプがリニューアルされた形で発売された製品で、大きな特徴は特にありませんが、基本を貫く姿勢のアンプといった感じでしょうか。
Orange AD5 Combo
2000年あたりに限定で発売されたアンプを復刻したモデルです。12AX7とEL84の組み合わせで、VolumeとToneコントロールを搭載しています。スピーカーは10インチのCelestion40が使われています。Orangeのアンプは音の良さもさることながら、この見た目だけでもなにか惹かれる気がしてしまいます。小さくてかわいいOrange・・・個人的にも欲しいですw
Laney Lionheart L5T-112
Laneyの40周年記念として作られたアンプ、LIONHEARTシリーズのコンボです。プリ部に12AX7が3本、パワー部はEL84が1本使われています。だいたいの小出力アンプが、プリ部、パワー部とも真空管1本ずつであることを考えると、「5Wとは思えない音量感と量感」という宣伝文句もうなずけるのではないかと思います。スピーカーにはセレッションのHeritage G12Hを1発搭載していて、良い音が期待できそうですね。
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Blackstar アンプBlackstar HT-5 Combo |
【ギターアンプ】Carr Mini Carr [Raleigh] 1×10 Combo |
Volume、ToneとMasterコントロールがあり、クリーンモードとオーバードライブモードを選択するスイッチが付いています。クリーンモード時にはMaserコントロールはバイパスされ、オーバードライブモード時にはVolumeコントロールがGainを、MasterでVolumeを調整することができます。スピーカはエミネンスの10インチが採用され、ブラックフェイス系クリーンからジューシーなオーバードライブトーンを作り出すとのことです。
・・・と、こんな感じでしょうか。2年前の前回からみると、5Wまでの出力(1台だけ6Wですが)のアンプだけでもこんなに増えちゃいました、という感じがします。他にも、あまりの人気から生産が追いつかず終了となってしまったPeaveyのNano Valveや、出力の切替で5W以下に落とせるCornellアンプ等いろいろありますが、とりあえずは最近のモデルということで・・・え〜と、16モデルをご紹介させていただきました。
The Small Amplifier Bookのような本も出ていますし、小型チューブアンプはまだ人気が高いのではないかと思います。これからどのような製品が発売されてくるのかも、また楽しみですね!
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