Guyatoneの新シリーズ、「Mighty Micro Series」の第2弾となるペダルが登場しました。もともとの予定からは少し発売が遅れてしまったようですが・・・エフェクターにはよくあることですねw
では、それぞれ見てみましょう。
Guyatone TZm5 Torrid Fuzz
まずはこちら、ファズペダルですね。型番から考えると、マイクロシリーズにあった「TZ2 The Fuzz」の後継機となるのでしょうか。TZ2は2ノブのシンプルな形でしたが、今回Mighty Microシリーズとなったことでコントロール類も強化されています。搭載されるコントロールは、Level、Tone、Depth(=Gain)の基本的なものに加え、Input Att.(インプットアッテネータ)という小さなノブが追加され、位相を替えるPhaseスイッチが搭載されています。このペダルは、どうやらMighty Microシリーズで基本的に内部の切替スイッチとして搭載されているインプットアッテネータが、連続可変の外部ノブとなっているみたいですね。何故そうしたのか考えてみると・・・インプットアッテネータって、もしかしてギター側がフルヴォリュームの状態でもヴォリュームを絞った時のような効果を得るための物としても使えるのかもしれませんね。ファズペダル・・・特にファズフェイス系タイプだと、ギター側のヴォリュームを絞ってファズを通すことで、いわゆる鈴鳴りと言われるキラキラとしたクリーンサウンドを作ることができるんですが、このコントロールでインプットヴォリュームを絞ることで、踏めば即鈴鳴りサウンドを作ることができるのかもしれませんね。だとしたらこれは非常にマニアックですが面白いコントロールということになりそうです。
また、Phaseスイッチによる位相反転機能も独特ですね。位相の切替というのは、簡単に言えば波形を反転させる、ということで、基本的に音が大きく変わることはないんですが、バンド全体で考えた場合、位相がうまく合っていないと音の波を打ち消し合ってしまい、それで抜けが悪くなることがあるそうです。ファズペダルはただでさえ抜けが悪くなりがちなので、この機能を付けることで音が奥にひっこんでしまうのを改善する、ということなのかもしれませんね。おもしろいです。
Guyatone STm5 |
Guyatone MCm5 |
まず注目は、Levelコントロールですね。ほとんどのコーラスペダルには搭載されていませんが、コーラスってセッティング等によってはON時とOFF時で音量差が出ることがあるんですよね。その問題を解決するためにも、Levelコントロールの搭載はうれしい機能だと思います。
それと別に搭載されるFX Levelコントロール。これは・・・なんでしょう?w
たぶんディレイペダルのMixコントロールのような役割だと思うんですが(コーラスペダルは特殊なモジュレーションディレイです)、今のところはちょっと分からないです・・・。
波形の切替は分かりやすいですね。サイン波は最も一般的な波形、トライアングル波は鋭い波・・・ギザギザな感じです。そしてスクウェア波は、えっと・・・『_| ̄|_| ̄|_』←こういう波形です。コーラスの揺れ方をいろいろと変えることができそうですね。
Guyatone SVm5 |
今ヴァイオリン奏法ができるコンパクトペダルってほとんど無く、特にGuyatoneクラスのメーカー製のものはほぼ皆無と言ってもいいくらいなので、このペダルの発売は嬉しいですね。
というわけで、GuyatoneのMighty Microシリーズ第2弾を見てみました。どれもかなりこだわりがあって面白そうなペダルばかりだと思います。不満点があるとすれば・・・なんかMighty Microシリーズってどれも似たような色だなぁ、という点くらいでしょうか。といっても、まぁこれは好みですよね。どのペダルも期待が高まります。弾いてみたいです。