NOC3 Pure Drive

最近少しスローダウンしていた感のある正統派なオーバードライブに、おもしろそうな新製品が登場です！
今回ご紹介するのは、NOC3 Pure Driveというペダルです。NOC3は、アメリカのハンドメイドエフェクターブランドで、全ての工程を一人でこなしているそうですね。最近増えてきた、小さな工房で製作されているペダルの一つですね。
このNOC3（インオーシースリーと読むそうです）は、最近アメリカで頭角を現してきたブランドの一つです。「鋭い感覚で新しいエフェクターを取扱っているお店」って日本でもいくつかありますが、アメリカでもそういうお店がありまして、その中でも今特に影響力を持っている2つのお店で同時に取扱いが始まったというブランドさんなので、期待大です。
さて、このPure Driveですが、見ての通り、サイコロの目のように並んだ5つのコントロールが特徴的なペダルです。搭載されているのは、VolumeとGain、Treble、Bassの2バンドEQ、そしてClean Mixコントロールと、3モードのクリッピング切替スイッチです。さらに内部には、LOWとHIGHというトリマが搭載されているという･･･これは小さいながらも幅広い音作りができそうです。
3つのクリッピング切替は、上ポジションから「中間」「ダイナミクス」「コンプレッション」という形になっているようです。こちらに内部写真も出ているので見てみますと、基板の左上あたりにLEDが1つと、ダイオードが2つかな？見えると思いますが、これがおそらくクリッピング部分だと思います。ダイナミクスモードは最もコンプ感が少なく、高い反応性を持つモード、コンプレッションモードは最もコンプレッションが強く、タイトな音色を作れるモード、中間モードはそれらの中間的な音色となっているようですね。「3モードクリッピング切替」といっても、よくあるLandgraffタイプのものとは違って、どちらかと言えばTimmy等に近い切替になっているように思います。意外にこういうタイプって少なかったので、なかなかよさそうではないでしょうか。
TrebleとBassコントロールは、いわゆる2バンドEQという感じで、内部トリマのLOWとHIGHは、Treble/Bassコントロールよりもさらに外側の周波数域に作用するタイプとなっているようです。おもしろいのが、BassコントロールとHIGHトリマはカットのみ、TrebleコントロールとLOWトリマはカット/ブーストが出来るようになっている点です。これらをうまく組み合わせれば、本当に自由自在な音作りが期待できるのではないかと思います。
･･･で、なんでこのペダルにこんなに詳しいかというと、実は説明書を見せてもらいました。公開OKとのことで、こちらにUPしてあります。PDFの日本語説明書です。かなりマニアックな事を詳しく書いてあるので、よかったら読んでみてくださいw
音色は、こちらで動画を見ることが出来ます。説明書をもらう際にどんな感じなのか聞いたんですが、高い反応性で、クリーンミックスがおもしろいように効くペダル、とのことでした。Timmyとか好きな人には絶対オススメできるそうです。
最近は出尽くしたように思えていたオーバードライブですが、まだまだいろいろなタイプのものが出てきそうですね。このペダルも、非常に期待できるのではないでしょうか。NOC3、これからが非常に楽しみです。
　
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