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Mad Professor Sweet Honey Overdrive


今年のWINTER NAMM SHOWにてプロトタイプが出展され、その後フランクフルトムジークメッセで完成版が発表された、Mad Professorの新作、Sweet Honey Overdriveのレビューをさせていただきたいと思います。
最近ではかなり知名度も上がってきたのでご存知の方も多いかと思いますが、Mad Professorはフィンランドのエフェクター/アンプメーカーで、スウェーデンで活動している伝説的エフェクトブランド、BJFEのBjorn Juhlさんが回路設計を行っています。Bjorn JuhlさんとMad Professorは、The EFFECTOR BOOK Vol.1の記事でインタビューさせていただいたこともあり、個人的な思い入れもけっこう強いブランドさんです。
さて、そんなMad Professorの最新作オーバードライブを見ていきましょう。

Mad Professor Sweet Honey Overdrive


こちらが、Sweet Honey Overdriveです。このペダルは、こちらでご紹介した画像を見ても分かるとおり、BJFE Honey Bee Overdriveというオーバードライブをベースに、改良されたモデルとなっています。
コントロールは、VOLUME、DRIVE、あとFOCUSとなっています。FOCUSコントロールは、役割的にはトーンコントロールなのですが、普通のトーンコントロールとは違った効きをします。まぁそれは後ほど・・・。まずは写真を見ていきましょう。

こちらが内部です。多くのエフェクターがアルミダイキャストを使用していますが、Mad Professorのペダルは、亜鉛ダイキャストボディを使用しています。亜鉛ダイキャストは、アルミよりも純度が高い亜鉛を必要とするため、製造コストがかかり、さらに重たいです。代わりに、アルミケースよりも高い耐久性を持っているとのことです。実際、Mad Professorのペダルは手に持つとずしりとくるような重厚さがあります。(重さ的には、MXRサイズのペダルなのにBOSSと同等、といった感じです。)そして、基板部が真っ黒になっています。これは・・・。

基板部がすっぽりと、ゴム製(?)のケースに覆われ、密閉されています。これは完璧な絶縁・・・かつ、完璧なモールドですね。ハイエンドオーバードライブとして有名なTubelessも似たようなモールド(?)をしていましたが、これ以外のペダルでは見たことがないタイプです。このタイプ、今後増えていくかもしれませんね。

基板ケースの裏側はこうなっています。全く基板部の様子は分かりませんw

では、レビューいってみます。

  • 操作性

単純明快です。多くのオーバードライブエフェクターと同様の操作感でコントロールすることができます。ここは他に書くことがないですw

  • サウンドレポート

では、音の方を。いつもどおり、まずはサンプルサウンドをUPしてみました。ギターとアンプはいつもどおり、ストラトとGVA Customです。アンプのEQはフラットです。

サンプル1
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まずはクリーン、そしてSweet Honey OverdriveのDriveを「0」にしてONにしています。Focusは12時です。ほんの少し中域が出ますが、ほぼ原音を加工しない音色となっています。そのままDriveを12時にして最後まで弾いています。ギターはリアPU、フルアップです。

サンプル2
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続いて、Sweet Honey OverdriveのDriveを「フルアップ」、Focusを1時に設定します。ここから先のサンプルはすべてこのセッティングです。ギターはフロントPU。最初のクリーンサウンドはヴォリュームを6の位置にし、その後フルアップにして最後まで弾いています。エフェクターがフルゲインになっていても、ヴォリュームのコントロールでこれだけゲインを動かすことができます。

サンプル3
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こちらはギターをリアPU、Volフルアップの状態でピッキングの強さを変えて、アルペジオと和音を比べています。恐ろしいほどピッキングの強弱に反応しますw

サンプル4
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最後は軽いデモっぽいものを録ってみました。ギターはフロントPU。ソロ、バッキング共にエフェクトON(先述のフルドライブ設定)で、バッキングはVolを6、ソロはフルヴォリュームにして弾いています。

・・・といった感じです。まず、全体的なサウンド傾向ですが、このペダルはそれほどゲインの高いタイプではなく、クランチが得意なオーバードライブペダルですね。「Sweet Honey」の名前が示すとおり、たしかに「甘い」サウンドが特徴です。
そして、特筆すべきはこの反応性の良さでしょうか。ピッキングの強弱や、ギター側のヴォリューム操作に対して、非常に機敏に追従してくれます。ただ・・・これはおそらく実際に弾いてもらわないとなかなか伝えにくいところなんですが・・・単純に反応がいいってだけではありません。最近では高い反応性を持つオーバードライブは本当に山ほどありますし、それだけだとただの特徴の一つということになると思います。特にお伝えしたいのは、この反応性が、「扱いにくさ」にはつながっていないというところです。これはむしろ、Sweet Honey Overdriveの「反応性」というよりも「歪みの特性」によるものだと思いますが・・・簡単に言えば、アンプっぽいんです。高い反応性をもつエフェクターって、場合によるとピッキングへの反応が敏感すぎてしまうことがあります。その敏感さは、いわゆる真空管アンプの反応性とはちょっと違っていることが多いです。しかし、このSweet Honey Overdriveの反応性、というより反応特性?は非常にアンプに近いので、ペダル自体はおもしろいほどの高い反応性を持っているにもかかわらず、扱いにくさを感じないんですよね。これは本当にすごいことだと思います。
そして、Focusコントロール。Mad Professorのオーバードライブはどれも、「単純なトーンコントロール」を搭載していないのですが、このFocusコントロールもその例にもれず、一般的なトーンコントロールとは違った操作感があります。普通のトーンコントロールは、右に回すと高域強調、左に回すと低域強調で、それにともなってゲインや音の鋭さを可変させることができます。このFocusコントロールも、基本的にはそれと同じなのですが・・・左右に回しても高域や低域をあまり強調することなく、右に回せば音を鋭く、左に回せば音を甘く加工することができるというタイプとなっています。もちろん、多少は高域や低域が強くはなりますが、その度合いが低いため、かなり思い切った設定にしても破綻することがありません。
また、音自体も太く、音抜けもとてもいいです。基本的にブルース系というか、いわゆるダンブル系と呼ばれるタイプの歪みですので好みはあると思いますが・・・すごいエフェクターだと思います。
一つ、弱点もあります。それはミュートプレイです。高い反応性を持っているためか、このペダル単体だと「ザクザクとしたミュートプレイ」ができません。ですが、この弱点もペダルの前段にクリーンブースターを接続することで解決することができます。
 
というわけで、Mad Professor Sweet Honey Overdriveのレビューでした。ここから先は非常に個人的な感想を書きます。違った印象を持つ方もおられると思いますが、ご了承ください。また、あえて具体的な機種名を挙げますが、それらを批判するつもりは全くありません・・・というか、これから挙げるペダルはどれも感銘を受けたペダルばかりです。
私はこれまで、ありがたいことにたくさんのオーバードライブペダルを弾く機会に恵まれてきました。残念ながら本家BJFEのペダルを触ったことはないのですが・・・多くのレビュー等で絶賛されているオーバードライブ・・・具体的には、Paul Cochrane Timmy Overdrive、Lovepedal Eternity、Analog.man King Of Tone v4、KLON Centaur、Landgraff Dynamic Overdrive、Shigemori Ruby Stone、Smoky Signal Tubeless α tuning(これらはどれも気に入っていて、手元にあります。まだレビューしてないものもありますので、それはまた書かせていただきます。)、またこれまでレビュー/レポートしてきた全てのオーバードライブ、どれも違った特徴があり、素晴らしいものばかりだったと思います。
ただ・・・もちろん、これから先のことは分かりませんが、今のところ、私にとって「最高のオーバードライブ」はこのSweet Honey Overdriveでした。発売直後に手に入れてから約3ヶ月、レビューもせずにいろいろと比較したり組み合わせたりして使ってみた結果、この結論になりましたw
なぜわざわざこんなことを書いたかっていうと、このペダルは、本気でオススメしたいペダルだからです。当然それぞれ好みの違いがありますから、必ず気に入っていただけるとは思いませんが・・・是非機会があれば試してみて欲しいペダルです。
ちなみに、個人的にですが、これもいろいろと試してみた結果、Sweet Honey Overdriveに最も良く合うブースターは、Z.Vex Super Hard Onでした。もし機会があれば、この組み合わせも試してみてくださいw



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