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JMI RANGEMASTER


ゴールデンウィークということで、新製品も出ないし、レビューを多めにやっていきます!
今回はRangemaster!こちらはJennings Musical IndustriesことJMI Amplificationにて復刻されたレンジマスターですね。世界限定100台、と謳われているモデルです。
以前、こちらで新製品情報としてご紹介した際、迷いに迷った挙句買いませんでした。その後、こちらの動画などを見ているうちにどうしても欲しくなってしまい、探していたところ偶然USEDモデルを発見!入手することができたものです。エフェクターは本当に巡り合わせというか、出会いが大事ですね。時々、こういう巡り合わせの良いペダルってあります。
さて、ではレビューいってみましょう!

JMI RANGEMASTER


こちらがその、レンジマスターです。オリジナルのDallas Rangemasterはもはや言うまでもないほどに有名なエフェクトです。最も有名なのはブライアン・メイかと思いますが、他にもエリック・クラプトンやトニー・アイオミ(この3人は定番でしょうかw)・・・とにかく名前を挙げ始めるときりがないほど、伝説的なギタリストが使用していました。
そんなエフェクトだけあって、数多くのブランドがこのペダルの復刻や改良を施したモデルを発売しています。例えばANALOG.MAN Beano BoostやBSM RM、HBE Germania44、65 Amps COLOR BOOSTなど、こちらも挙げればきりがないほどの数が製作されています。
しかし、意外だったんですが、オリジナルモデルの外観までを復刻したモデルは、今分かっている限りではどうやらこのJMI RANGEMASTERだけみたいですね。アンプの上に置いて使うことを想定されたこの、今となっては明らかに使い勝手の悪い形状、五線譜とト音記号、そして音符が並んだデザイン・・・これがあまりにもかわいらしくて、どう考えてもコンパクトペダルの方が使いやすいんですが、結局買ってしまいました。
では、もうちょっと写真を見ていきましょう。

外箱です。これもオリジナルDallas Rangemasterのデザインを踏襲しています。ただ、JMIはモデルごとに外箱まで復刻しているわけではなく、例えばTone Benderの復刻品もこのデザインになっています。

本体にはアウトプットジャックがなく、筐体から直接ケーブルが伸びています。アンプの上に置くことを想定されていことが分かります。もちろん、ボードに置いて次のエフェクターに繋いでも問題ありません。

後ろのナットを外すとバッテリーボックスとなっています。この裏蓋(?)に書かれた説明文まで復刻されています。アダプタ端子はもちろんありません。

底面のゴム足のネジ(ともう1本ネジがあります)を全てはずすと、中身が出てきます。

内部はこんな感じです。コンデンサがオリジナルより大きな物が使われていたり、どうしても多少のパーツの違いはありますが、基本的に配線などもオリジナルに出来るだけ近いように作られています。

ラグ板で組まれた回路です。トランジスタにはNOSのOC44が使われています。ていうか抵抗がでかいですw

アンプに乗せるとこんな感じです。うちのアンプだとだいぶ手狭ですw
コントロールは、写真左下のスライドスイッチがエフェクトのON/OFF、BOOST SETノブでブースト量を調整、のみです。Inputにプラグを挿しこむと電池が消費されるので、使わないときは抜いておきます。スライドスイッチはOFFにすればただのバイパス音がでます。ON/OFFを示すLEDはありません。

ということで、かなり気合いを入れて復刻されたペダルなので、写真も多めに撮ってみました。
では、レビューいってみましょう!

  • 操作性

コントロール面で迷うことはまずないと思いますが、使いやすいとは言えません。ギターを弾きながらON/OFF操作をすることができませんし、ボードに置いたらでかいし、LEDもないし、電池駆動のみですし、中身スカスカなのに本体はけっこう重いし・・・とまぁ、古い設計をそのまま復刻しているので、不満点はいろいろありますが、それを補って余りあるのがこのデザインだと思います。ほとんど見た目だけで買ってしまったようなものですね・・・最高です!

  • サウンドレポート

では音を。基本的に私はトレブルブースターってあんまり使いません・・・トレブルブースターはHBEの普通のGermaniaを1台持っていますが、全然使ってないです・・・。
なのでほとんど、Rangemaster初体験のようなレビューになると思います。ご了承ください。
ギターとアンプはいつも通りFender USA '57 Stratocaster Thin LacquerとKoch C-SE6Cです。
まずはアンプをクリーンにして、間にRangemasterのみを使ってみました。・・・普通にハイ〜ミッドが強調されるトレブルブースターです。クリーンアンプでストラトのリアPUにしたりすると、キンキンになります。もう少しダークな音色のアンプならまた違った効果になるかも知れませんが、Kochのクリーンはかなりクリアなタイプなので、余計だと思います。試していませんがJC-120にこれだけでストラトのリアでつかったりしたらすごいことになりそうですw
しかし、フロントPUで使ってみると、多少軽めの音にはなりますが、悪くないですね。しばらく弾いていると、あまり強い癖はない、非常に優秀なトレブルブースターであることが分かってきます。ハイが強くなっているので、音は明るいですが、一番の特徴はミッドレンジの出方でしょうか。テレキャスターのリアPUで、ハイパス付ヴォリュームを8くらいにしたときのような、ブライトで軽いんですが厚みのある音色というか・・・そんな雰囲気です。弾いているとだんだん癖になってくるような音です。
そのままノブを回していくと、かなりのブーストが可能ですね。ここで歪むかどうかはアンプ次第かと思いますが、少なくともどうやらペダルの回路内で歪みはほとんど発生していないように思います。
では、アンプを少し歪ませてみましょう。そしてRangemasterをONにしてみます。使用機材にもよると思いますが、ON/OFF切替えで若干ポップノイズが出ます。たしかトゥルーバイパス構造だったので、これは仕方ないですね。
で、ONにして弾いてみると・・・素晴らしいです!先ほどのクリーンセッティングで耳が慣れていたのもあるかもしれませんが、この明るい歪みはとても良いですね!これがトレブルブースターの使い方なんですね。これまでイマイチ使い方がよく分かってなかったんですが、こうしてアンプをクランチにして、ブーストする・・・文字情報としては知っていましたが、実際に音を出してみると非常によく分かります。楽しい気分になれるような、ただ音が明るいだけじゃなく気持ちも明るくなるような音色です。こういう、気持ちに作用するような音を「音楽的な音」というのでしょうか。
ミュート時の音も最高です。なんて言えばいいんだろ・・・よく優しい感じの曲で使うような、「ズンズン」じゃなく「コロンコロン」というようなミュートサウンドってあると思うんですが、(BJC Sweet Daysのイントロとか、NIN Hurtのサビ前のところで使われてる音みたいなやつです。個人的にあの優しい音が大好きでw 90年代の曲ばっかですいませんw)あれって意外とクリーンのまま弾いても出ないんですよね・・・しかしブーストしてクランチで弾くと、まさにその音が出ました。
続いて、オーバードライブと組み合わせて使ってみました。使用したオーバードライブはMAD PROFESSOR Sweet Honey Overdriveです。これも少し明るめの音が特徴なので、それに合わせるとどうなるのかを試してみました。
まず、Rangemasterの前段にSHODを繋いでみます。ブーストは少なめに設定。良い感じにオーバードライブサウンドが明るく、そして軽くなります。ただ軽いですが薄いわけではなく、ちゃんと厚みのある音色なので、音抜けは良いと思います。少しのブーストだと、多少の味付けとしても使えますね。
そしてそのままブーストをアップ。オーバードライブの作り出した倍音成分がさらに強調されて、かなり派手な音になります。パンク系の音色に合いそうな感じ・・・最近のエモやコア系の迫力のある音じゃなく、古いパンクっぽい、勢い重視、的なスピード感のある音が出せますね。
で、そのままギターのヴォリュームを絞ってみると・・・ストラトがテレキャスになった!?
もちろん厳密に言えば違うんですが、テレキャスター的なフレーバーの音が出ます。少し軽くて、それでいて中身が詰まったような音色です。言葉にするのがすごい難しい・・・。でもこれはとても好きな音でした。単純にRangemasterの中域特性がギター、アンプ、エフェクトと相性が良かっただけなのかも知れませんが・・・この音は本当にテレキャスっぽいです。びっくりでした。
続いて、後段にSHODを繋いでみました。先ほどと似たキャラクターですが、後に歪みが来ることで、若干全体的な帯域が真ん中によります。扱いやすくなるというか・・・ペダルのコントロールでトーンを調整することもできますし、オーバードライブが後に来ることで、音色も柔らかくなります。
Rangemasterは繋いで後でアンプのトーンを絞れば良いと聞いたことがありますが、それはエフェクターを使ってもできることが分かりました。
 
というわけで、JMI RANGEMASTERのレビューでした。オリジナルのRangemasterはもちろん、他のトレブルブースター自体、ほとんど弾いたことがないのでこのペダルがどの程度の完成度で、音色特性は他と比べてどうなのか、というのは全然分かりません。
ただ、音はとても良い、というか素晴らしく良い、ということは分かりました。トレブルブースターももっと研究してみたいと思います。

JMI JMI RANGEMASTER

JMI JMI RANGEMASTER
価格:44,100円(税込、送料込)

 
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