POD HDシリーズに最新のV1.3ファームウェアがリリースされました。
更新方法は、スタートメニュー>Line 6>Tools>Line 6 Monkeyからアップデートを行うか、こちらのページで「製品名」を選んでからLine 6 Monkeyの最新版をインストールしてください。
すると、エディタ画面で上の画像のように、「AMP PARAMETERS」が追加されます。追加されるコントロールは、Master、SAG、HUM、BIAS、BIAS Xの5つのパラメータです。(パワーアンプのコントロールなので、プリアンプだけのモデリングにはこのパラメータはありません)
まず、Masterはパワーアンプでの歪み具合を調整するコントロールです。いわゆる一般的なMaster Volumeと似ていて、音量も大きく変化しますが、最小にしても音は出ます。CH VOLやミキサー等を上げれば、「ほとんど歪まない」アンプを作ることが出来ます。例えば上の画面はMarshall JCM-800のモデリングアンプですが、Master最小にするとクランチにしかならないJCM800が誕生します。
続いてのSAGは、駆動電圧の降下をシミュレートするものです。これは、電圧の「降下度」を調整するので、高く設定するほど、駆動電圧が低い状態のパラメータになり、音量が下がり、音が若干濁ります。0にすると最大ポテンシャルとなりますが、例えば音が綺麗すぎてリアルじゃない、と感じる時などには良いかもです。
HUMは、プリアンプのヒータ−、およびパワー管プレートのリップルから発せられるハムノイズのシミュレートです。これは低く設定すればノイズレスに、高くすればノイジーなアンプとなり、歪みが濁ります。
BIASは真空管のバイアスシミュレートです。低くすればクラスAB、高くすればクラスA向けのバイアスとなります。低く逆にするとルーズっぽい歪みになります。
BIAS XはBias Excursionコントロールの略で、真空管が最大に飽和した状態の現象をシミュレートしたものだそうです。下げると音がすっくりとし、上げると暴れる歪みになります。
詳しい説明はこちらにも載ってます。
あと、前回のアップデートがまだで、アンプモデルが16しかない状態からも、このアップデートで一気に22種類のアンプモデルに増やすことができます。
上の画像のセッティングはクラスAB、PENTODE駆動のJCM800スタックで、キャビはマーシャルJTM45、マイクがSennheiser MD 409ダイナミック・マイクのシミュレートです。普段からSennheiserダイナミックマイクを使ってるせいなのかどうかは分かりませんが、個人的に一番聴き慣れた音でした。各ノブのセッティングは、さんざん新パラメータで遊んだ後だったのでかなり暴れる音になってます。SGで弾くと良い感じですよw
ということで、ちょっとしたニュースでした。
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