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Mooer AudioのMicro Seriesディストーション「Black Secret」レビューします!その実力とは!?


先日、Mooer Audioから新しいエフェクターのシリーズが登場しました
その名も「Micro Series」。ミニサイズの筐体で様々なエフェクトをラインナップし、しかも手頃という面白いシリーズです。その中の1つで、ディストーションペダルの「Black Secret」を、今回はレビューしてみたいと思います。
それでは、いってみましょう!

Mooer Audio Micro Series Black Secret

【エフェクター】MOOER Black Secret

【エフェクター】MOOER Black Secret
価格:7,980円(税込、送料別)

というわけで、こちらがその「Black Secret」です。黒い秘密という、何か独特の名前ですね。
このペダルは、いわゆるRAT系というか、RATクローン系のディストーションペダルです。


コントロールは、白いノブがDistortionで、その両サイドにVolumeとFilterの小さなノブがあり、さらに上部にはVintage/Turboの切替スイッチを搭載。Vintageモードでは初期のRATを、Turboモードでは、初期のTurbo Ratの回路を完全に再現することができる、というものですね。
このサイズで、LM308チップを使用している、とのことです。


中身はこんな感じです。コンパクトですw
本当は基板まで全部開けたかったんですが・・・ノブを留めているネジが硬すぎて、うちにある精密ドライバーではとても外すことができませんでした。これ以上やったらネジ山がヤバそうなので、全バラしは今回は断念。裏蓋から見るだけです。

フットスイッチは3PDTのものを使っています。RATといえばミレニアムバイパスですが、この部分は現行Rat2と同じトゥルーバイパスですね。

さて、初期のRATとTurbo RATの違いは、クリッピングです。Turbo RatはLEDを使ったクリッピングとなっていて、通常のRat2よりもより高いゲインと、ヴォリュームを稼ぐことができるようになっています。
その回路の違いを、スイッチで1発切替可能としたのが、MooerのBlack Secretというわけですね。

Turbo RATは、意外にマイナーなのか日本ではあまり出回っていないみたいなんですが・・・Radioheadのトム・ヨーク、Sonic Youthのサーストン・ムーアを初めとするプレイヤーが使用していることで有名です。特にRadioheadのThe Bendsのサウンドを作るのに欠かせないとも言われることがあるペダルですね。

Mooerも、回路上にLEDがちゃんと載っているかを見ることはできませんでしたが・・・

Turboモードにして弾いていると、このようにFilterノブの隙間からLEDが光っているのが分かります。クリッピングが分かるのってけっこう面白いです。

写真は、とりあえずこんなところでしょうか。では、レビューいってみたいと思います。

  • 操作性

まず、このペダルのサイズについて言う必要があると思います。見ての通りのミニサイズ筐体を用いたペダルなので、ボード内では通常のコンパクトエフェクターより場所を取ることはありません。右にIN、左にOUT、そして奥にDC INという構造なので、使い勝手もとても良いです。
しかし、このサイズならではのマイナス面もどうしてもあります。まずは、このサイズのペダルではよくあることですが、電池駆動には対応していません。それと、このサイズの中に3ノブと切替スイッチを搭載するという構造上、小さいノブを採用せざるを得ないのはすごくよく分かるんですが、このVolumeとFilterのノブは、今どこを指しているのかほとんど見えません。まぁ、ここの設定でとんでもない音になることもほぼありませんし、音を聞きながら調整すれば良い部分なのでなんとかなるといえばなりますね。ノブ配置が良いので、一度設定しさえすれば、よほどの事がない限りステージ上で設定が変わってしまうこともないでしょう。逆にDriveコントロールは、積極的に足で動かすこともできるようになっているのも面白いです。

ノブが見えにくい、電池が使えないという点以外は、とても使いやすいペダルですし、初見でもすぐに使いこなせるペダルだと思います。基本的にRATですしw
そうそう、基本的にRATなので、Filterノブは逆回しのトーンです。RATを知っていれば当然ですが、知らなければちょっと戸惑うかもしれませんね。

  • サウンドレポート

では、音の方を。このペダルは、RATやTurbo RATを元にしたペダルということなので・・・


あ!やせいの ラットが とびだしてきた!

というわけで、オリジナルモデルと比較してみました。
比較に使ったのは・・・

  • ProCo Rat 1986年製 モトローラLM308
  • ProCo Rat2 現行 中国製 OP07CP
  • ProCo Turbo Rat 1990年製(いわゆる初期型)モトローラLM308

の3台です。現行の中国製以外はLM308を使っているんですね。果たしてどんな違いが出るのか、楽しみです。

で、音を録ったんですが・・・ちょっとがんばりすぎてサンプル数がすごいたくさんになったんですよ。この後それぞれ載せますが、いつも通り動画にもまとめたので、今回は動画を見てもらった方が早いかもしれません。
いつも通りですが、ギターはLes Paul Custom 57 Stratocaster。全部リアPUのVolume、Toneフルです。アンプはKoch Classic SE C-SE6Cのクリーンセッティングです。

  • 動画

ニコニコ動画
Youtube

です。では、サンプルサウンドを載せます。(動画内で聴けるサンプルと同じです)

Mooer Black Secret VS ProCo Rat / Rat2


ローゲインセッティング

  • レスポール


Mooer Black Secret
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ProCo Rat 1986
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ProCo Rat2
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  • ストラト


Mooer Black Secret
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ProCo Rat 1986
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ProCo Rat2
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ミディアムゲインセッティング

  • レスポール

Mooer Black Secret
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ProCo Rat 1986
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ProCo Rat2
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  • ストラト

Mooer Black Secret
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ProCo Rat 1986
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ProCo Rat2
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ハイゲインセッティング

  • レスポール

Mooer Black Secret
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ProCo Rat 1986
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ProCo Rat2
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  • ストラト

Mooer Black Secret
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ProCo Rat 1986
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ProCo Rat2
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Mooer Black Secret VS ProCo Turbo Rat


ローゲインセッティング

  • レスポール


Mooer Black Secret
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Proco Turbo Rat
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  • ストラト


Mooer Black Secret
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Proco Turbo Rat
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ミディアムゲインセッティング

  • レスポール


Mooer Black Secret
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Proco Turbo Rat
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  • ストラト


Mooer Black Secret
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Proco Turbo Rat
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ハイゲインセッティング

  • レスポール

Mooer Black Secret
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Proco Turbo Rat
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  • ストラト

Mooer Black Secret
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Proco Turbo Rat
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サンプルサウンドは以上です。30個ありましたw
まず、全体的に感じられたことなのですが、このMooer Black Secretは、オリジナルRATより低域がでますね。設定によってはほとんど変わらないこともあるんですが、オリジナルよりも低域がでない、ということはありませんでした。ヴィンテージRAT、現行RAT2、Turbo RAT全てでその傾向が見られました。
まず、Vintageモードについてですが、各ノブの調整範囲はオリジナルモデルや現行モデルとほとんど差はありません。作り出せるゲインの幅も同じです。Filterの効きはほんの少し違って聞こえるんですが、よくよく聞いてみれば、基本的なローがよくでるという特性からくるもので、コントロール部の効きはほぼ同じと見て良さそうです。
ローゲインからハイゲインになるに従って、ローの相対的な強さは弱まってきます。単純にオリジナルRATがゲインを上げるとローが出てくる、という考え方もできますね。なのでローゲイン時のミュートサウンド等は、Mooerの方がオリジナルより迫力があります。ゲインが上がると若干暑苦しいと感じる場合もあるかもしれません。もっとゲインを上げれば、普通のRATとほとんど変わらない音です。
ローが出るということを置いておけば、歪みの質そのものは現行モデルよりもヴィンテージモデルに近いです。これは回路によるものではないかと思います。なんとなく順序を付けると、こんな感じです。

  • 歪み方
    柔らかい順に、初期Rat、Mooer Black Secret、現行Rat2
  • ローの出方
    ローが強い順に、Mooer Black Secret、現行Rat2、初期Rat

ただ、こうして並べて比べれば確かに違いはよく分かるんですが、たぶんこれ1台だけで弾けば、「完全にRATの音だ」と感じるのではないかと思います。それほどよく出来ています。

続いてTurboモードについてですね。
まず、切替スイッチでVintageからTurboに切り替えると、音量がかなり上がりますので注意です。オリジナルTurbo Ratと比べてみると、Volumeノブの位置に対する音量はほとんど変わらない(Mooerの方が少しだけ大きい程度)なので、これはそういう仕様で、オリジナルを再現したためだと考えられますね。
歪みですが、こちらもVintageモード同様、ローエンドはMooerの方がよく出ます。ただ、それ以外は非常にオリジナルに近いサウンドですね。こちらは、ローゲイン時とハイゲイン時に違いが少なく、ミドルゲインの時はローの出方の違いが大きくなりました。面白い結果だと思います。
歪み方そのものは、オリジナルと非常に近いですね。違いはやはりローエンドの出方が一番大きいと感じました。全体的なレンジもオリジナルより広く取られているように思います。

単純に、このペダルすごいと思います。
1台で、オリジナルRATとTurbo RATに近い音を出すことが出来るというのはもちろん、その歪み方もオリジナルと非常に近い。ローエンドがより出るようになっているのは、これはそれぞれですがむしろ好都合と考える方も多いのではないかと思います。
このミニサイズのペダルから、すごいゲインの音が出ていると、なんだか不思議な気分になりますね。ちゃんとLEDも付いたトゥルーバイパスなので、初期RATのように、ON/OFFが見ただけで分からないということもありません。

さらに言えば、このペダル、デザインも綺麗です。このサイズにしてはかなり多機能なペダルですが、ごてごてとすることもなく、シンプルにまとまっているのは良いですね。フットスイッチの感触も、いわゆる多くのハンドメイドペダルで使われるタイプのものと変わりません。
 
というわけで、新しく発売されたBlack Secretのレビューでした。
このシリーズは、このペダルしか弾いてないので断言はできませんが、かなり面白いし、実力も高いのではないかと思います。
使えるペダルですよ!初めてのRat系としてはもちろん、Ratの音が軽いと思っていた方や、Ratのサイズを小さくしたいと思っている方にも最適だと思います。是非とも、試してみてください。

良いペダルだと思います!

 
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