非常に精力的に新製品を開発しているFree the Toneより、長年オーディオルーティングに関わってきた同ブランドらしいモデルが登場です。
今回登場した「SIGNAL JUNCTION BOX」は、エフェクターボードやラックのインプットやアウトプットをまとめ、素早いセッティング等を実現するためのモデルとなっています。用途に応じて2種類ありますので、それぞれ見てみましょう。
Free the Tone JB-41 SIGNAL JUNCTION BOX
FREE THE TONE JB-41/SIGNAL JUNCTION BOX【ご予約商品】 |
本体には8つのジャックがあり、4つのオーディオラインとして使うことができます。例えばモノラルならば2つのオーディオラインを使ってペダルボードのIN/OUTをまとめることができますし、モノラルIN、ステレオOUTならば3つのオーディオラインを使えば同じように使えます。
他にも、ギター→エフェクター→アンプ→エフェクトループ→アンプと繋ぐ場合ならば、IN、OUT、ループのSEND、RETURNそれぞれの入出力をまとめて使うことが可能。また、MIDI THURU端子も搭載しているので、MIDIスイッチャーの接続も1つのまとめて使うことが出来ます。
こうすることで、ボード自体を1つの機材のように扱うことができるためより早いセッティングが可能となったり、またギターからのケーブルの動きに対してボード内のエフェクトが動いてしまう、というようなトラブルを減らすという意味もあります。逆に、その分多くのケーブルが必要となってしまう、という面もありますので、どちらが良いかは様々な考えがあるかとは思います。
また、このJB-41の特徴として、本体の手前と奥側のジャックの並びが段違いになっているため、ボードの縁を気にすることなく、端から端までボードを使うことが出来る、という利点もありますね。
Free the Tone JB-82 SIGNAL JUNCTION BOX
FREE THE TONE JB-82/SIGNAL JUNCTION BOX【ご予約商品】 |
内容も型番通りで、16のジャックに8つのオーディオラインを内蔵したスルーボックスとなっていて、MIDI THURUに加え、Free the Toneのプログラマブルスイッチャー「ARC-3」のリンク端子用のスルーも搭載。
これは例えば、ラックケースに取り付けて使えば、フルステレオのままIN、OUT、SEND、RETURNといったセッティングの入出力を1カ所にまとめて使うことが出来る、というモデルとなっていますね。また、例えば2つのエフェクトボードを使う際にも有効で、特に離れた場所にそれぞれARC-3を使ったシステムを作り、それらをリンクして使う、という際にも使えるようになっています。
こういったスルーボックスは、非常にシンプルな機能の機材で、「何に使うの?」と思うかもしれません。また、実際問題として必要ないと考える人も少なくないとは思います。一方で、あると便利とも言えますし、ボードの組み方や使い方によっては非常に有用な機材となるのではないかと思います。
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