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当サイトの内容を説明文等に使用している楽器店さんがあるようですが、一切関係がありません。

国産ハンドメイドエフェクター特集 Vol.19 〜Free the Tone

FREE THE TONE / Gigs Boson GB-1V 布袋寅泰氏 / LUNA SEA SUGIZO氏も愛用 Free The Tone フリーザトーン / ARC-53M Silver Audio Routing Controller Free The Tone フリーザトーン / PT-3D DC POWER SUPPLY
あれ?まだやってなかったっけ?、と言われそうですが、実はまだでした。
日本のエフェクターブランドを応援する国産ハンドメイドエフェクター特集シリーズ、前回のBlackberry Jamに続く19回目の今回は、国産エフェクターブランドの雄と言ってよいでしょう、「Free the Tone」を取り上げたいと思います。
Free the Toneは、日本を代表するエフェクター/オーディオルーティング系ブランドの1つです。かつてProvidenceのカスタムショップ的な位置づけとして見られていたこともあるかと思いますが、Providenceのレギュラーモデルの製品も手がけていたブランドです。
代表は林 幸宏氏。世界的なオーディオルーティング系ブランド、Pete Cornishと親しいブランドで、Free the Toneという名前自体もピート・コーニッシュとリンダ・コーニッシュによって名付けられたとのことですね。「音を解き放つ」という意味を持っているとのことです。林氏の経歴は、以下の通りです。

1968年生まれ 三重県出身 1991年に芝浦工業大学卒業後、楽器・プロオーディオ関連企業にて、楽器・プロオーディオ機器の設計やメンテナンス、ミキシング・コンソールの設置、レコーディングスタジオのシステム設計などを経験。1992年から1994年まで、X (現X Japan)の故HIDE氏のギターテックとしてレコーディングやライブ現場でのキャリアを積む。1997年、日本ビクター(株)に入社。音響ホール向けカスタムミキサーの設計、デジタル・コンソール、デジタル・アンプのなどの開発・設計を担当。

2002年、(株)パシフィクスに入社。 同年、(株)パシフィクスの子会社として(有)フリーザトーンを設立、代表として就任。パシフィクスのメインブランドであるProvidence製品の開発・設計・生産の責任者として従事する傍ら、日本の著名ミュージシャンのシステム設計を幅広く手がけ、FREE THE TONEの名を業界に広める。2011年、(有)フリーザトーンは(株)パシフィクスから独立。(有)フリーザトーンのオーナーおよび代表取締役に就任。現在に至る。
Free the Tone公式サイトより引用)

現在も数々のアーティストの足下を手がけており、軽く抜粋するだけでも奥田民生ストレイテナーDIR EN GREYポルノグラフィティL’Arc〜en〜Ciel・・・と、そうそうたるアーティストの名前が並びます。
そんなFree the Toneの手がける様々なモデルを、いろいろ見ていきたいと思います。

  • エフェクター/ペダル機材

まずはエフェクターなどの機材から。モデル名順にご紹介します。エフェクター以外の機器については、文字数制限を超えてしまいましたので改めてご紹介します。

Free the Tone ARC-3

まずはこちら。Free the Toneのフラッグシップ級プログラマブルスイッチャーのARC-3です。4+3+1ループ、計8ループの形でそれぞれ独立して使うことができるスタイルのスイッチャーで、4ループと3ループはまとめて直列7ループとして使うことも可能。本体にはHTS(Holistic Tonal Solution)という±15Vで駆動する回路を内蔵し、11のフットスイッチを備え、8つのループを個別にON/OFFしたり、プログラムの呼び出し、ミュート、本体のモード切替などを行います。プログラムは64バンク×10の640プリセットを保存可能。MIDIはプログラム、コントロールチェンジ共に8つまでの同時送信に対応します。プログラムのコピーやバンクのコピーといった機能も搭載しています。

汗などの水分が直接入り込まないよう、LEDにレンズをかぶせたり、ディスプレイ部にはフェルト製のシートを裏側に貼り付けたり、また10分間の無操作でロックするなど、現場の声を反映した作りになっています。
製品紹介ムービー
 

Free the Tone ARC-53M

続いてもプログラマブルスイッチャーです。こちらはARC-3をよりシンプルにしたモデルですね。
4つのシリーズループと1つのセパレートループを持った5ループのプログラマブルスイッチャーで、さらにMIDIチャンネル1〜4のプログラムチェンジ信号や4つのコントロールチェンジを同時送信することもできるモデルです。プリセット数は20 バンク×10プリセットの200種類。内部電圧±15Vdcで動作するHTS (Holistic Tonal Solution)サーキットを装備し、音質にも配慮したモデルです。フットスイッチもクリックノイズが出にくい特注タイプで、70mm幅で設置することで操作性の高さも確保。ケースにスラントを付けることで、2段のフットスイッチの誤操作を抑制しています。コントロール部が大きく取られていて、プログラムのしやすさも向上したということですね。プリセットやバンクを削除したりコピーすることも可能。ディスプレイ表示を切り替えて、4つのプログラムチェンジナンバーを表示させることもできるということです。
 

Free the Tone Bass Blaster

続いてはベース用のエフェクターですね。Providence時代から作られていたペダルで、ベース用オーバードライブペダルです。
TUBEのベーシスト、角野秀行氏のアイディアから始まったモデルで、ベース単体で聞くと歪んでいるけれど、アンサンブルで聞くと歪んでいないように聞こえるサウンドを作り出すというペダルとのこと。±15V駆動の電源を採用し、Level、Bass、Treble、Gainコントロールとなっています。
サンプルムービー
 

Free the Tone Final Booster

Providenceにも同名のペダルがありますが、こちらはそのFree the Toneバージョンです。
コントロールはBoostのみ。ディスクリートのブースターで、トゥルーバイパス仕様とすることで、バッファ(Vitalizer回路)の入ったProvidenceバージョンとは違った形となっています。
サンプルムービー
 

Free the Tone Gigs Boson

Free the Toneを代表するモデルの1つです。独立後のフルオリジナルペダルですね。
非常に幅広いダイナミックレンジとノイズレスさを実現したというオーバードライブで、「弦を弾いたときのピックの角度や、左手のタッチによるサウンドの変化」を表現することの出来る高いレスポンスと、ブルースからジャズ、ロックまで多彩なジャンルに対応できるモデルとして製作されたペダルとなっています。Level、Tone、Gainのシンプルな3ノブに、Gain Boostスイッチ、さらに細かな音の調整が出来るINPUT Zスイッチ(入力インピーダンスを1MΩと100kΩに切り替えるスイッチ)を搭載。Input Zの選択でToneの効きなども変わると言うことです。かなりマニアックなオーバードライブです。「バイパス時にも音痩せからギター信号を守る新設計のインプット回路」となっているとのことですね。
サンプルムービー
 

Free the Tone Heat Blaster

こちらもProvidence時代から続くペダルですね。
モダンなアンプが作り出すようなディストーションサウンドを得意とするペダルです。コントロールはLevel、Tone、DriveとLow-Cut、Hi-CutそれぞれのON/OFFスイッチとなっていて、Providenceバージョンとはコントロール配置も違っています。開発時、頭の中の音を再現すべく回路設計に没頭して作られたということですね。
サンプルムービー
 

Free the Tone Iron Forest

続いてはディストーションペダルの「Free The Tone IRON FOREST」です。アンサンブルの中で埋もれない、倍音成分を多く含んだサウンドが特徴というディストーションペダルで、サステインが長く、またギター側のVolumeコントロールに対するレスポンスの高さも持ち合わせたモデルということですね。コントロールはLevel、Gain、Bass、Treble。2バンドEQで幅広い音作りに対応した4ノブスタイルとなっています。
広いダイナミックレンジとノイズレスさを実現し、バイパス時に音の変化を抑えたインプット回路や経年変化の少ないパーツを使用したペダルとなっています。駆動は9Vアダプタ、または9V電池です。
サンプルムービー
 

Free the Tone JB-41 SIGNAL JUNCTION BOX

ペダルボードのIN/OUTなど、様々な役割をするシグナルジャンクションボックスです。
本体には8つのジャックがあり、4つのオーディオラインとして使うことができます。例えばモノラルならば2つのオーディオラインを使ってペダルボードのIN/OUTをまとめることができますし、モノラルIN、ステレオOUTならば3つのオーディオラインを使えば同じように使えます。
他にも、ギター→エフェクター→アンプ→エフェクトループ→アンプと繋ぐ場合ならば、IN、OUT、ループのSEND、RETURNそれぞれの入出力をまとめて使うことが可能。また、MIDI THURU端子も搭載しているので、MIDIスイッチャーの接続も1つのまとめて使うことが出来ます。本体の手前と奥側のジャックの並びが段違いになっているため、ボードの縁を気にすることなく、端から端までボードを使うことが出来る、という特徴のモデルです。
 

Free the Tone JB-82 SIGNAL JUNCTION BOX

同じくジャンクションボックス、ですが、型番が41から82になっているように、倍の機能を持つモデルです。
内容も型番通りで、16のジャックに8つのオーディオラインを内蔵したスルーボックスとなっていて、MIDI THURUに加え、Free the Toneのプログラマブルスイッチャー「ARC-3」のリンク端子用のスルーも搭載。
これは例えば、ラックケースに取り付けて使えば、フルステレオのままIN、OUT、SEND、RETURNといったセッティングの入出力を1カ所にまとめて使うことが出来る、というモデルとなっていますね。また、例えば2つのエフェクトボードを使う際にも有効で、特に離れた場所にそれぞれARC-3を使ったシステムを作り、それらをリンクして使う、という際にも使えるようになっています。
 

Free the Tone PT-1D

続いて、パワーサプライです。このPT-1Dは、航空機の部品に使用される日本製アルミニウム合金を用いた筐体で、DC出力だけでなくコンセントのAC出力も備えたモデルです。
本体上部には3つの100VAC出力を搭載。側面にも1つ端子があり、4つまでのアダプタを繋ぐことが出来ます。ただし、DC出力端子を使う場合は3つまでのAC出力に対応する形となります。
DC出力は、9Vセンターマイナスの端子を8つ搭載しています。そのうち2つはデジタルペダル等にも使える300mAの容量、6つはそれぞれ100mAまでの容量となっており、特に6つの100mAの端子は2段階のノイズフィルタを通すことでノイズレスな電源を供給できる、ということですね。
 

Free the Tone PT-2

同じくパワーサプライ、ですがこちらは単にAC出力のみを備えたバージョンです。100VのAC出力端子で、上部に3つと側面に1つ、合計4つの端子を装備しています。
 

Free the Tone PT-3D

もう1つ、パワーサプライです。こちらは8つの9V出力を備えていて、そのうち6つは100mAまで、残りの2つは500mAまでとなっていて、6つの100mA/9V出力と2つの500mA/9V出力は独立しているというスタイル。つまり、例えば100mAの方にアナログ、500mAの方にデジタルエフェクトをつなげば、デジタル機器とアナログ機器の電源を独立させることができる、という形になっています。
500mAの端子は、Whammy DTTime LineTimefactorDL4のようなデジタルエフェクターで、起動時に一時的な1A以上の電流が必要な場合にも対応しているということ。全ての出力は独立したノイズフィルターとショートプロテクション回路が付いています。190g、120(W)x55(D)x35(H)mmと軽量で小さめなパワーサプライです。
 

Free the Tone Quad-Arrow Distortion

Providence時代に作られていたモデルを元にしたディストーションペダルです。コントロールはLevel、Bass、Treble、Gain。どんなアンプでも「ギターのボリュームを絞ればクリーンやクランチに、ボリュームを上げればディストーションサウンドに、それでいてサウンドが重過ぎず明るいディストーション」を作ることのできるエフェクター、というコンセプトで開発されたモデルです。電源周りは±15V駆動となっています。Providenceモデルではトレブルが強めのアレンジとなっていたようですが、こちらはEQセクションを調整してローを強め、よりアンプを選ばない音作りが可能となったとのことですね。
サンプルムービー
 

Free the Tone Red Jasper

日本製オーバードライブFree The ToneRed Jasper[RJ-1V]

日本製オーバードライブFree The ToneRed Jasper[RJ-1V]
価格:27,000円(税込、送料別)

Free the Tone初のローゲインペダルとして作られたオーバードライブです。
Level、Hi-Cut、Driveのシンプルな3ノブ仕様で、ハイレンジはなめらかに、ミッドレンジは力強く、そしてタイトなローレンジを持った、チューブアンプ的なサウンドが特徴とのこと。また、あえて大きめの筐体を用いて作られているということです。トーンコントロールはパッシブハイカットとすることで、自然なかかりのサウンドとしています。ノイズも少ないよう考慮されています。
サンプルムービー
 

Free the Tone Silky Comp

続いて、コンプレッサーです。基板製作時の特殊なはんだ製法によって、多くのコンプレッサーを超えるなめらかでシルキーな音色を実現したという、Silky Comp。コントロールはLevel、Attack、Sustainとシンプルで、特にAttackノブにより幅広い音作りが可能。Attackを最大にするとリミッター的に使えるということです。
ON/OFF時に1回路しか信号が通過しない、独自のトゥルーバイパス方式も搭載しています。
サンプルムービー
 

Free the Tone SOV-2

続いて、エフェクターのラストがこちら。オーバードライブペダルの「SOV-2」です。Providenceバージョンの開発原型となったモデルとのことですね。
3つのLevel、Tone、Driveコントロールを搭載。チューブライクなサウンドを作り出すモデルで、特にチューブアンプとの相性の良く、ローミッドを中心としたトーンのアレンジが加えられ、アンサンブルの中でもより存在感の強いサウンドが特徴とのこと。
9Vアダプタや9V電池で駆動する、±15Vの電源方式を採用しています。
サンプルムービー
 
というわけで、Free the Toneがラインナップするエフェクターをいろいろとご紹介してみました。
このタイミングでFree the Toneを取り上げたのは実は意味があり・・・先日Free the Toneから発表されたことなんですが、Tone Goldというブランドで、Free the ToneがあのPete Cornishペダルを製作し、販売することが決まったとのことです。
実は販売も開始されているようなんですが・・・これらについてはすごい品薄になりそうなので、また改めてご紹介する機会があればと思います。エフェクター以外の機器についても、(そちらは軽くになると思いますが)また改めてご紹介しますね。
続きできました!
 
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