この「PickStone Tru-Pass True Bypass Circuit Board」は、9〜25Vで動作するペダルならばどんなエフェクターでも簡単にトゥルーバイパスにできる、というちょっと変わったモデルとなっています。
通常、トゥルーバイパス加工というと3PDTフットスイッチを付けて配線を変更したりする形になると思いますが、それだと元に戻そうと思ったときが大変です。元々が機械式のスイッチを使うモデルならばたいしたことはないですが、BOSSやIbanez等のペダルだと、追加のフットスイッチを付けると言うことは筐体に穴を開けるということなので、トゥルーバイパス化そのものも大変なのに、元に戻すのはほぼ不可能になってしまいます。
このTru-Passは、そういった加工を一際せず、ペダルのON/OFFとLEDのON/OFFを感知してバイパスを切り替えるという、新しい発想で作られたツールです。本体にはラッチングリレー式の回路が組み込まれていますが、フットスイッチは元のフットスイッチをそのまま使って切替を行える形となっています。さらに、(PCB上に直接ジャックが載ってさえいなければ)元に戻すのも簡単で、非常にコンパクトなのでミニサイズペダルにも使えるほど、ということですね。
取り付けにはさすがにはんだが必要です。取り付け方としては、インプット、アウトプット、エフェクト部の回路、LEDと、このTru-Passを配線することで行うものとなっていて、前述のPCB上に直接ジャックが載っている場合PCB部の加工が必要となりますが、そうでない場合は基板上のパーツ等には一切手を触れずにトゥルーバイパス化することができる、というものですね。
外観を一切変えることなく、さらに元に戻すこともできる、というのは非常に面白いですね。仕組み的には、既存のフットスイッチによるLEDの点灯や通電を感知して、バイパスとエフェクトONを切り替えるという、逆転の発想的なものとなっているようです。
必要な人は限られるかも知れませんが、ちょっとこれ、面白いと思います。
トゥルーバイパスとBOSSの比較、および取り付け方
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