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そして2013年、これらの「ベスト版」的なペダルが登場です。
この「Eventide H9」は、もうすでに世界的にも話題になっているペダルですね。
これまでFactorシリーズに収録されたエフェクトの中から、人気のエフェクトを13タイプ、収録し、新たなエフェクトを1種類、計14種類のエフェクトを収録し、99種類のプリセットを保存可能。エクスプレッションペダルやMIDIのコントロールにも対応し、6文字の見やすいディスプレイと新しいプログラマブルなHotKnobコントロールによる新感覚の操作感を実現。また、USB、MIDI、さらにはBluetoothによるファームウェアアップデートにも対応しており、BluetoothとiOSアプリ、H9 Controlを使うことでiOS機器からのコントロールにも対応。また、同アプリで追加のエフェクトを購入することもできます。さらに、PC用のエディタによる詳細な設定にも対応していて、もちろんタップテンポやバイパスの多彩な設定も可能です。
まず、収録エフェクトですが、ModfactorからはLiquid Chorus、Organic Chorus、Shimmer Chorus、Classic Chorusの4種類のコーラスとBias Tremolo、Opto Tremoloの2種類のトレモロを収録。続いてPitchfactorからはH910 / H949、Crystals、Tunerの3種類、TimefactorからはTape Echo、Vintage Delayの2種類、そしてSpaceからはShimmerとHallの2種類が収録されています。H9オリジナルエフェクトのUltraTapは64のタップに対応したディレイということですね。また、前述のとおりH9 ControlのiOSアプリ内課金でエフェクトを追加することができます。やろうと思えばFactorシリーズのエフェクト全てを網羅することも可能です。ちなみに今のところの人気トップ10は、1位から順にQ-Wah、Room、PitchFlex、Rotary、Quadravox、Phaser、MicroPitch、MultiTap、ModEchoVerb、Flangerとのことですね。それぞれ各¥2000くらいで追加できるようです。
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Bluetooth接続はiOS機器のみとなっていて、アプリを使ってのリモートコントロールやエフェクトの追加を行います。Bluetoothでエフェクトの追加といえばZoom MS-100BTを思い出しますね。PCやMacとはUSBで接続する形となります。
各エフェクトは、X、Y、Zのボタンとノブを組み合わせて調整する形が基本となります。といってもEventideのペダルですから、それぞれのエフェクトには多彩なパラメータが用意されています。本体でもコントロールできますが、基本的なところは事前にプリセットした上で、必要なパラメータのみを現場で、本体でコントロールする、というスタイルを前提としています。どうしても現場で細かな調整が必要な場合は、アプリを使ってコントロールするスタイルとなりそうですね。これなら、例えば舞台袖から細かい調整をする、といったこともできてしまいます。これだけの多機能なエフェクトを1ノブにしてしまうという思い切ったデザインは面白いです。
さて、その1ノブですが、できることはいろいろあります。まずプリセットの選択、各パラメータの調整、「オンボードエクスプレッションペダル」のON/OFF、テンポ設定、パラメータの名前を設定、システムセッティングの設定、そして右フットスイッチの役割の設定です。
ここで出てきた「オンボードエクスプレッションペダル」は、大きなノブのトップにあるスイッチでON/OFFでき、ONにすることでアプリ上、特にiPad上でリボンコントロールを使ってエクスプレッションペダルのように動作させることができるもの、ということのようです。
入出力端子は、フルステレオのIN/OUTとエクスプレッションペダル端子、およびMIDI IN/OUTです。エクスプレッションペダル端子は、ステレオプラグのTIP/RING/TIP+RINGを使った、3つまでのリモートスイッチを接続することも可能。またエクスプレッションペダルを接続した場合、全てのパラメータを好きな組み合わせで割り当てることができます。
バイパス時の設定は3種類あり、1つはラッチ式トゥルーバイパス、1つはバッファードバイパスで、もう1つはバッファードバイパス+エフェクトミックスです。エフェクトミックスは、つまりOFF時にも残っている残響をミックスして、自然な切替を行うためのものとなっています。また、アンプのパラレルループ等に接続する場合などに使う、Killdryモードも搭載。Killdryにするとエフェクト音のみが出力される形となります。また、MIDIを使えば、細かく様々な機能をコントロールすることができます。
駆動は9 VDC、500mAのパワーサプライのみ。サイズは133(H)×118(W)×50(D)mmと、これだけの機能としてはコンパクトにまとまっていて、重さは700g程度とのことですね。9Vアダプタに対応しているのはボードに設置する際にもかなり便利そうです。
というわけで、新しいEventide H9のご紹介でした。
細かい機能については、こちらのプレイリストで、30の動画で解説(英語)があります。だいたいのことが知りたければイントロダクションムービーもあります。音のサンプルはデモムービーで聞くことができます。
このペダル、ものすごい面白いですね。音はさすがEventide。非常にハイクオリティです。そして、次の時代の新しいエフェクターの形を見せるかのような、多機能なのに1ノブのみというスタイルも興味深いです。これは欲しくなりますね。ちなみに、先に発売されている海外では、非常に評判も良いみたいですね。
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