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Eventide Factorシリーズの集大成!「Eventide H9 Harmonizer Effects Processor」試奏レポート!

Eventideが満を持してリリースした、Factorシリーズの様々なエフェクトをつくることができるモンスターマルチエフェクター「Eventide H9 Harmonizer Effects Processor」。
あまりにも驚異的で革新的なこのペダルも、遂に発売となりました。先に結論から言います。

このペダル、今手元にあります。あまりのクオリティと、それだけで終わらない、これから先の可能性に惹かれて買いました。なので本来は速効レビュー、といきたいところなのですが、中身が中身だけにすこし時間がかかってしまいそうです。
そこでまずは、お店で試した時に感じたことのレポートからしてみたいと思います。では、いってみましょう!

Eventide H9 Harmonizer Effects Processor

【新製品】Eventide H9

【新製品】Eventide H9
価格:68,700円(税込、送料込)

こちらが、そのH9です。機能については、以前の記事でも触れましたが、改めて少し書いてみます。
まず、このペダル本体・・・というか、工場出荷状態でこのペダルに入っているエフェクトは14種類です。これまで発売されたFactorシリーズ、TimefactorModfactorPitchfactorSpaceの中から13種類と、新たなエフェクト1種類という組み合わせ。いわばベストアルバムみたいな感じの中身になっています。
収録されるエフェクトは以下の通りです。

Modfactor:Liquid Chorus、Organic Chorus、Shimmer Chorus、Classic Chorus、Bias Tremolo、Opto Tremolo
Pitchfactor:H910 / H949、Crystals、Tuner
Timefactor:Tape Echo、Vintage Delay
Space:ShimmerとHall
H9オリジナル:UltraTap

すべてEventideのFactorシリーズのクオリティそのまま、収録されていると言うことですね。これらのエフェクトの中から1つを選択して使います。マルチエフェクター的なモデルではありますが、同時使用エフェクトは(今のところは)1つと、使い勝手としてはLine6 M5のようなタイプのペダルと言えます。

そして変わっているのがコントロール系です。これまでのFactorシリーズでは、このようにたくさんのノブが並ぶスタイルで、デジタルエフェクトならではの操作感もあるんですが、同時にアナログの感覚も残したものとなっていました。
しかしH9は違います。
Eventide H9
見ての通り、非常にシンプル。Factorシリーズの面影もないスタイルに昇華しています。上部にディスプレイがあり、その下にボタンが5つ、そしてスイッチとしても使える大きな黒いノブがあり、その下にフットスイッチが2つというデザインです。ディスプレイしたのボタンは、左端からHotknob、X、Y、Z、Presetとなっています。Hotknobとは、中央の大きな黒いノブに複数のパラメータを割り当てて調整する機能で、これを足で動かせばオンボードエクスプレッションペダルのように使うことができる、という機能です。
XYZの3つのボタンは、基本的に各エフェクトの3つのパラメータとなり、それぞれボタンを押して大きなノブを動かすことでパラメータを設定出来ます。しかし、Factorシリーズのエフェクトは、3つではとうていおさまりきらないパラメータがあります。これらの設定を行うには、XYZのボタンを長押ししてから設定したいパラメータが出るまで押していく必要があります。
Presetはプリセットの読み込みを行う際に使います。また、右のフットスイッチとPresetを同時押しすることでTime設定モードとなり、プリセット読み込みモード中でもタップテンポでテンポを変更出来ます。プリセットは99種類保存可能です。
Eventide H9
入出力端子はステレオIN/OUTとエクスプレッションペダル、そしてUSB、および側面にMIDI IN/OUTとなっています。
 
さて、今回のレポートでは、ここまでの機能のみで行います。が、これだと有り余る内部の機能に対してボタンやノブが少なすぎる、と思いますよね。もちろん今のデジタルペダルでUSBがあるわけですから、PC用のエディタでPC/Macから個別のエフェクトやプリセット設定は可能です。
でもそれだけではありません。このペダル、Bluetoothに対応していて、様々なiOS機器と連携できます。H9 ControlというiOSアプリを使い、H9の様々なパラメータをコントロール出来ます。また、このアプリから追加のエフェクトを購入することができます。これは実際に少し使ってみてのことですが、先に言います。iOS機器を持っていれば関係ありませんが、もし持っていない方、それでいてH9が欲しいと思っている方は、全世代のiPad、iPad Mini、iPhone 3GS以降、第4世代以降のiPod touchを買ってください。はっきり言って、このアプリが使えない状態でH9を使うのは非常にもったいないです。詳細についてはまたレビューのときに書きたいと思います。
では、レポートしてみましょう。
 

  • セッティング

Fender American Standard Stratocaster


Eventide H9 Harmonizer Effects Processor

Roland JC-120
Eventide H9
セッティングはこんな感じ。いつもの組み合わせです。
 

  • 操作性

前述の通り、この「本体だけ」の状態では、全てのパラメータを操作するのは非常に難しいです。また、この段階では各エフェクトの機能等は把握できていませんし、細かな設定ももちろんできません。なので、これについては試奏の段階では不明と言わざるを得ないです。試奏ではプリセットを替えながら、適当にノブを回したりして音を出しました。
 

  • サウンドレポート

では、音についてです。私は、すでにTimefactorPitchfactorは持っていますので、まずはそれに関する、ディレイとピッチシフト系のサウンドから試してみました。
このペダル、99種類までプリセットの保存ができるんですが、最初からある程度エフェクトごとにプリセットが登録されています。もちろんそれらを消して新規に登録したりもできますが、試奏では当然そんなことはしません。右上のPresetボタンを押し、ノブを回すとそれでプリセットを変更出来ます。それぞれのプリセットにはいろいろな名前が付いていて、とりあえずその名前を見ながら音を出す、というようにやりました。
で、例えばディレイのVintage Delay。これはよくTimeFactorで使うディレイです。細かな設定はぜんぜんできませんでしたが、音はたしかに、間違いなくTimeFactor特有の、あのクリアで質感のあるディレイサウンドです。Vintage Delayで、たしかにアナログ風のフィルタがかかるんですが、上質すぎて「アナログディレイの再現」という点についてはそれほどでもない、しかし実際に使うと非常に美しく、使いやすいディレイサウンドが出る特性も同じです。
Pitchfactorでは、Crystalエフェクトについても同様です。これは遊びで使ったりするエフェクトなんですが、名前的にも音的にも、「クリスタルテーマ」な雰囲気満載のサウンドとなります。これについては以前ファーストインプレッションの記事でも少しサンプルを載せていました。
Download聴けない場合はこちら
これですね。これはPitchFactorで作った音ですが、まるっきり同じ音が出せます。たくさんのエフェクトが集まったからといって、サウンドクオリティが下がるということも無いというのはよく分かります。
では、持っていないModFactorとSpaceのサウンドについて。
正直、ModFactorについては、あくまでもデジタルのモジュレーションだから・・・とどこかで思っていたところがありました。ディレイやリバーブ、ピッチシフターはともかく、モジュレーションならアナログエフェクトが良いだろうと。
たしかに、アナログペダルならではの音はあります。ですがこのEventideのモジュレーションサウンド・・・ものすごく良いですね。いくつか使ってみたところ、基本的には上品というか、「音質が良い」エフェクトが多いのは事実だと思います。ただ、ものすごく気持ち良いですね。トレモロの揺れ方も素晴らしいですし、コーラスはスタンダードなコーラス(これはけっこうディレイの方で作る方がそれっぽくなったりしますw)だけでなく、非常に個性的で独特なコーラスサウンドまで作れます。なんか変な音?と思っても、少し弾いてみるとその意味が分かり、その音のクオリティの高さも同時に理解できる、というようなことがよくありました。
Spaceのリバーブサウンドもとんでもない素晴らしさですね。ただ単に「音質の良いリバーブ」というだけでなく、これまでStrymon BlueSkyくらいでしか感じられなかったような、独特の心地よさ・・・こう、ものすごい絶景だったり、幻想的な世界が浮かんでくるような感覚がありました。正直、このリバーブの音が一番の購入の決め手だったりします。今Space買うならH9買おう、と思ったのは確かですね。(そして買って帰ってきたらStrymon BigSkyiconが発売されていましたw)
そしてH9オリジナルエフェクト、UltraTap。これは少し変わったディレイなんですが、マルチタップディレイだけでなくフィルター的な音や独特の広がりのあるリバーブまで作れます。といって、パラメータをいじったのではなく、それぞれのプリセットがあったというだけなんですが・・・なので、実際どういうことができるエフェクトなのか、この時はまだよく分かりませんでした。64タップという非常にタップ数の多いマルチタップディレイなのですが、それが設定次第でものすごく面白い音から目の覚めるような澄み切った空のような高音質なエフェクトまで作れる、というわけですね。
また、HOTKNOBとHOT SWITCHもおもしろいです。HOT SWITCHは中央の大きなノブの真ん中がスイッチになっていて、足で踏むこともできます。踏むと、あらかじめ設定したパラメータの組み合わせに一発で切り替わるので、突然ディレイを発振させたり、トレモロのスピードを変えたり、ということができますね。
HOTKNOBは右上のボタンをONにすると有効になり、あらかじめ決めたパラメータを中央のノブで動かすことが出来ます。エクスプレッションペダルを接続すれば、それらをペダルでコントロールすることも可能なわけで、いわば中央のノブをオンボードエクスプレッションペダルとして使えます。
これらは上手く設定すれば、つかいかたは無限大にある、という感じですね。
 
というわけで、簡単にではありましたが、Eventide H9 Harmonizer Effects Processorの試奏レポートでした。
より詳しくは、少し時間かかるかもしれませんが、またレビューもやりたいと思います。
とにかくものすごい。若干取っつきにくいところはあるんですが、噛めば噛むほどというか・・・使えば使うほど、このペダルのすごさ、とんでもなさがよく分かってきます。
正直、このペダルに関して、試奏で出来ることは氷山の一角とか、それにも満たないほどの「断片」にすぎません。ですが、それでも試奏する価値はあります。このペダルの持つサウンドクオリティ。その片鱗は間違いなく味わうことができます。
今、このH9は世界中のプレイヤーの足下で、明らかに増殖中です。これはまさにそれだけの価値があると思います。このペダルのためだけにiOS機器を買う意味があるほどのペダルだと思います。
確かに高価だし、買ってもすぐに使えないというか、使いこなせないかもしれませんが、見かけたら是非、試すだけでも試してみて欲しいと思います。本当にすごい。すごすぎるペダルです。
 
イントロダクションムービー
デモムービー
各機能の説明(プレイリスト:英語)

NEW!Eventide/H9

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