先日開催された、世界最大の楽器見本市、NAMM SHOW。エフェクターだけでも非常に多くのモデルが発表され、おもしろいモデルもたくさんあったんですが、全体を見ていて少し気になったことがあります。
「アナログマルチエフェクター」。
古くはMaxon UE300など、複数のアナログエフェクトを1つにまとめるというのはありますし、ある意味独立したブースター付オーバードライブなんかもアナログマルチエフェクターと言えなくはないです。また、Nova Systemなどはデジタルマルチエフェクターの中にアナログの歪みエフェクトを収録したりもしています。
とはいえ、アナログマルチエフェクターと聞いて頭に浮かべるのは、やはり少なくとも3種類以上のアナログエフェクターが1つの筐体に収まった姿だと思います。そういったモデルはどうしても高価になってしまうこともあり、なかなか作られることが少ないのも事実。しかし、今年のNAMM SHOWでは、3機種も、それも別のブランドからアナログマルチエフェクターが発表されました。ちょっとしたトレンドの一翼を担うことになるかもしれないアナログマルチエフェクターという存在、ちょっと見てみましょう。
TECH21 FLY RIG 5
Sansampシリーズで知られるTECH21の発表したアナログマルチエフェクターです。Plexi、Sansamp、DLAの3つのセクションを持ち、それぞれプレキシディストーション、サンズアンプのアンプシミュレーター、そしてディレイという組み合わせです。
ハードケースの小物入れに入るようなサイズで作られているということですね。
イントロダクションムービー
T.Rex Soulmate
続いて、北欧デンマークの老舗エフェクターブランド、T.Rexの発表したアナログマルチエフェクターです。日本には入っていませんが、T.Rexはすでに「Magnus」というアナログマルチエフェクターを発売しているので、その別のバリエーションモデルという感じです。チューナー、オーバードライブ、ディストーション、ディレイ、リバーブのセクションを持ったアナログマルチエフェクターで、ディレイとリバーブの間にはエフェクトループも付いています。
Way Huge Swank-O-Matic 5000
こちらは復活した伝説のエフェクターブランド、Way Hugeの作り出すアナログマルチエフェクターです。
現状では3機種の中でも一番よく分からないペダルですが、ブースト、ディレイ、トレモロ、そしてGreen Rhinoを思わせるRhinoというセクションがあります。
こうして見ると、かなり面白いのがこのジャンル。デジタルペダル全盛の今だからこそ、アナログにこだわったマルチエフェクターがあっても良いじゃないか、そういうブランドの声が聞こえてくるような気がしました。それぞれ、発売が楽しみなペダルばかりですね。
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