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BOSS最新技術を詰め込んだオーバードライブペダル!「BOSS OD-1X Over Drive」レビューします!


BOSSから新たに発売された、新技術MDPを用いて作られたデジタルドライブペダル、BOSS OD-1X Over Drive。先日試奏レポートを載せましたが、今回は本格的にレビューしてみたいと思います。

では、いってみましょう!

BOSS OD-1X Over Drive


こちらが、そのOD-1Xです。BOSSならではのスペシャルエディションとして作られるペダルです。
 

また、BOSS伝統の外箱も新しいスタイルとして作られました。革を模したような模様が全体に入った黒いボックスにはブルーのBOSSロゴが入り、OD-1X Over Driveの黄文字が側面に入ります。そして、このOD-1Xと、同時に発売されたBOSS DS-1Xは、これまでの1年保証ではなく5年間の保証が付いています。
なお公式にアナウンスもあるとおり、4月以降はBOSSペダル全てが新パッケージとなり、全モデル5年保証になるということです。
 

コントロールノブは4つ。左からLEVEL、LOW、HIGH、DRIVEと並びます。ノブと、その下のプレートには鏡面加工がなされ、高級感を作り出しています。
 

そして、OD-1X、DS-1Xに共通する、ペダル手前に輝く銀色のスクリュー。電池ボックスの蓋を兼ねるフットペダル部を固定するネジです。この部分は、BOSSペダルの最初期に銀色のネジ、通称コインネジ/銀ネジと呼ばれるネジが使われ、後に黒いプラスチックで、指で回すことのできるよう作られたネジ、通称サムスクリュー/黒ネジへと変わります。
現在もBOSSペダルに使われているのはこのサムスクリューですが、OD-1XとDS-1Xでは特別に銀色のネジが復刻されました。
 

ペダル裏蓋。かつてはこの部分全面に注意書きが書かれていましたが、かなりシンプルなスタイルになっています。
 

今回レビューするこのペダルの名前は、「BOSS OD-1X Over Drive」。このペダルが意識したのは、BOSS最初のコンパクトペダルとして作られたペダルであり、「オーバードライブ」という名前を世界に知らしめ、エフェクターのジャンルとして確率した、1977年11月発売の「BOSS OD-1 Over Drive」というペダルです。今回は1979年10月製造のOD-1と並べて、外観なども比較してみたいと思います。
 

世代を超える「銀ネジ」。オリジナルモデルの方はネジ全体が錆び付いて、「黒ネジ」のようになっています。
ネジの頭にはオリジナル同様、コインで回すことの出来る溝が刻まれていますが、ネジの頭自体の厚みが増し、指で回すこともできるようになっています。



新旧銀ネジの比較。新しいネジはワッシャーが噛まされ、ペダルを保護しています。
 


電池ボックス部。ここの構成はあまり変わっていません。電子スイッチ周りに小さな違いはあるものの、1979年から2014年まで、35年、いやそれ以上変わらない形を保っているのは素晴らしいというか、感動的ですね。


OD-1Xの基板です。ペダルのカラーを思わせるようなイエローの基板が使われています。載っているパーツの数も非常に多いですね。
 

オリジナルモデルとの比較。基板パターンの洗練度、そして使用パーツ点数の違いがとてもよく分かります。
 

基板には多数のコンデンサや実装パーツ、そして大きなDSPが載っています。
 

こちらはOD-1の基板。見ての通りのシンプルな構成です。
 

OpampはNEC uPC4741C。OD-1としては最初期の次にあたる、クアッドOpampです。ちなみに最初期モデルにはRC3403ADBというクアッドOpampが使われています。そしてこのモデル、uPC4741Cへと変わり、次のタイプから、NJM4558D、uPC4558C、TL4558PといったデュアルOpampへと変わります。
 

そして、100モデルを超える歴代BOSSペダルの中で、ペダル名(型番ではなく)が「Over Drive」というモデルは3つしかありません。初代OD-1、そして1997年発売のOD-3、そして今年発売されたOD-1Xです。せっかくなので、OD-3とOD-1Xも比較してみましょう。
 

歴代「Over Drive」。偶然かもしれませんが、年代が新しくなるごとにノブの数が2つ、3つ、4つと増えているのは面白いですね。この中ではOD-1のみが日本製、残りは台湾製です。そしてOD-1の筐体は現在のモデル、残り2台と比べると丸みを帯びた形状です。初代銀ネジ、そして現行黒ネジ、そして今回の銀ネジと、スクリュー部の形状もそれぞれ違います。
 



OD-3のサムスクリューと、電池ボックス部。
 


そして基板部。OD-3はバッファ部かなにかにOpampを使用していますが、ドライブ部はディスクリート回路で作られています。そのためこちらもパーツ点数が多いのですが、実装パーツを使用しておらず、基板パターンもまた違った形となっています。
 
というわけで、OD-1、OD-3、そしてOD-1Xの写真はこんな感じです。
では、レビューの方いってみましょう。
 

  • 操作性

試奏レポートでも書きましたが、BOSSペダルらしくとても使いやすいモデルです。電源、入出力、フットスイッチ、ノブ、全てが扱いやすく作られています。唯一、鏡面加工のノブだけが少しだけ、今指している位置が分かり無いにくいかもしれません。とはいえ、全く見えないということもなく、セッティング自体には特に問題ありませんが、ペダルに光が当たった状態で立ってペダルを見るとノブの位置は見えなこともあるかと思います。まぁこのペダルは記念碑的な意味もあると思いますので、あえてデザインの方を優先して作られているのもありだと思います。
 

  • サウンドレポート

では、音色を。まずは、BOSS OD-1Xそのものの音色を少し載せてみます。

サンプルサウンド1(Medium Gain)

全ノブを12時にしてのサウンドです。

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  • 録音環境

ギター:Fender USA American VIntage 57 Stratocaster リアPU
アンプ:Koch Classic SE C-SE6C クリーンセッティング
セッティング:Level:12:00、Low:12:00、High:12:00、Drive:12:00

サンプルサウンド2(High Gain)

Driveをフルアップにしてのサウンドです。

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  • 録音環境

ギター:Fender USA American VIntage 57 Stratocaster リアPU
アンプ:Koch Classic SE C-SE6C クリーンセッティング
セッティング:Level:12:00、Low:10:00、High:11:00、Drive:Full Up
ギターのヴォリューム:10→4→10

サンプルサウンド3(Full-Up)

Level以外をフルアップにしてのサウンドです。

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  • 録音環境

ギター:Fender USA American VIntage 57 Stratocaster リアPU
アンプ:Koch Classic SE C-SE6C クリーンセッティング
セッティング:Level:11:00、Low:Full Up、High:Full Up、Drive:Full Up

サンプルサウンド4(Clean Boost)

クリーンブーストサウンドです。

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  • 録音環境

ギター:Fender USA American VIntage 57 Stratocaster リアPU
アンプ:Koch Classic SE C-SE6C クリーンセッティング
セッティング:Level:10:00、Low:Full Up、High:Full Up、Drive:Minimum
原音→ブーストサウンド

というわけで、まずはOD-1X単体のサウンドを4つほど。
全ノブ12時設定で何も考えずにペダルそのものの癖が出る、扱いやすい音色となるのはBOSSペダル伝統ですね。特に和音での分離の良さはこのペダルそのものの大きな特徴として現れています。
ゲイン幅がやたらと広く設定されているのは、最近のというか、デジタル以降のBOSSドライブペダルに共通する設定です。このペダルは完全なクリーンブーストから、ハードロックからメタルまで使えるほどのハイゲインサウンドにまで対応していることが分かります。
ミュートでのザクザク感。これはとくに素晴らしいです。ギターのヴォリュームに対するレスポンスも高く作られていますね。かつて、BOSSはハイレスポンスなデジタルドライブペダルというコンセプトでBOSS DN-2というペダル(レビュー)が作られていました。その完成度の高さにはデジタルドライブの未来を見た気がしましたが、たとえばミュートプレイでは物理的に入力レベルが落ちるためゲインが不足してしまうという特徴がありました。OD-1Xではそこは完全に克服しましたね。さすがBOSSです。さすがにDriveを最大までするとノイズが出ていますね。Driveは3時あたりから徐々にノイズが出始めます。しかし、それ以前ではほぼノイズは皆無。この点も非常に素晴らしいところです。
そして、完全なクリーンブーストを作ることも可能。EQ設定で、ブーストの特性を変えることもできます。非常に扱いやすいペダルです。

音色そのものは、BOSSらしいドライブサウンドという印象。非常にモダンな機能、特徴を持ったペダルですが、あえて音そのものはクラシカルなドライブペダルの音色を元にしています。
では、かつてのペダルと比較してみましょう。

サンプルサウンド5(OD-1 VS OD-1X Medium Gain)

OD-1の12時のサウンドを作ってみました。

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  • 録音環境

ギター:Fender USA American VIntage 57 Stratocaster リアPU
アンプ:Koch Classic SE C-SE6C クリーンセッティング
セッティング:
・OD-1:LEVEL:12:00、OVER DRIVE:12:00
・OD-1X:Level:12:00、Low:9:30、High:9:30、Drive:1:30
前半OD-1→後半OD-1X

サンプルサウンド6(OD-1 VS OD-1X Boost Sound)

OD-1ブーストセッティングに近づけてみました。

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  • 録音環境

ギター:Fender USA American VIntage 57 Stratocaster リアPU
アンプ:Koch Classic SE C-SE6C クリーンセッティング
セッティング:
・OD-1:LEVEL:Full Up、OVER DRIVE:Minimum
・OD-1X:Level:2:30、Low:Minimum、High:9:00、Drive:9:00
前半OD-1→後半OD-1X

サンプルサウンド7(OD-3 VS OD-1X)

OD-3とOD-1Xを比較してみました。

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  • 録音環境

ギター:Fender USA American VIntage 57 Stratocaster リアPU
アンプ:Koch Classic SE C-SE6C クリーンセッティング
セッティング:
・OD-3:LEVEL:12:00、TONE:12:00、DRIVE:12:00
・OD-1X:Level:12:00、Low:11:00、High:2:00、Drive:10:00
前半OD-3→後半OD-1X

というわけで、OD-1XとOD-1、およびOD-3と比較してみました。
まずOD-1とOD-1Xですが、聴いての通り、非常によく似ています。OD-1そのものはミッドがかなり上がるタイプなので、OD-1XではHighとLowをかなり下げて設定し、ミッドを強調した音色を作ってみました。
また、OD-1のOVER DRIVEノブとOD-1XのDriveノブの設定を比較すると、OD-1はゲイン設定が高めに作られているのが分かります。言うまでも無く最大ゲインはOD-1Xの方が高いんですが、ゲイン設定の中心部は、OD-1の方が高いです。
そして、OD-1のセッティングの中で、特に有名なブーストセッティング。LEVEL最小、OVER DRIVE最大のセッティングも、OD-1Xでは近い音を出すことができます。Toneの無いOD-1ですが、OVER DRIVEノブの設定によりトーンの特性が変わるため、素直にゲインだけを操作出来るOD-1XでOD-1の音を再現しようとすると、元のOD-1の設定によりEQ設定を変えなければならないことが分かりました。
さて、もう1つの「BOSS Over Drive」ペダル、OD-3ですが、こちらは全般的に歪み方、歪みの特徴、質そのものが全く違っていることが分かります。「ローが強い」と評判のOD-3ですが、OD-1と比較すると、かなりハイが強く、ゲインが低めに作られたペダルであることも分かります。OD-1と比べ、ギターそのものの存在感が薄めに感じるかもしれませんが、OD-3はギター単体でなくアンサンブルに入った時、特に歌モノのバックなどで素晴らしい働きをします。ダイナミックレンジも高く、良いペダルですが、OD-1Xでその音を作ることは出来ません。OD-1Xはデジタルドライブペダルとしてはデジタルっぽさが無いと言われますが、OD-3のようなハイが強く出る設定にすると、若干デジタルらしさが顔を出してくると思いました。
とはいえ、こんな設定をあえてこのペダルでやる必要は無いと思いますし、こういう極端なセッティングをしなければ、OD-1Xは素晴らしく使いやすく、そして音も良く、音の抜けも素晴らしいペダルだと言えます。
 
というわけで、OD-1Xのサウンドを見てみました。
こうしてみると、OD-1XはOD-1を明らかに意識して作られたペダルであることがよく分かります。歪みの特性そのものはOD-1に近く、そしてEQの設定幅、ゲイン設定幅が圧倒的に広くなり、レスポンスも明らかに高く、さらに音そのものの存在、太さも向上していると言えます。OD-1Xはまさに、OD-1が進化し、生まれ変わったオーバードライブだと言えると思います。
これは素晴らしいペダルです。これは是非、店頭などで音を出してみて欲しいと思います。すごいペダルです!

サンプルムービー
DS-1Xレビューしました!

 
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