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復活したBOSSのアナログディレイ!「BOSS DM-2W Delay 技 Waza Craft」を弾いてきました!レポートします!


2001年発売のMD-2を最後に、新しいアナログエフェクターを長年制作してこなかったBOSSが、新たに2014年「Waza Craft」シリーズとして発売した3種のアナログエフェクター。
そのうち2種類のオーバードライブ「SD-1W」とBD-2Wは先に発売されましたが、最後に残されたアナログディレイペダル「BOSS DM-2W Delay」は、発売が遅れ、結局2015年の1月末に発売されるということになりました。で、発売されたDM-2Wですが、なかなか店頭で見ません。どうやら初回分はほとんど即完売という形で、次は今月下旬ごろ(2015/3/2時点)という予定となっているようです。
冒頭の写真を見れば分かるとおり、私はなんとか初回分を確保できたようで・・・なかなかタイミングも無かったんですが、今月末に次がでると言うことなので、まずは今回、お店で音を出したときの印象をレポートしようかな、と思います。
では、いってみましょう!

BOSS DM-2W Delay

こちらがDM-2Wです。他のWaza Craftシリーズ同様、フットプレートのゴムには「技 Waza Craft」のロゴが入り、ペダルコントロール部の中央には切替スイッチが搭載されています。
コントロールはRepeat Rate、Echo、Intensity。元になったヴィンテージディレイペダル「DM-2 Delay」のものを踏襲しています。中央のスイッチでSモードとCモードの切り替えができ、S(スタンダード)モードでは20〜300msのディレイとして、オリジナルDM-2の音を思わせるサウンド、C(カスタム)モードではよりクリアで長い(40ms〜800ms)ディレイタイムを実現する、という形となっています。1インプット、2アウトプットのステレオアウト(ダイレクトアウトを個別に出せる)仕様で、さらにRateコントロールをエクスプレッションペダルで操作出来るスタイルというのも、DM-2を現代的な操作性にした、ということだと思います。
ちなみに、アウトプットとダイレクトアウトが独立させられる、というだけならば、DM-2の後継機種「DM-3 Delay」にもその機能があります。なので個人的に最初の印象として、これはDM-2Wじゃなく「DM-3W」なんじゃないかと思ったりもしましたが、未だ他の人がツッコミを入れているのを見ていないので、まぁ良いのかな、と思ったりしますw
ではでは、レポートしていきたいと思います。
 

  • セッティング

Fender USA American Standard Stratocaster


BOSS DM-2W Delay

Roland JC-120
Roland JC-120
セッティングはいつも通り、ストラト+JCの形でした。
 

  • 操作性

BOSSペダルで操作性を語る、というのはけっこう大変で、それほど基本的に使いやすいというか、何も考えなくて使えるように作られています。DM-2Wに関して言えば、ディレイタイム。つまりRepeat Rateコントロールですね。このコントロールが、昨今の多くのディレイペダルと逆向きになっています。つまり、左周りでディレイタイムが長くなるスタイルです。これはヴィンテージDM-2と全く同じ操作感ですが、今のペダルに馴れているともしかしたらとまどうことがある部分かもしれません。
他は何も言うことはありません。使えば、というか見れば分かります。
 

  • サウンドレポート

では、音について。先に述べておきます、というか冒頭の写真でも後ろにありますが、私はオリジナルDM-2(後期型)を持っています。以前レビューもさせてもらいました。うちのDM-2はなぜか完全な発振をしてくれないんですが・・・それでも一応、DM-2オリジナルの音はそこそこに知っています。なので感じた印象としても、比較するような内容になると思います。DM-3は持っていないので、比較はできませんw
まずは、Sモードにして音を出してみます。ノブを動かしたりして音を出してみると、たしかに操作感は完璧にDM-2だ、という印象でした。ディレイタイムも同じですし、リピートが逆回しなのも同じだし、さすがBOSS、よく作ったなと思いました。特に逆回りリピートなんて、かつてはともかく、今のBOSSの新機種に採用するというのはさすがのこだわりだと思います。
音は、所謂アナログディレイサウンドです。ここもDM-2そっくり、と言いたいところですが、ディレイサウンドとして似ていると思ったのはIbanez ES2レビュー)のロングディレイサウンドです。ほんの少し、ごくわずかな違いなんですが、音の表面が滑らかな印象です。ヴィンテージアナログディレイにとても近い音なんですが、少しだけスムースな音、という印象。実はこの印象って、今多くのアナログディレイに搭載されているCoolaudio製のBBDの特性ではないかと個人的に思っています。
まちがいなく100%アナログディレイサウンドで、ヴィンテージな雰囲気があるものの、どこかスムースな感じを持ったディレイペダルは、ほぼ全てがCoolaudioのBBDを搭載しているからです。以前の記事で、DM-2WもCoolaudioじゃないかな、と書いていましたが、結論から言うと、やはりCoolaudioでした。非常に優秀なBBDなんですが、優秀すぎて微妙に古い松下とかのBBDと比べると音が良すぎるため、こういう印象になるのかなと思います。
ちなみにCoolaudioのBBDを使っていながら、この印象をもたなかったディレイは、私が弾いた中ではMalekko Echo 600 Dark(レビューページへリンク)のみです。このペダルの音は今Ekko616 Darkに受け継がれているということで、そのうち弾いてみたいと思っています。
(念のため、CoolaudioのBBDがダメだと言っているわけではなく、ヴィンテージアナログディレイと同様の雰囲気を持った音を出すと印象を受けたCoolaudio搭載ペダル、という意味です。例えば他の、ES2やAqua-Puss mkIIなどもそれぞれ違った味があり、素晴らしいペダルなのは言うまでもありません。)
少し話がそれました。Sモードでの音、非常に高いレベルで再現されていますが、ほんの少しだけ艶があって今っぽさもあるような感じがした、という印象でした。ちなみにオリジナルDM-2はMN3205とMN3102をBBDとして使用しています。DM-2WはV3102DとV3205SDのペアを3つ、計6つのBBDを搭載しています。
ではCモード。こちらは、「ディレイタイムを伸ばしながらクリアな音を作った」というモードです。実はこの説明って、ちょっと変なんですよ。アナログディレイは、ディレイタイムを伸ばせば伸ばすほど音がダークになっていく、というセオリーがあります。SモードとCモードで使われているBBDが同じであれば、ディレイタイムを長くする(BBDのペアを複数使用する)と音は基本的にクリアではなくなっていきます。
つまり・・・CoolaudioのBBD本来の実力がCモードであり、Sモードでは意図的に、ディレイタイムを短くしながら音をダークに濁らせるフィルタをかけている、と考えるのが妥当ではないかと思います。「ヴィンテージサウンドの再現」という意味では、ダークな音をあえて作るということに意味があり、そのバランス感覚などに「芸術的な実力」が必要になるため、ヴィンテージサウンドの再現は大変なんですが、単に音がクリアかそうでないか、ということだけを比較すると音をクリアに出す方がダークに出すよりも難しいことなのは明白ですので、このCモードの音があるからこそ、そこから加工等を入れてSモードの音を作ることができるということになるのではないかと想像できます。
で、実際弾いてどうだったのかという話ですね。ディレイって大好きなので、ついいろんなことを書きたくなってしまいます。実際にCモードで音を出してみると、そのクリアさに驚きます。音は間違いなくアナログディレイです。その上でこの音を作ることができる、というのは・・・個人的には「Maxon AD999」以来の衝撃です。
音がいくらクリアだといっても、デジタルディレイのような硬さはありません。PT2399のようなディレイチップでも、なかなかこの音は難しいと思います。これだけの柔らかさ、暖かさを持ちながら同時にしっかりとクリアな音色を作っているというのは素晴らしいです。アナログディレイではこのDM-2WとAD999くらいではないでしょうか。デジタルハイブリッド系のディレイでこの感覚を覚えたのは・・・唯一Deep Blue Delay試奏レポート)くらいですね。それほど、このDM-2WのCモードのサウンドは素晴らしいです。ヴィンテージディレイのサウンドを再現するペダルとして使うよりも、今の技術で作られた最新アナログディレイとして使う方が、よりDM-2W本来のポテンシャルと言えるのかも知れないと思いました。
ちなみに両モード、がっつり発振できます。とはいえ試奏ではほとんど発振はできなかったので・・・そのあたりは後にレビューを書くときに触れたいと思います。
 
というわけで、BOSS DM-2W Delayのレポートでした。
これすごいペダルです。なかなか見つからないかも知れませんが、もし弾く機会があれば、是非音を出してみるべきだと思います。素晴らしいです。
サンプルムービー

 
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