世界的な大手楽器メーカー、「Fender」。
これまで、ジャパンメイドのFender Japanを除く全てのFenderモデルの総代理店として日本国内で取扱を行ってきた山野楽器が、その取扱を本日、2015年3月20日をもって終了しました。
これまで日本国内向けのFender公式ウェブサイトとして運営されてきた「Fender Official Site Japan」の運営も同時に終了となります。
Fender Official Site Japanは2015年3月20日をもって運営を終了させていただきました。
Fender製品をご愛用いただいている皆様、そして当サイトを応援していただいた皆様、長年に渡るご愛顧ありがとうございました。
なお、Fenderおよび各ブランドについてのお問い合わせはフェンダーミュージック株式会社までご連絡ください。
URL:http://www.fender.co.jp/
という内容が表示されています。
さて、このこと自体は、これまで知っている人は知っているというか、そういう内容だったわけですが、今回の日本国内におけるFenderの取扱については、かなり急激な動きだったことが推測できます。
今月3/3に書いた、Fender、国内で求人という記事。実はここには当初、本日のこと、つまり3/20に山野楽器が取扱を修了する旨などを書いていました。あまりにも影響が大きくなったため、いったん正式発表を待つ形で内容を変更させていただいたんですが、その際に記事を書いた時点で分かっている情報のみを残しました。
それが、Fender Musical Instruments Corporationが日本で求人をしているということでした。
この求人なんですが、Fender Music Corporation Japan(FMCJ)を新たに作り、千葉、市原に新しいディストリビューションセンターを設立するから品質管理を募集するよ、という内容だったんですが、記事中にもあるとおり、「勤務地は石川県」と表示されていました。この勤務地、後に変更となり、千葉、市原での勤務となっています。つまり、求人登録の際「Ichihara」と「Ishikawa」を間違えるということをしています。勤務地の登録を間違えるというのはなかなか無いことだと思いますので、おそらく日本語が得意でない人が聞き間違えたのか言い間違えたのか分かりませんが、とにかく急いで行われたものであることが推測できます。
その後、Fender、別の求人。日本に設立されるのは「アジア担当」?という記事で載せたとおり、アメリカ国内での求人も出ていました。そこでは経理担当を募集しており、日本に設立されるFender Music Corporation Japan(FMCJ)は「アジア担当」と書かれていました。つまり世界的に、アジア全体を見据えた新たな会社が立ち上がるということになります。かなり大きなプロジェクトです。
その他求人情報の内容などから、Fender Music Corporation Japan(FMCJ)の本部はなんと六本木ヒルズらしいことも分かっています。
これらの動きは今月の初めになって突然活発になりました。そして今回新たに出てきた「フェンダーミュージック株式会社」の名前。これはFender Music Corporation Japanの日本での登録名ということだと思いますが、その新ウェブサイト「http://www.fender.co.jp/」が、3/20現在、まだ稼働していません。どころかNot Found状態です。
つまり、フェンダー側での準備も相当遅れている状態であるということが分かりますね。急に決まって、なんとか形にしようとしたけれど間に合わなかったのか、それとも3/20まではウェブサイトを公開せず、3/21になってから公開する予定なのかそのあたりまでは現時点ではなんとも言えません。ただ、少し端々に見えてくるものが、何か遅れを感じさせるものであるということも確かです。
なお、山野楽器がFenderの取扱をやめることにより、TGS(東京ギターショウ)の開催も中止する運びとなるようです。
今後、もう少しFenderについては動きがあると思いますので、その都度また載せて行きたいと思います。
追加情報:神田商会、Fender Japanの取扱を終了
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