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「Keeley」からニューモデル、一挙7機種登場!


長年、アメリカでオリジナルエフェクターやモディファイペダルを制作するKeeley Electronics
先日はモディファイペダルを生産完了にするなど、変革を迎えているブランドです。本国では1〜2年ほど前からオリジナルモデルを多くラインナップしていましたが、それらのペダルと新作ペダルが合わせて7機種、一気に日本に入ってきたようです。それぞれ見てみましょう。

Keeley Electronics Katana Boost Mini

まずはこちら。ミニサイズのブーストペダルです。
モデル名からも分かるように、Katana Boostを元にして作られたペダルですね。
Keeleyにとって初めてのオリジナルペダルだったそのモデルをミニサイズで作り直したモデルです。オリジナルモデル同様、1つのコントロールノブを搭載します。
元のモデルはノブを引き上げることでモードを切り替えることができましたが、こちらはその切替スイッチを内部DIPとしています。
なおKeeleyといえばTrue-Bypass Looperでミニサイズペダルを一般的に広めたブランドでもあります。そのブランドが今、初のミニサイズエフェクターをラインナップするというのもまたおもしろいものですね。
サンプルムービー(EP Boosterと比較)
MXRサイズのKATANA Boostの試奏レポート
MXRサイズのKATANA Boostのサンプルムービー
 

Keeley Electronics Son of Fuzz Head

続いてはファズペダルです。こちらもモデル名から分かるとおり、Fuzz Headを発展させたモデルです。
コントロールはGain、Tone、Output。およびモード切替スイッチを搭載。オリジナルFuzz Headを受け継ぎながら「FETによるチューブ・シュミレート回路を増設」して作られたモデルということです。コントロールも増えていますね。
サンプルムービー
 

Keeley Electronics Psi Fuzz

続いてもう1つファズペダルです。こちらは完全新作ファズですね。
ゲルマニウムトランジスタとシリコントランジスタを組み合わせたハイブリッドスタイルのファズペダルで、コントロールはVoltage、Voice、Creamと少し変わっています。ただ、名前は変わっていますが、どうやらVolume、Tone、Gainという使い方で良いみたいですね。
「強力なサスティーンとクリーミーなリード・トーン」を作るというペダルで、高いレベルで設定できるヴォリューム、効きの良いトーンとハイゲインにも設定出来るファズサウンドが特徴とのことです。
サンプルムービー
 

Keeley Electronics Compressor Pro

続いてはコンプレッサーです。Keeleyでコンプレッサーといえば、C4をはじめとするROSS系のナチュラルコンプレッサーが有名ですね。
こちらはROSSではなく、スタジオコンプレッサーを元にしたモデルということです。というか、以前Urei 1176系コンプレッサーを特集しましたが、その中に入る、つまりUniversal Audio 1176的な音を持つペダルということのようです。
Gain、Ratio、Attack、Release、Outputノブに加え、KneeとAutoスイッチを搭載。ペダルのON/OFFに加え、Super Squishyフットスイッチを備えています。コンプレッションの利きやThresholdを超えたかどうかがLEDで表示され、ギターやベースのみならず様々な楽器で使えるコンプレッサーということですね。
サンプルムービー
サンプルムービー2(Origin Effects Cali76との比較)
 

Keeley Electronics DynaTrem Dynamic Tremolo

続いてはトレモロペダルです。
こちらはDepth、Rate、Shape / Reverb、Levelコントロールと「ΔR/ΔD/ΣNT」の切替スイッチを搭載。ただのトレモロではなくリバーブも内蔵し、古いアンプに搭載されるエフェクトを作るペダルとなっています。トレモロとリバーブを組み合わせたペダルといえば、Strymon FlintMr.Black Deluxe Plusなどもそうですね。
ΣNTモードではリバーブが加わり、トレモロもハーモニックトレモロとなります。古いブラックフェイスやツイード期のフェンダーアンプトーンが作れます。ΔRとΔDのモードは、RはRate、DはDepthがそれぞれエンヴェロープ、つまり弾いたアタックの強さに応じて変わります。例えば弾いた直後は速く、そこからゆっくりと遅くなるトレモロや弾く強さによりかかりの強さが変わるトレモロを作ることができます。
サンプルムービー
 

Keeley Electronics Recino Digital Delay

続いてはディレイペダルです。24bitデジタルディレイペダルで、Spin SemicondutorのFV-1チップを使ったタイプのディレイですね。
Repeat、Time、Levelコントロールを搭載。最大1000msまでのデジタルディレイを作ります。「不要な歪みが発生する事のないクリアーでローノイズなトーン」が特徴ということですね。2015年のNAMM SHOWに出展されたモデルです。
サンプルムービー
 

Keeley Electronics Aurora Reverb

最後はこちら。リバーブペダルです。「24bitのローノイズ、ハイファイ・プロセッサー」を使用したリバーブペダルということですね。
Decay、Slapback、Warmth、BlendコントロールとHall、Plate、Room切替スイッチを搭載。3種類のリバーブアルゴリズムを切り替えて使うことができます。Slapbackコントロールはプリディレイです。Warmthはリバーブシグナルのみにかかるトーンコントロールで、リバーブの暖かさを調整するものですね。
アナログドライスルー構造で、ドライ音はデジタルに変換されません。
サンプルムービー
 
というわけで、Keeleyの新しく日本に入ってきたモデル7機種のご紹介でした。Keeleyらしくかなり攻めたモデルもあれば、スタンダードなモデルもありますね。個人的にはKatanaとコンプレッサー、トレモロが面白そうだと思います。
 
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