この「One Control Basilisk」は、128種類のプリセットを保存でき、それぞれのプリセットから5種類のMIDIプログラムチェンジ（PC）シグナルとコントロールチェンジ（CC）シグナルを出力できるというMIDIコントローラーですね。
5種類のPCとCCは、個別にMIDIチャンネルをグローバルに設定することができます。グローバルの意味は、全プリセットでMIDIチャンネル固定。たとえば、1つ目のPCシグナルをMIDIチャンネル8に設定したとすれば、全プリセットの1つ目のPCシグナルはチャンネル8として送信されるという形。なので機材の接続や設定を変えても、MIDIチャンネルをまとめて設定できるということですね。
128のプリセットは64バンク×2プリセットという方式。上段のスイッチでバンク、下段のスイッチでプリセットを選択します。バンク数が多いので、選択できるバンクの下限と上限を設定し、ステージごとに使うバンクを制限することができます。
また、特別モードとして、バンクの下限と上限を同じ数値（たとえばバンク30〜30）に設定すれば、フラッシュアクセスモードになり、4つのフットスイッチがバンク30の2つのプリセットとバンク31の2つのプリセット、というように変更され、4つのフットスイッチに4つのプリセットを割り当てることも可能となっています。
また、通常のプリセット選択ではバンクを変えて、プリセットを選択することでMIDIシグナルが送信されますが、ダイレクトアクセスモードを設定すれば、バンクを変えるごとにシグナルが送信される形にもできます。たとえばバンク1のプリセット1からバンク5のプリセット2に行く場合、通常はバンク↑スイッチを4回押して、プリセット2のスイッチを押します。
この操作をダイレクトアクセスモードでやると、バンク↑スイッチを4回押す間にバンク2、3、4、5のそれぞれプリセット1のシグナルが送信され、最後にバンク5のプリセット2が送信される動作をするということです。
また、MIDIインプットがあり、外部コントローラーからPCシグナルを受信してプリセットを選択、改めてBasiliskのプリセットに保存されたシグナルを送信することができるということです。
駆動はDC9Vアダプターのみ。端子はMIDI Inが1つ、MIDI Outが2つあり、2つのアウトプットからは同じシグナルが送信される形となっています。
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