GUILDから、初期のギルドギターの上位モデルが復活です。
GUILDは1952年、当時の高級ギターメーカー、Epiphoneの元役員のジョージマンを迎えた当時の楽器店オーナー、アルフレッド・ドロンジによって設立されたギターメーカーです。
当時、Epiphoneの移転により解雇された職人を中心にニューヨークのワークショップとして始まり、後にニュージャージー州に移ります。
当初はアーチトップ(ホロウボディ)のエレキギターとアコースティックギターを制作。特にジャズギターを中心に制作していましたが、60年代になるとフォーク向けのアコースティックギターを中心に制作していました。
70~80年代、アコギを使った音楽の衰退により業績が悪化、80年代にはソリッドボディのエレキギターも制作しますが、人気は下がってしまいました。
1995年、Fender傘下となったギルドは実質的なフェンダーのアコースティック部門となりますが、Fenderブランドでのアコギに力を入れ始めるのと同時期、2015年にフェンダー傘下を離れ、現在のコルドバミュージックグループのブランドとなっています。
というすごいざっくりした経歴を載せてみましたが、そんなGUILDから、新たなホロウボディのエレキギターが登場です。
「GUILD "Newark St. Collection" X-350 SCARLET RED」。
1950年代、つまり最初期のギルドギターの中でも最上位クラスのギターを復活させたモデルです。
ジャズギターを中心としたラインナップだった当時のモデルということで、ジャズ的なスタイルのフルアコのホロウボディとなっています。
ボディはチップ材がスプルース、バックがメイプル、サイドもメイプルで作られています。
ネックはマホ/メイプル/マホに3ピースネックで、指板はエボニーとなっています。フレットは20Fとなっています。
ピックアップはFranz P90 Dog Earを3機。
コントロールは3ボリューム、1トーン、3Wayセレクターとなっています。
3PUで3Wayセレクターとなっていますが、イメージとしてはフロント、フロント+リア、リアの3Wayに常にミドルがミックスされるような形。なのでミドルボリュームを0にすれば2PUのように使うことができます。
とはいえ50年代のギターの操作性を受け継いでいるので、今の感覚ではちょっと変わった感じのコントロールとなっているのも面白いです。
ブリッジはBigsbyスタイルのGUILDトレモロにTune-O-Maticブリッジとなっています。
ギブソンとグレッチの中間的な雰囲気もあるシングルカットのボディスタイルにP-90×3。
ちょっとエピフォンっぽさもあるのは当時のギルドの職人の多くが元エピフォンだったからなのか、それとも単にP-90のホロウの中で特に有名なモデルといえばEpiphone Casinoだからなのかは分かりませんが、スタンダードでありながら少し変わったところもあるモデルのように感じますね。
Guild X-350 Stratford
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