「Electro Harmonix 15 WATT HOWITZER」は、クラスD方式で作られたソリッドステートパワーアンプを搭載するコンパクトなアンプヘッドです。
クラスDはデジタルアンプで多く使用される方式ですが、このアンプの場合はソリッドステート、つまりアナログ回路で作られています。
クラスDはアンプの形として最も効率の良い出力ができる方式で、パルス信号を使うため、デジタルアンプは自然とクラスDになります。
なのでデジタルパワーアンプがクラスDなのは確かですが、アナログ回路でもクラスDアンプは普通にあります。(サブウーファーとかに使われたり、手頃な価格のアナログオーディオなどにも使われます。)
ついでに書きますけど、クラスAは最も効率が悪い方式。効率が悪い=熱が発生する、です。エネルギーが熱に変わってしまう部分が多いから、シグナルを増幅(アンプリファイ)するアンプとしては効率が悪い。それはその分余裕があるということなので音が最もクリアになる傾向があります。音がクリアである反面、効率が悪いので大出力には向いていません。(その分強力な電源が必要になるため。)
クラスBはプッシュプル方式で、大音量を出力するのに向いた方式。クラスAよりも効率が良いのですが、小音量に向いていません。
そこで考え出されたのがクラスABという方式で、クラスAとBの中間的なバイアス電流を使う方式です。大出力ギターアンプでは最も一般的な方式ですね。100W真空管アンプとかはほとんどがクラスABです。
クラスCはスイッチング方式のアンプで、歪み(ギターアンプとかの歪みじゃなく、音響用としてはよくない歪み)が出る分シグナルを大きく増幅できます。音としての歪みが出ても問題ないもの…つまり音に使わない通信機器とか、ただでかい音が出せれば良いサイレンとかに使われたりします。
で、クラスD。これは主にパルス幅変調(PWM)という波形にシグナルを変換するものです。上記のとおりアナログ回路で作れますが、パルス幅変調はデジタルだと0と1で表現できるので、デジタルアンプはクラスDになります。
話を戻しましょう。Electro Harmonix 15 WATT HOWITZERです。
コントロールはVol、Treble、Mid。Bass、Gain。およびBrightとNormal切り替えスイッチとなっています。インプット、アウトプット、エフェクトループを搭載。
エフェクトループのSENDはプリアンプアウトとなるので、ここから別のパワーアンプにアウトプットしたりラインアウトとしてキャビシミュなどに接続して使うこともできます。
アウトプットは8~16Ωのスピーカーアウトです。8Ωで15W出力となります(16Ωだと7~8Wくらいかな)。
電源は24V 1A。専用アダプターが付属しています。
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