まずはこの「Catalinbread Dreamcoat」。
リッチーがギターに接続して使用した、アイワTP-1011オープンリールデッキのプリアンプ回路を再現し、発展させたプリアンプ・オーバードライブです。オリジナルのアイワデッキのプリアンプはマイクプリアンプで、ギターで使うと歪みが加わります。それがうまく作用して、リッチーのトーンになっていた、と言われています。
コントロールはFREQ、SAT、BLEND、MIC VOL、MASTER。MIC VOLがゲイン、MASTERがボリューム、BLENDはクリーンブレンドで、オリジナルにはなかったものです。SATがプリアンプのファーストステージのサチュレーションで、FREQは周波数のブーストです。
内部にトリムポットがあり、これでFREQがブーストする周波数を2.4kHz~5khzまでの範囲で設定可能。これはリッチーのストラトに仕込まれたパッシブインダクタブースターを再現したものとなっています。
SKEW、EXTRA、BOOSTコントロールがあり、ブーストの周波数レンジ、トランジスタのゲインレベル、そしてブーストレベルを調整します。オリジナルモデル以上に広く細かく調整ができるようになっています。
こちらも内部にトリムポットがあり、マスターボリュームを調整。これがリッチーのトレブルブースターに施されたモディファイと言われている内容となっています。
単にリッチーの音を作るだけでなく、新たな音を生み出すための発想を作るためのペダルとなっています。
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