アンプシミュレーター。様々なアンプのサウンドを本物のアンプを使わずに再現するエフェクトです。1989年に発売されたSansampは、アナログ回路でアンプライクなトーンを再現するペダルの元祖的な存在となっています。
1995年に発売されたRoland GP-100はラック型のマルチエフェクターですが、デジタルでアンプサウンドを再現し、その技術は96年発売のGT-5へと受け継がれます。また98年には、後に“アンプシミュレーター”の決定版となるLine6 PODが発売されました。2001年には、コンパクトエフェクトサイズのBOSS GP-20(ツインペダルシリーズ)も発売されました。
その後アンプシミュレーターは多くのマルチエフェクターに当たり前に搭載されるようになりました。そして最近では、かつてのマルチエフェクターとは段違いのスペックとクオリティのデジタルアンプシミュレーターを収録したコンパクトペダルが発売されています。
今回は、そんなデジタル回路で、1台で複数のアンプサウンドを再現できるアンプシミュレーターペダルをまとめてみようと思います。
ではいきましょう。
BOSS IR-200 Amp & IR Cabinet
本体には144種類のBOSSオリジナルIRと、10種類のCelestionIRを収録。
さらに128種類の外部IRをロードできるスロットがあります。
それだけでなく、8タイプのギタープリアンプと3タイプのベースプリアンプを収録。
コントロールはAMP、CABINET、AMBIENCEノブとGAIN、LEVEL、BASS、MIDDLE、TREBLEコントロールを搭載。
AMBIENCEはルーム、スタジオ、ホールリバーブを収録。EQもグローバルEQとメモリーEQがあり、パラメトリック、グラフィックEQを選択できます。
各コントロールを128種類プリセット可能、1つのプリセットにはステレオIR、またはモノラルIR×2を設定できます。
内部構造はアンプシミュレーター、ノイズサプレッサー、エフェクトループ、2つのキャビネットと個別のEQ、そしてAMBIENCEという構造。EQはAMBIENCEの後にも設置できます。
外部IRロードやプリセットのバックアップができるソフトウェアもあります。
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FLAMMA FS06 PREAMP
7種類のアンプサウンドを収録し、それぞれ2chで14のサウンドを選択できます。7つのプリセットがあり、BASS、MID、TRE、LEVEL、GAINとSAVE/SELECTボタンを搭載。
シンプルなスタイルで使えるプリアンプペダルです。
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Mooer Preamp Live
。3つのバンク、各4プリセットを組み合わせた12チャンネルのプリアンプペダルで、12種類のプリアンプを切り替えて使うことができます。
プリアンプは主にMicro Preampシリーズのサウンドを中心に12種類を初期搭載。Bluetoothで操作できるアプリを使えば100種類程度のアンプモデルやブースターの設定も可能となります。
コントロールはVOL、BASS、MIDDLE、TREBLE、GAIN、BOOSTと、マスターセクションのMASTER、PRESENCE、FX LEVEL、CAB SIMスイッチ。マスターセクションはプリセットされず、常時有効となるコントロールです。
BOOSTはPRE/POSTを切り替えることができ、長押しでノイズゲートのコントロールも可能。ノイズゲートもプリとポストに1つずつあり、同時にかけることも可能です。
また、新たにTONE CAPTUREという機能を搭載し、実際のアンプのサウンドに音を近づけることが可能。アンプサウンドを分析し、スペシャルEQセッティングを作ることで音を近づけるというものとなっています。
入出力端子はインプット、アウトプット、エフェクトループ、XLRアウト、ヘッドフォンアウト、MIDI IN/OUTとなっていて、CAB SIMスイッチでアウトプットとXLRアウトそれぞれ個別にキャビネットシミュレーターをON/OFF可能。例えばアウトプットCAB SIM OFFでギターアンプに接続して中音を、XLRからCAB SIM ONでPAに接続して外音を作ることも可能です。
エフェクトループは通常のシリーズループとA/Bモードのループがあり、A/BモードではギターアンプのプリアンプとPreamp Liveのプリアンプを切り替えるような使い方が可能となります。
Mooer PREAMP MODEL X2
GAIN、LEVEL、TREBLE、MID、BASSコントロールを搭載。1つのプリセットに2つのチャンネルがあり、クリーンとドライブチャンネルを選択できます。また、エディタソフトを使うことで、MooerのアプリGE Labで作られ、Mooer Studioに共有されたアンプモデルに置き換えることもできます。
さらに、3つのIRをロードできるキャビネットシミュレーターも搭載。
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NUX Amp Academy
6タイプのスタンダードなアンプモデルを収録したアンプシミュレーターです。
Gain、Master、Boost、N.R.、Bass、Middle、Treble、Presenceコントロールを搭載。
また、Vintage/Classic/ModernのAスイッチ、Brown/Red/IridiumのBスイッチ、S1/S2/S3のSCENEスイッチがあります。
本体にはチャンネルAとチャンネルBがあり、チャンネルAはAスイッチでVintage(Twin Rvb or Super Rvb),Classic(Vibro King or Mr. Z 38),Modern(Cali Crunch or Brit Blues)を選択可能。
チャンネルBはBrown(Fireman or Brit 800),Red(Dual Rect or SLO 100),Iridium(Uber or DIE VH4)を選択できます。
チャンネル切り替えフットスイッチとシーンスイッチがあり、シーンスイッチは3つのプリセットを選択できます。
また、エフェクトやリバーブ、ノイズゲート、エフェクトループも収録。
エフェクトはコンプレッサーやブースター、オーバードライブ、ディストーションを搭載。リバーブはルーム、ホール、プレート、スプリング、ダンプを選択できます。さらにドラムパターンを収録していて、練習やルーパーに使うこともできます。
さらに6バンドEQを別途備えています。そしてChoptones製のIRを12種類収録していて、さらに16のスロットにサードパーティIRをロードすることもできます。
Strymon Iridium
コントロールはDrive、Middle、Bass、Treble、Level、Room。
そしてRound、Chime、Punchの3タイプのアンプスイッチと、3タイプのCabスイッチとなっています。
フットスイッチはON/OFFとフェイバリットですね。
また、ナチュラルな残響を加えるRoomコントロールも搭載しています。
3つのアンプは、Fender Deluxe Reverb、Vox AC30、Marshall Super Leadを元にしています。
キャビネットはIRベースのもので、9タイプのサウンドおを収録。それぞれアンプとの組み合わせで3タイプずつのサウンドを組み合わせることができます。
アナログJFETプリアンプを内蔵し、ステレオアウトやヘッドフォンアウトも搭載。MIDIやエクスプレッションペダルコントロールも可能。USB端子から外部IRをロードすることもできます。
WALRUS AUDIO ACS1
コントロールはBASS、MID、TREB、VOL、GAIN、ROOM、CABスイッチ、LRスイッチ、アンプタイプスイッチです。
アンプタイプはFullerton、London、Dirtford。順にフェンダーDeluxeReverb、マーシャルBluesbreaker、Vox AC30です。基本的にかなり渋いアンプタイプですね。
CABスイッチはキャビネットを設定します。フロントとバックで3×2の6つのIRを収録。L+Rスイッチで、ステレオの左右でアンプタイプやキャビネットを個別に設定することも可能。1つのギタープレイを拡げてステレオらしい音にすることができます。
プリセットは本体に3つ、MIDIから128種類ロードすることができます。
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