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当サイトの内容を説明文等に使用している楽器店さんがあるようですが、一切関係がありません。

外部IRをロードできる、コンパクトなキャビネットシミュレーターまとめ!

ギターのサウンドは、様々な要素で作られています。
ギター本体のネック、ボディ、構造、ピックアップから始まり、ケーブル、エフェクター、アンプ等々、システムを構成する多くの機材の全ての要素が組み合わさって、最終的な音色となって出力されます。
金属弦の振動をピックアップが電気信号の振動に変換し、それを増幅したりエフェクトをかけたりしてスピーカーから空気の振動となって出力された音。それがギターの音色です。ギターサウンドを構成するのはシステム全ての要素の積み重ねですが、その中でも特に大きく音色の傾向を左右するものが、出音の最終段となるスピーカーです。
スピーカー、さらにその設置された場所の特性をシミュレートしてラインアウトする、つまり音を空気の振動に変換すること無く、電気信号のままギターのサウンドをシミュレートするのがスピーカーシミュレーターという機材ですね。

スピーカーシミュレーターは、現状では大きく分けて2種類のタイプがあります。1つはフィルタリングを使用するもの。最終的なスピーカーから出力される波形に近づけるため、フィルター回路を使ってその音色を再現するタイプですね。
もう1つはIR(インパルスレスポンス)を使用してデジタル処理を行うもの。
toy-love.hatenablog.com

IRについて詳しくは上記の記事なんかを見てもらえればと思いますが、要は「あるスピーカーをある環境でマイキングをした状態」を再現するものです。IRを使用することで、様々な環境、マイキングでのサウンド特性を簡単に再現することができる、というのが大きな特徴ですね。

なお、昨今「IRはリアル、フィルターはもう古い」というイメージが作られつつありますが、IRを使用するタイプとフィルターを使用するタイプのキャビネットシミュレーターに、それぞれ直接の優劣はありません。ただ、IRを使用するものはある程度のリアルさが低価格なモデルでも担保されていることが多く、そのため特にコンパクトエフェクター程度の価格帯ではIRを使用するものの方がリアルなサウンドとなる傾向があるのも確かではあります。中にはあえてアナログフィルタリングにこだわって制作されたリアルなキャビネットシミュレーターも存在することは言うまでもありません。

また、IRはその特性上、音色、ジャンル、使用機材などにより相性がある場合もあります。実際のIRは「あるスピーカーを、ある環境下で、ある1点でマイキングしたもの」であるため、相性が合えば最高の音色を作ることもありますし、相性が合わないとリアルな「失敗マイキング」のサウンドとなってしまうこともある、ということになります。
フィルタリングを用いたキャビネットシミュレーターは、もう少し柔軟性が高く、よほど特殊なジャンル、サウンドを求めなければ多くの機材に合わせて使うことができるという利点もあります。

ただ、IRを「ロードできる」機材にはまた違った利点があります。アナログフィルタリングの利点の1つである柔軟性は、パラメータによりフィルタの特性を可変することができるという点にもあるんですが、それを外部IRファイルを読み込むことにより、世界中の様々な場所、様々な環境で収録されたIRを使用できることから、IR特有のピーキーさを物量で回避する、ということが可能となります。なお、さらに言えば複数のIRをミックスして使用できると、より高い柔軟性を得ることができるのも事実ではあります。

とはいえ、上で書いたとおり、コンパクトエフェクタークラスの価格帯でもリアルなサウンドを得られるのはIRキャビネットシミュレーターの特徴の1つ。今回は、「外部IRをロードできるコンパクトタイプ」という条件で作られた単体のキャビネットシミュレーターをまとめてみました。

では、行ってみましょう。
※ブランド名順に掲載します。キャビネットシミュレーター単体の機材のみとなります。

Hotone Binary IR Cab

小さなサイズのペダルを主に展開する中国のHotoneによるキャビネットシミュレーターです。ギター用やベース用を合わせた100種類のIRキャビネットシミュレーターを収録し、さらにサードパーティーのIRを読み込むこともできます。VOL、MIC TYPE、X、Y、Zコントロールを搭載。Aux IN、Headphone Outも搭載しています。


Hotone CAB Pedal | Impulse Response Awesomeness!!!!! 😃

Mooer Radar

中国のエフェクターブランド、Mooerのキャビネットシミュレーターです。
30種類のキャビネットモデルに加え、11種類のマイクモデル、4種類のパワーアンプモデルを収録し、さらにEQを加えてそれらの組み合わせを36種類までプリセットできるミニサイズの多機能デジタルシミュレーターです。
ミニサイズの筐体にはインプット、アウトプット、ヘッドフォンアウトとUSB端子を搭載。本体上部にはカラーディスプレイが付いています。フットスイッチのように見える赤いコントローラーはMENUノブ。プッシュ可能なノブで、このノブ1つで全ての設定を行うことができます。
プリセットごとにパワーアンプモデリングをON/OFF可能、マイクモデリングは位置と距離の設定もできます。そして、こちらもON/OFF可能なギター用、ベース用、および4バンドパラメトリックイコライザーの3つのEQも搭載。3種類のEQから1つを選んで設定します。
これらを36種類までプリセットして本体に保存可能。さらにWindows対応のエディタを使えば各種パラメータをPCから設定したり、サードパーティIRを読み込んでキャビネットシミュレーターとして使うことも可能となっています。

BEST NEW GEAR? - Mooer Radar Speaker Cab Simulator

NUX Solid Studio

同じく中国のエフェクターブランド、NUXによるキャビネットシミュレーターです。
8タイプのCAB、8タイプのMIC選択ロータリースイッチとEL34/6V6/EL84切り替えとCENT/MID/EDGE切り替えが出来るスイッチでパワーアンプタイプを選択可能。MASTER、DRIVE、PRES.コントロールで音色を調整できます。
インプット、アウトプット、スルーアウト、PADやLINE/SPEAKERアウト切り替えスイッチ、そしてUSB端子を搭載。Solid Studioソフトウェアを使って、キャビネットサウンドを追加したり、IRファイルを使ったキャビネットシミュレートをすることも可能。また、好きなアンプからIRファイルを作るIRキャプチャ機能も付いています。

Nux Solid Studio IR & Power Amp Sim | Review

Two Notes Torpedo C.A.B.

IRを主軸とするハイクオリティなデジタルキャビネットシミュレーターの最高峰として知られるのが、フランスTwo Notesのキャビネットシミュレーターです。
このモデルはその中で最もコンパクトなスタイルですね。

8種類の真空管パワーアンプ、8種類のマイク、そして45種類のキャビネットのサウンドを収録し、アンプのプリアンプからの出力はもちろん、さらにエフェクターから直接ラインレコーディング、またはペダル型、ラック型等のプリアンプからのラインレコーディングが可能です。もちろん外部IRのロードも可能となっています。

Two Notes Torpedo CAB Speaker Simulator, demo by Pete Thorn

  • 番外編

Neunaber Audio Effects Iconoclast

独自の観点からハイクオリティな空間系エフェクトを中心としたラインナップを展開するNeunaber Audio Effectsによるキャビネットシミュレーターです。
このモデルは、アナログフィルタタイプのキャビネットシミュレーターですね。しかし、あえてここで紹介します。
ヘッドフォンアウトボリュームとLow、Mid、High、Gateコントロールを搭載。Gateはノイズゲートです。
ステレオインプット、ステレオアウトプット、ヘッドフォンアウト、USBを搭載。ステレオでキャビネットシミュレーターをかけたり、片方はダイレクトにしたりすることも可能。ソフトウェアから制御することで、モノラルをステレオに出力するステレオエンハンサを使うこともできます。

そして、ソフトウェアで「IRをロード」することができるんですが、ロードしてIRをキャビネットシミュレーターとして使うのでは無く「特性を表示」します。その上で、Iconoclast本体側の設定をIRに近づける、というスタイルのペダル。あくまでフィルタリングによるキャビネットシミュレーターにこだわりつつ、気に入ったIRのサウンドに似せた設定もできるようになっています。

Neunaber Audio Effects Iconoclast Speaker Emulator | Reverb Demo Video
 
というわけで、コンパクトタイプでIRをロードできるキャビネットシミュレーターでした。
ちなみに、IRをロードできないタイプですが、プリセットされたIRを使用するタイプのキャビネットシミュレーターも多く存在します。今回はIRの弱点の1つである“ピーキーさ”を克服する1つの方法として、外部IRをロードできるという条件で選びましたが、メーカーがプリセットしたIRは優秀なものも多いので、そういったIRは読めないけれど、IRを使用するキャビネットシミュレーターもいろいろ試してみると面白いかもしれません。
 
特にラインレコーディングを行うと、キャビネットシミュレーターの存在の重要さがよく分かります。ギターサウンドでスピーカーの占める割合が本当に高いということが理解できると思います。ラインで音を録る、練習する、という歳には、こういったキャビネットシミュレーターを使ってみると、また今までとは違った音を発見できたりするかもしれませんね。
 
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