Strymonの人気コンパクトペダルから、6機種が次世代モデルにアップデートです。
- MIDIコントロール対応
新たに追加されたUSB-C端子、またはEXP/MIDI端子からMIDIコントロールに対応しました。ノブ、スイッチや各種設定をMIDIからコントロールできる上、300種類のプリセットを保存してMIDIからロードすることができます。
- JFETインプット
インプット端子にJFET回路を搭載、応答性が向上しています。
- ステレオインプット
インプット端子がTRSとなり、MONO/STEREOのINPUTスイッチにより、ステレオインプットを選択することができます。(もともとステレオ対応のblueSkyは、2インプット端子から1インプット端子でステレオ対応に変更)
- DSPのアップデート
新しいARM DSPによって消費電流を抑制し、より高い処理能力となりました。
- エクスプレッションペダル端子(blueSky)
これまでエクスプレッションペダル端子の無かったblueSkyも、1インプット端子になってエクスプレッションペダル端子が追加されました。
- 各ペダルのアップデート
上記共通アップデートに加え、各モデルごとにもアップデートが施されています。
では、各モデル個別にも見てみましょう。
strymon Lex V2
古くからオルガンなどに使われてきた、2つのスピーカーコーンを回転させ、そのスピードと向き、およびドップラー効果によって個性的な揺れを作り出すスピーカーキャビネットのサウンドを再現したペダルです。
コントロールが一新され、より扱いやすくなっています。
コントロールはSpeed、Volume、Dry、Mic Distance、Horn Level、Preamp Driveとなっています。
また、MICスイッチでFronte/Rear、およびRAMPスイッチでSlow/Med/Fastを選択できます。
フットスイッチは右側がON/OFF、左側がSlow/Fast。
Horn Levelは高域のホーンのレベル、そしてDryノブによりクリーンシグナルを加えることができます。Volumeは±6dBの範囲で調整できます。
Micスイッチでマイクポジションを切り替えます。
SpeedノブとRAMPスイッチでスピードの調整ができます。
また、アウトプットのLとR個別にホーンとウーファーの出力を分けることができ、さらにキャビネットシミュレーターも内蔵していてラインアウトも可能となっています。
バイパスモードをトゥルーとバッファードで選択したり、ラインレベルインプットの設定なども可能となっています。
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Strymon FLINT V2
今回のアップデートでトレモロSpeedが最小1Hzまで広がり、リバーブはプリディレイが調整可能となっています。プリディレイはLive Editの二次機能となっています。
基本的に右半分がリバーブ、左半分がトレモロのコントロールとなります。まずリバーブですが、こちらはMix(REVERB BOOST / CUT)、Color、Decay(EFFECT ORDER)ノブと3モードのReverb切替スイッチを搭載。トレモロ側はIntensity(TREMOLO BOOST / CUT)、Speed(TAP SUBDIVISION)ノブと3モードのトレモロ切替スイッチとなります。()内は2つのフットスイッチを押しながらコントロールできるパラメータで、Boost/Cutはそれぞれのエフェクトのレベル、Tap Subdivisionはタップテンポ入力時に出力されるテンポの割合を設定、Effect Orderはリバーブとトレモロの接続順を切り替えるものです。それぞれに搭載される3つのモードは、リバーブが60年代スプリングリバーブ、70年代プレートリバーブ、80年代の初期デジタルリバーブサウンドを収録。トレモロは61年のハーモニックトレモロ、63年のパワーチューブトレモロ、65年のフォトセルトレモロを再現します。
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strymon DECO V2
オープンリールテープやオープンリールテープデッキが作るサチュレーションやコンプレッション、歪み、さらにステレオ使用時に片方のテープのスピードを変えることによりスルーゼロフランジャー、そしてテープエコーまで、あらゆるテープによるエフェクトを作ることができるペダルです。
今回のアップデートはコントロール周りが追加されました。
ペダル左側がテープ/デッキによるサチュレーションや歪みを、右側が2つのテープを使用する時に作ることの出来る、フランジャーやコーラス、ディレイまでのエフェクトとなっています。コントロールは左側がSaturationとVolume、そして今回新たに追加されたToneコントロールがあります。右側がLag TimeとWobble、Blendノブがあります。また、3モードのタイプスイッチを搭載しています。
そして左側にVoiceスイッチが追加され、クラシックオープンテープとカセットテープのサウンドを切り替えることが可能となっています。
左側のSaturationコントロールは、位置によってテープの持つコンプレッション、テープマシンのダイナミクスの限界、そしてテープマシンとテープによるオーバードライブサウンドを再現することが出来ます。右側のLag Timeノブでは、2つのテープのスピードやレコーディングをずらすことによって作ることのできるエフェクトをコントロールします。具体的にはスルーゼロフランジャー、コーラス、スラップバックエコー、テープエコーまで、多彩な音色を1台で再現します。
左側2つのノブがHigh TrimとLow Trimで、音色の調整、中央がDoubldecker Boost/Cutで、右側のダブルデッカーエフェクトを±3dBでブースト/カットができます。右上がAuto-Flange Timeで右側のフットスイッチをホールドすることでかけられるフランジャーのレートをコントロールします。右下がWide Stereo Modeで、ステレオ使用時により広がりのある音を作ります。このモードではBlendコントロールでパンニングのような調整ができます。
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Strymon DIG V2
コントロールはTime、Mix、Time2、Mix2、Repeats、そしてTone、およびOff・Light・Deepの3モードMODスイッチと24/96・ADM・12bitの3モードTypeスイッチを搭載しています。
さらに、Strymonペダルにはおなじみのセカンダリファンクション機能により、両方のフットスイッチをホールドしながらコントロールを動かすことでさらなるパラメータの調整が可能です。左上のTimeノブはディレイ1のタップテンポの割合、右上のMixノブはフィードバック時にディレイ音にかかるフィルタで、ハイカットとローカット、およびそのかかりの強さを設定可能。続いて下段のノブ左から、Time2ノブはSync/Freeモード切替。これは2つのディレイをシンクロさせるか独立させるかの切替で、ノブの位置によりモードを設定可能。デフォルトではシンクロされています。中央のRepeatsノブはディレイ2のRepeatsコントロールとなります。最大に設定すればディレイ1とシンクロ(デフォルト設定)します。最後にMix2ノブはConfigノブとなり、2つのディレイを直列にするか、ピンポンディレイとしてステレオ左右振り分けにするか、パラレルで接続するかを設定できます。
2つのフットスイッチはエフェクトのON/OFFとタップテンポで、TAPスイッチはホールド機能も搭載。ディレイタイムは20ms〜1.6s(設定により40ms〜3.2sまで延長可能)です。
Strymon El Capistan V2
今回のアップデートでスプリングリバーブコントロールが追加されています。これまでTimeノブのセカンダリ機能でしたが、独立したノブとなっています。
5つのノブは、Time、Mix(±3dBBoost/Cut)、Tape Age(Low End Contour)、Repeats(Tape Bias)、Wow & Flutter(Tape Crincle)、Springで、()内は2つのフットスイッチを押しながら回すことで調整できるパラメータです。Tape Ageはテープエコーのテープの古さによる音の再現、Wow & Flutterはテープエコー特有の揺れの再現、さらにスプリングリバーブを混ぜてかけたり、音量のブースト/カットやローエンドの調整、さらにテープマシンのヘッドルームや、テープ自体にシワ等があった際の音色まで再現することができます。また、Tape HeadとMode、それぞれ3つずつの切替スイッチを搭載。それぞれ固定、マルチ、移動式のテープヘッドの選択と、それぞれのモードにおけるヘッドの位置を3種類から選択するという形です。フットスイッチはON/OFFとタップテンポで、タップテンポはホールドしてホールドディレイに、ON/OFFはトゥルーバイパスと残響音が残るバッファードバイパスに切り替えることができます。
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strymon blueSky V2
今回新たにShimmerノブが加わり、常にシマーリバーブをかけることが可能に、そして以前のModeスイッチがMODスイッチに変わり、モジュレーションを追加可能となりました。
コントロールはDecay、Mix、Pre-DelayとLow、High、そしてShimmerノブとoff、light、deepののModスイッチ、およびplate、room、springのタイプ切替スイッチです。
3タイプのリバーブサウンドを選択でき、それぞれにシマーとモジュレーションを同時にも加えられるようになりました。
フットスイッチはON/OFFと1つプリセットを作ることの出来るFavスイッチ。また、両方のフットスイッチを押しながらMixノブを動かすことで±3dBのブースト/カットに対応。バイパスはトゥルーバイパスと、残響を残すバッファードバイパスで切り替えることができます。
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