この間、Lovepedal Super 6のレポートを書いたとき、歪み系と組み合わせてみたい、ということを書きましたが、それをやってきました!
Super 6と組み合わせたのがこのLovepedal White Dragon、ということで、さっそくそのレポート、いってみたいと思います!
このLovepedal White Dragonは、いわゆる「ゲルマニウムトランジスタ」を使ったファズペダルで、使われるトランジスタは「OC76」というモデルのようです。
搭載されるコントロールは計4つで、ツマミは左からドライブ、ヴォリューム、ブレンドとなっており、内部にトランジスタのバイアスを調整するトリムポットが使われています。
これは、同社の製品、「Black Beauty」というファズに、LEDとDCインプットを搭載したモデルということですが、まるで対照的な名前がついていておもしろいですね。(Black Beautyというと古いレスポールカスタムを先に思い浮かべてしまいます。)ちなみにDCインプットはセンタープラスとなっているのでご注意を。
さて、このペダルの「ブレンドコントロール」というのが特徴的で、「ハイゲインなゲルマニウムファズフェイスから、オーバードライブ、ディストーション、トレブルブースター(RangeMaster)などの音が作り出せるということなのですが、どういう作りなのかよく分かりません。このペダル、中身はまさにLovepedalといえる、極小基板(下二つのツマミの間に収まっています)と空中配線による、非常に少ない部品点数によるものなので、難しいことはしていないと思うのですけどね・・・。
ちなみに今まで見た中で最も部品が少ないと思ったのは、Lovepedal Super 6です。写真で見たのですが、思わず笑ってしまいました。
では、まずはセッティングの方、いってみたいと思います。
Bill Lawrence ストラトタイプ
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Lovepedal White Dragon
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エフェクター ギター GUITAR エレキギター EFFECTOR 専門店LOVEPEDAL ラブペダル Super6 |
Roland ローランド JC-120 Jazz Chorus(ジャズ・コーラス) ギターアンプ JC120 ジャズコ (沖縄... |
ギターに関しては、Lovepedal Super 6のレポートを参照してください。前と同じく、リアPUのみで試しました。
では、レポートの方、行きたいと思います。
- 操作性
ペダルにツマミの名前が書いていないので、予備知識は必要ですが、特に難しいことは何もないです。操作しにくいと思った点も見当たりませんでした。
- サウンドレポート
まずWhite Dragonですが、「ハイゲイン系ファズフェイス」という言葉に惑わされるかもしれませんが、このペダルはゲインが低いです。Fuzz Factoryで作れるような極悪なハイゲインは持っていません。しかし、たしかにこのペダル、ブレンドコントロールによってロックからポップスまで、このペダルのもつゲインで足りる音楽ならば、あらゆるジャンルに使うことができます。
音としては、ゲルマニウムファズらしいドンシャリ系ですが、高域よりも低域が強く出る感じで、いわゆるメタル系のドンシャリセッティングのまま歪みを抑えた時のようなシャリシャリで薄い印象はなく、音自体は太く、抜けもいい感じです。(メタルのドンシャリは、ハイゲインだからこそ意味があるんですよね)
ブレンドコントロールですが、「原音と歪みのミックス」というか、音の潰れ具合をコントロールするような、なんだか面白いツマミです。そしてヴォリュームやピッキングへの追従性はもはや言うまでもないかもしれませんが、最高です。
これは本当に使いやすいと思います。ファズ(毛羽立った)という意味から考えると、あまり毛羽立っていませんw
さて、Lovepedal Super 6ですが、前に歪みを入れても音が潰れることなく、絶妙に音を補正しています。歪んだ和音でも音の分離がよくなるように感じました。これはエンハンサー的な働きだと思います。
この2台、うまく設定すれば、そのままパンク/ロック系に使えるような勢いのある尖ったディストーションも作ることができますし、倍音の豊かなオーバードライブサウンドにもすることができて、使い方次第で本当に幅広い音色を出すことができるものだと思います。非常に地味なエフェクターですが、このSuper 6というペダルは本当にすごいものだと思います。
というわけで、今回はLovepedal White Dragonと、Super 6の組み合わせを試してみました。Lovepedalのエフェクター、最近は新製品の投入も活発なのですが、特にCOT50以降、どんどん人気が拡大していっているようにも思います。まぁ製品のクオリティを考えると、人気があって当然ともいえるのかもしれませんが、本当にすごいメーカーだと思います。これからも楽しみですね。