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では、いってみましょう!
HUMAN GEARの「VIVACE」(ヴィヴァーチェ)を有名にしたのは、やはりブランキージェットシティの"ベンジー"こと浅井健一さんでしょうか。私の場合もそれで知り、「オーバードライブ」ということは知っていても一体どんな音なのか分からず、楽器屋さんにあっても高すぎて手が出ない、といった状態で、以前からこれはどんな歪みなんだろうと思っていました。
少しずつ調べていくうちに、これは補正系のペダルで、特に「コードを引いたときの分離感がすごい」ということなどが分かってきて、じゃあ弾いて試してみようと思ったら全然みかけなくなったりと、なかなかうまくいかなかったんですが、ようやく見つけて試すことができました。
コントロールは、VOL.、GAINと、名前のないコントロール(どうやら倍音の出方を調整するもののようです)があります。今回試したのは、エフェクターコーナーのはしっこにひっそりと置いてあったHuman Gear Vivace Specialなのですが、Specialと通常のVIVACEの違いは、ジャックやフットスイッチ等にクライオ処理していたり、配線にWEの1970年代のものだったり、そして最も重要だと思うのはFETとゲルマニウムトランジスタが特に「いいもの」だったりする違いだそうです。
では、セッティングいってみましょう!
Fender USA American Standard Stratocaster(Rose wood) |
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さらに強力になってモデル・チェンジFender/Twin Amp ’01 |
- 操作性
ツマミが3つしかなく、難しいことはありません。このペダルの場合、操作性より機材のマッチングとかの方が大事そうです。
- サウンドレポート
まず、このペダルは「大音量で真空管アンプをドライブさせる」ということを前提にデザインされたものだということが、実際使ってみるととてもよくわかります。ゲインはあまり高くありませんが、レンジがとても広く、反応もすばらしいです。そしてなにより圧倒的な「音の張り」は見事ですね。
ですが、試奏程度の小さな音量だと、こういったフルチューブアンプであっても、なかなか「いい音」を作るのは難しいです。周波数レンジが広いゆえに、固めのバリバリした音になってしまい、気難しい印象があるからです。もっと音量を上げれば、チューブらしい暖かみと丸さが相まって、とてもいい音になるであろうことは予想できました。
ゲインとヴォリュームはよく反応しますが、一番右の「名前のないツマミ」は、試奏程度の音量ではよく分かりませんでした。本当にニュアンスを微妙に変える程度のものなんですね。推測ですが、ゲルマニウムトランジスタのバイアス調整あたりではないかと思われます。よく言われるコードの分離感はたしかに感じました。そして音圧もかなり出ます。
このペダルの役割は、「アンプの持つ力」を発散させるためのツールということになるのではないかと思います。アンプの持つ音のクセや特徴をより際立たせ、音圧と音の張り、弦一つ一つの存在感をほんの少しだけ+αして、真空管アンプの持つ底力を解放させる、そういった使い方に向いたペダルであるということですね。
というわけで、Human Gear Vivace Specialのレポートでした。ハイゲイン系以外のジャンルで、「一つの音」にこだわる方であれば、これと、いい真空管アンプ、いいブースターがあれば実は他になにもいらないのかもしれません。そう思わせてくれる力をもったペダルでした。もちろん、それらをちゃんと弾ける環境があってこその話ですけどねw