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きになるファズ from The fuzz book VOL.5 〜BIG MUFF Pi〜

前回のファズフェイスから少し間があいてしまいましたが、今回は「ビッグマフ」を見ていきたいと思います。
では、いってみましょう!
この「BIG MUFF」というペダルは、ある意味でBOSSよりも有名な部分があるかもしれません。というのも、人気マンガBeckの14巻に登場しているからです。(うちにはBeckが全巻あったりしますw)

このように、しっかり出ていますね。これは、後で触れますが非常に初期の「ラムズヘッド」と呼ばれるものです。あえて細かい点を指摘するなら、ノブが違うとか、真ん中のノブの上に「ON」と書いてあるのに「OFF」が書いていないとか(意図的なものか、それとも資料としてもってきたものがそうなっていたのか分かりませんが)ありますが、これだけメジャーな漫画で、見た目にインパクトのある「今のビッグマフ」ではなく、初期のラムズヘッドを出してしまうあたりが作者さんのいいところ、というべきでしょうか。(登場人物がこれをロシア製かアメリカ製か尋ねる部分がありますが、ラムズヘッドを見てロシア製と思うギタリストはあんまりいないような気がしますw)
では、前置きはここまでにして、ビッグマフについて見ていきましょう。

  • ビッグマフの歴史

ファズフェイスがイギリス製ファズの代表作だとすれば、ビッグマフはアメリカ製ファズの代表といえるものだと思います。そんな「ビッグマフ」の初号機が発売されたのが1970年です。最初期のビッグマフは、今のものとあまり変わらない巨大で無骨な金属製の箱に、3つのノブがロシアンマフのように3角形に配置され、ヴォリュームノブの上、サスティンノブの左にON/OFFスイッチが付いていました。これはエフェクトのドライ/ウェットを切り替えるフットスイッチとは別の、本体のON/OFFスイッチです。このころはINPUTにステレオジャックを使い、それを利用してINPUTへのプラグの挿しこみによってON/OFFを行うという感覚がなかったのでしょうね。
このころのものは、そのノブの配置から、「トライアングルノブ」といわれています。これも本当に初期のものはユニバーサル基板で、その後プリント基板に変わり、ノブの形もさまざまであったりと、まるで現在のブティック系ハンドメイドエフェクトのような状態だったようです。
ちなみに「BIG MUFF」の名前は、元々MUFF FUZZ(MUFFは「Muffled」というこもった、という意味から)というものがあり、それのでかいやつだからBIG MUFFとなったそうです。「π」については分かりませんがw
そして、その後に出てきたのが、現在でも名機として非常に人気が高く、先ほどBeckでも出てきた「ラムズヘッド」です。ラムズヘッドの由来は、筐体の右下(漫画の写真だと何かシールのようなものが貼ってあるあたり)についていたエレハモのロゴが、羊の頭のように見えるからそう呼ばれるようになったとのことです。
(ラムズヘッドをはじめ、さまざまなヴィンテージビッグマフの写真は、こちらで多く取り上げあられています)
人気の秘密としては、その音が爆音で、しかもハリが合ってざらざらとした質感が非常に気持ちがいいから、のようですね。国内でもBloodthirsty Butchers(ジャケット写真にもなりました)やゆらゆら帝国など、愛用者が多いです。なお、今年の10月ごろにラムズヘッドのリイシューが発売される予定だそうです。楽しみですね!
そしてその後、第三期と呼ばれる段階になると、現在のリイシュー品と同じ見た目のものが出るようになります。これも短い間ですが、通常のディスクリート回路ではなくオペアンプを使ったバージョンがあったり、ノブが現行のものと同じ丸いだけのもの(個人的にあまり気に入らない部分ですw)と、チキンノブ(XoticのBB Preampなどと同じ形状のものです)が混在するなど、いろいろとあるようです。また、中にはラムズヘッドのON/OFFスイッチの部分にTONE Bypassスイッチが搭載されているもの(つまり、トーン回路をバイパスして2ノブペダルのように使えるスイッチ)など、いくつかバリエーションがあるようです。
そして1984年、エレクトロハーモニクスは一度倒産してしまいます。これが(Fuzz Bookのマイク・マシューズさんへのインタビューによると)アナログディレイにつかうBBD(これは松下製ですね)が、BOSS/Rolandへの供給を優先したことで手に入りにくくなり、受注を抱えながらDeluxe Memory Manが製造できなかった点や、同じくBossのコンパクトペダルに押されて、巨大なエレハモのペダルへの人気が下がったことなどが原因の一つだ、ということらしいです。
その後マイク・マシューズさんはロシア(当時はソ連)に進出し、Sovtekブランドを立ち上げます。ここで生産されていたのがいわゆる「ロシアンマフ」と呼ばれるもので、現在も継続して作られていますね。
その後、2000年(だったかな?)に彼はエレクトロハーモニクスの商標を買い戻し、現在のリイシュー版ビッグマフを初め、多くのペダルを作っています。
ちなみに現行のリイシュー品も、出始めのころは6PIN、DPDTスイッチを使ったもので、トゥルーバイパスではなく、ノブもチキンノブだったのですが、その後3PDTフットスイッチを使ったトゥルーバイパスへと変更され、ノブも丸いものに変わっています。個人的にチキンノブの方が好きなんですけどねw

  • ロシアンマフ

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また、ロシアンマフについても、最初期の白っぽいものから、有名な「アーミーグリーン」のもの、そして現在につながるブラックペイントへと見た目も大きく変わっています。ブラックペイントのものまで共通して使われていた「音痩せがひどい」といわれる大きな「地雷型スイッチ」も現在は廃止され、現行のロシアンマフもトゥルーバイパスになっています。

  • リトル"ビッグマフ"

ビッグマフには、「LITTLE BIG MUFF」という、でかいのかちいさいのかはっきりして欲しい名前のものが存在していますw
現行のLittle Big Muffはロシアンとアメリカンの中間的なサウンドとその扱いやすい小さな筐体でなかなか人気も高いということですが、以前あったという「リトルビッグマフ」は、まさにビッグマフの廉価版という位置づけで、全く同じ基板を使いながらSustain(いわゆるゲイン)を固定し、トーンがプリセット2種類の選択式、そしてVolumeノブがあるもの、という形式だったようです。

  • BIG MUFFの魅力

ビッグマフは非常に癖のあるペダルということもあり、どこに魅力を感じるかは人それぞれなのですが、やはり「筐体の大きさ」や「無骨さ」という見た目的な点と、「図太く粗いサウンド」「長く続くサスティン」という音的な点があるでしょうね。特に90年代にファズが見直され、さらにヘヴィなサウンドが求められるようになると、7弦ギターなどとビッグマフをあわせ、そこにMesa Boogieなどのハイゲインアンプを組み合わせるというようなセッティングが流行ったりしました。KOяNがまさにそれです。(7弦+ビッグマフ+メサブギー)
また、長い歴史の中でさまざまな仕様変更が行われ、そのたびに音が大きく違ってきているという点も魅力の一つではないでしょうか。みなさんいろいろな「フェチ」な方がおられると思いますが、そんな人たちを挽きつける魅力をもったペダルであることは間違いないと思います。



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