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BOSS SD-1 Super OverDrive 後編

BOSS/SUPER OverDrive SD-1【ボス】

BOSS/SUPER OverDrive SD-1【ボス】
価格:8,900円(税込、送料別)

昨日の前編からの続きです。
SD-1のレビュー、後編ではIbanez Tube Screamerとの比較やサウンド的なことなどについて書いてみたいと思います。

BOSS vs Ibanez


TS808のリイシューとSD-1です。「日本を代表する」オーバードライブであるこの2台ですが、どちらも「ブースター」的な使われ方が主で、そのサウンドも似通っています。2台の共通点や違いなどをみていきたいと思います。

  • 回路


これは、SD-1/OD-1と、TS9の、「クリッピングアンプ部」の回路図です。
一番上の矢印のついたギザギザが可変抵抗、つまりポットで、ゲインを調整するものです。もちろん、この部分だけでサウンドを作るわけではありませんが、これを見ると、SD-1とTS808は驚くほどよく似た回路を持っているといえますね。
SD-1はBOSS伝統の非対称クリッピングである点。そしてTSは何かコンデンサが一つ入っている点がそれぞれ他と違う部分ですね。
あまりに似た回路ですが、IbanezのTube Screamerが発売されたのは1979年、BOSSのOD-1が77年・・・とはいえ、Ibanezは77年以前に、海外輸出向けに「Overdrive」の名前を持つペダルを発売している(OD850/OD855)・・・ということからも、この回路(だけでなく回路全体)については「どちらが先」というわけではなかったのかもしれません。もちろん、お互いに発売後には製品を手に入れて解析くらいはしていると思いますけどねw

  • 筐体


電池ボックスです。Ibanezの電池ボックスはMXRや他のペダル同様、裏蓋から交換を行うタイプですが、BOSSのものはご存知のとおり、スイッチ部を開けて交換します。こうして、電池を「中空に置く」ことによって基板を大きく取ることができます。これはBOSSのアイディアがすごいといえますね。

基板です。見ての通り、Ibanezの基板は小さいですね。


先ほど回路図を載せた、「クリッピングアンプ部」です。上がSD-1、下がTS808です。BOSSの方は、写真中央に3つ並んだダイオードが「非対称クリッピング」のダイオードです。TS808では、ちょっと見にくいですがダイオードは二つですね。その代わり、右側のオペアンプのすぐ横に付けられた青いコンデンサ・・・と思ったんですが違ったみたいです。どこかにコンデンサがあるはずですw
オペアンプも違っていて、TS808は中域が強調されやすいというJRC4558D、SD-1はよりフラットな特性を持つというJRC4558DDとなっています。といっても、クリッピングが違うことの方が音の違いは大きいと思います。


基板のサイズの違いによる通電部の比較です。BOSSはサイズに余裕があるため、信号が通る部分を広く取っていますね。これは現行のペダルでも変わりません。対してIbanezは、どうしてもせまくなってしまいますが、距離は短いです。

レビュー

では、いつものレビューにいきましょう。TS808との比較については、サウンドレポートの方でも触れてみることにします。

  • 操作性

といっても操作性についてはたいして書くことがないんですよねw
まさにBOSSペダルの基本中の基本ともいえる機種で、コントロールも一般的ですし、まずはこれで慣れればいいとさえいえるほどのものです。
私のペダルに限って言えば、ACAアダプタなのがマイナス点といえますが、現行品なら関係ありません。
そうそう、「前編」の方にコメントをいただいたんですが、ACAアダプタとPSAアダプタの違いは、いわゆる「電圧の安定度」の違いみたいです。ACAは基本9Vながら最大12Vあたりまで出るみたいですね。「歪み系ならPSAをつないでも問題ない」とのことでした。消費電力が小さいからでしょうか。ただ、サンプルは録っていませんが、PSAアダプタから電源供給したときの音にはなんとなく違和感があったことも付け加えておきます。(気のせいの可能性もありますw)
ディレイとかではやはりACAにはACAを使った方がいいみたいです。

  • サウンドレポート

では、サウンドの方、みていきましょう。
まずはいつもどおりサンプルを録ってみました。今回はちょっと数が多いので、こちらにまとめておきました。
今回、アンプ側をクランチにしてブースト、というのを録らなかったのはちょっと失敗だったと思いましたが・・・聴いていただくと分かるとおり、「単体での歪み」に関しては、SD-1とTS808でほとんど差が見当たりませんでした。もちろん、違いはあります。特に和音において、倍音の出方に違いがあり、SD-1の方がTS808よりもちょっと暴れる感覚がありました。これが、アンプの歪みをブーストしたときに大きな違いとなってくる可能性はあります。

    • 追記:ブースターでのサウンドを追加しました。

こうしてサウンドを録ってみると、ほとんど違いはないんですが、実際に弾いていると、全体的なキャラクターとして、SD-1の方は荒く、TS808の方はマイルド、という印象もありますね。これはおそらく多くの方が感じることではないかと思います。
SD-1の音は、ODBにもUPしてあります。
 
というわけで、2回に分けてBOSS SD-1 Super OverDriveについて書いてみました。正直言って、TS808とここまで似ているとは思っていなかったので驚きです。
確かに音は違うんですよ。違うんですが、その違いをうまく録ることができませんでした。なんとか分かりやすく録ろうと思っていろいろな状態で比較してみたんですが、ますます「似ている」ということを強調する結果となってしまって・・・w(大音量で聴いていただければ違うと分かるかもしれません)
回路的にはほとんど同じですし、「宅録」でやる分にはどちらでもいい、といえるのかもしれません。あとはニュアンス的な違いによるものですね。ですが、「どこまで音の違いを求めるか」によってももちろん変わってきますので、迷っている方は両方試して比較するのがいいと思います。
SD-1自体はもちろん、いいペダルですよ!



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